2015.01.11 (日)   K2Couple No.0482 

黒檜山
あかぎ くろびさん(群馬県)
1,828m

       黒檜山 1828m 駒ヶ岳 1685m

素晴らしい霧氷、山仲間と下山

コース最大標高差 : 480
コース累積標高差(+) : 630
コース累積標高差(−) : 630
コース沿面距離 : 5.6 km
行動時間 : 5'40"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 稜線分岐にて 
  7:35 = 前橋 = 9:00 黒檜山登山口
 登山口 9:15 ... 9:20 登山口 ... 9:40 猫岩 ... 11:10 黒檜山 ... 11:15 展望台 【L】 12:35 ... 黒檜山 ... 12:45 御黒檜大神 ...
 13:05 大ダルミ ... 13:25 駒ヶ岳 13:35 ... 13:50 下降点 13:55 ... 14:25 駒ヶ岳登山口 ... 大沼氷上歩き ...
 14:45 赤城神社 14:50 ... 14:55 登山口
 黒檜山登山口 15:15 = 15:20 ビジターセンター 15:25 = 前橋 = 16:45



赤城は登山というより逍遥という言葉のあたる、大きなプレイグランドであって、その中心は、山上の火口湖の大沼である。
それをめぐって、黒檜山、地蔵岳、鈴ヶ岳が、鼎の形に立っている。
黒檜山が最高と言っても、湖畔から三時間とかからずその頂上に立つことができる。
頂は草山で眺望はすばらしい。
(中略)
見事なのは、のびのびと裾野を引いた稜線であって、おそらくこれほど大きな根張りは、他に例が少なかろう。
しかも、少しのわだかまりも渋滞もなく、ゆったりと優美な線で伸びているさまは、胸がすくようである。
その見事な線を見上げて行くと、山に委しい人なら、鍋割山、荒山、地蔵岳、長七郎山、駒ヶ岳、黒檜山、と順次に高くなって行くのを見分けるだろう。
しかしそれらの山々の錯雑も、それを載せた台座のドッシリとした大きさに比べれば、少しもその優美な拡がりを損なうことはない。

その広い裾野の各方面から登路がついている。
こんなに登路の多い山も珍しい。
それだけ四周の山麓の住民から親しまれてきたのであろう。
私はこの山には信仰登山の風習はないと言ったが、それは白衣を着て六根清浄式な登山がなかったので、近辺の信心深い住民は、古くからこの山へお参りする習慣はあった。
大沼のほとりに赤城神社があって、赤城神に、仁明天皇の承和六年(839年)六月に、従五位下の贈位があったほどだから、歴史は古い。


               深田久弥『日本百名山』より抜粋

  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


黒檜山の場所


                    ▲ 赤城山さん 2015あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いしますね

今年の初登りは浅間界隈でスキー&トレッキングツアーと言うことで、昨晩のうちにスキー道具を車に積込んで寝たのですが ・・・
スキー兼用靴にアイゼンが合わないことに気付き、計画は無理と判明。

急遽行き先の変更を強いられまして、何処行く?状態。
念のため赤城山のライブカメラを確認しましたら、黒檜には雲が掛かっているものの何気にいい感じじゃないですか。

 前橋市街地

きょうは三連休の中日、昨日とは打って変わって風も無く穏やかです。
姫百合駐車場には、まだ5台しか車が停まってなかった。

圧雪道を慎重に進んで、黒檜山登山口に駆け上がります。
途中見上げる地蔵岳が、真っ白に輝いてとっても綺麗。
青空も目いっぱい広がってるし。

そして真正面に現れる黒檜山。
雲は今にも取れそうな感じだし、裾まで霧氷に覆われて全山真っ白ですよ。

 霧氷の地蔵岳

                             ▲ 黒檜が私を呼んでいる

 駒ヶ岳も真っ白け          ▲ 大沼の風物詩 わかさぎ釣り

ワカサギ釣りのお客さんがひしめく、いつもの大沼の光景です。

ちょうどバス停に着いたバスから、大勢の登山客が降りて来ましたよ。
赤城道の凍結が心配で、バスを利用する人が多いのだそうです。
きょうは賑やかな山頂の予感がする訳で。

黒檜登山駐車場には、先客の車が数台しかありません。
私達もゆっくり支度を整えて出撃。

 登山者用駐車場から黒檜山

 道路が滑るのよ              ▲ 黒檜山登山口

きょうは風がないので、上着はザックの中に仕舞って登りますね。

トレースのおかげで、楽に歩けます。
きょうは少し登れば霧氷祭り、青空に霧氷が映えて目茶キレイだす。
スロートレッカーの私たちは、後続の若者に道を譲りますね。
近頃は若者の姿が多くなった。

 積雪はそれほど多くはない              ▲ 太陽が暖かい

猫岩を過ぎたところで展望も開け、きょうも富士山が見えました

浅間山には雲が掛かってイマイチ、八ヶ岳は見えませんね。
遠望は限られていますが、私たちを取り囲む霧氷林は、これまでで最高と言っても過言ではないほど美しかった。
ルンルン気分でスイスイ(?)登れましたよ

追い越していった若い子♂は霧氷に興奮気味で、これでもかって言うくらいパシャパシャ撮りまくり大会でした。

 地蔵岳の左に富士山
                                ▲ 期待通りの氷の世界だにゃん
 冬の青空がグッド          ▲ ザック下ろしてドリンク休憩です

▲ まだまだ元気だぞ

         ▲ 急がなくても霧氷は逃げないし
                             ▲ 黒檜山から駒ヶ岳への稜線

おいちゃんの息が続かないので、途中で2回もドリンク休憩。
この陽気が、休みたくさせるのかもしれませんけどね (^^;

初めて見る霧氷の山という訳ではないけど、何回見てもこの光景は素晴らしい感動の世界そのものでございます。

 ゆるゆる登りますね               大沼と地蔵岳
 地蔵岳の電波塔群            静かな林に続くトレース
                              ▲ 最高のコンディションやね
 きれ〜              ▲ 霧氷さんアップ

チンタラちんたら登っているうちに、稜線の分岐に到着しました。
あとは水平移動ですから楽チン。

遠望は期待出来そうにありませんけど、どうかな?
少しくらいは楽しみにして先に進みます。

 稜線分岐に着きました





 山頂に出たら、予想通り大勢の人が食事中でした。
 綺麗な霧氷を堪能できた幸せな人たち。

 展望台まで2分という、新しい標識が追加されていた。
 私達は躊躇なくスルーして展望台へ。

 黒檜山頂は賑やか過ぎ 新しい山頂標識

至福の稜線漫歩。
雪景色がストレートに頭の中に飛び込んでくる。

のんきやね〜。
これで谷川岳でも見えたら最高、言うことなし。

 東尾根が霧氷で真っ白だよ           2分では行けない展望台
 遠く筑波山             ▲ 皇海山や男体山が

やっぱり。
谷川方面の展望はなく、何とか上州武尊山が見えていました。
あとは雲なのか山なのか ・・・ ぐちゃぐちゃだった。

上信越は諦めて東に目をやれば、筑波山や袈裟丸山。
皇海山の右には男体山が綺麗に見えています。

 展望台から上州武尊山
 ウロウロ              ▲ 何処に陣取るか

展望台の案内標識が山頂に付けられたせいか、今までにない混み具合。
と言うか、山頂もいっぱいだったしね。
大勢の人ですので、どこに陣取ったらいいものやら。

いつもの祠附近で雪慣らしして新天地開拓、場所確保。
私は汗で濡れた下着を着替えに、少し離れた場所までラッセル (^^;です。

 こんな混雑初めてでしゅ

戻ったら、おいちゃんの隣で誰かさんが私にカメラを向けてるのよ。
え〜 それは赤城のkazuさんでした。
kazuさんが今年初のバッタラーになりました。
思えば一昨年の初バッタリもkazuさんだったっけ ・・・

駐車場で我が車を見つけ、念のためメモを挟んで追っかけて来たとか。
嬉しいですね〜。

おいちゃんが作ってくれたカレーヌードルで温まります。

 kazu様を奥座敷にご案内

のんびりお話しているところに、michihoダーリンがニコニコして登場。
やっぱり駐車場で車を見つけたので、追いかけて来たとのこと。
待ちくたびれた頃やっと、michihoさんがでっかい雲を連れてニコニコ。

この頃から晴れたり翳ったり。
それまでのポカポカ陽気が、どっかに飛んでっちゃいました。
michihoさんのせいじゃないけどね へへ。

 追っかけmichiho隊登場  ▲ みちほ姐御と親分(親分♪ウィスキーのお湯割りうまかったですぜ)
                               ▲ 山の子は皆んな仲良し


 食事中のmichiho隊を残して、私達は一足先に下山することにしました。
 また会えるといいね。
 帰りの黒檜山頂で妙義のシゲさんご夫妻 からお声掛けいただきまして、驚きとともにとっても懐かしかったです。
 
 新潟の坂戸山でお会いして以来なので実に5年ぶり、お二人ともお元気そうで何よりでした。
 連れがどんどん行っちゃってるので、ゆっくりお話できなくて申し訳なくごめんなさい。

 もう会えないかもしれないし         ▲ 一足先に周回ルートに入りますか
 さむ〜            ▲ 御黒檜大神鳥居スルー

黒檜からの下山道は急です。
しかも、滑り台状態でステップの跡形もありません。
別に転んでもいいんですけど、いちおう慎重に下って行くのです。

ときどき風に煽られて雪煙が舞い上がりまして、このまま天気が崩れるのかと思ったりしました。

 黒檜の南斜面は急だし             雪煙上がり冬山ちっく

「みちほ隊の声が聞こえたような気がする」
kazuさんの空耳かも知れないけど、一応コールをかけてみる。
しかし、空しく黒檜に減衰するだけだった。

あの二人のことだから、猛烈ダッシュで追いかけてくるかもしれない
駒ヶ岳に登って様子をみよう。

 michiho隊の声がした
 気持ちのいい稜線           ▲ 大ダルミ手前から黒檜山

大ダルミ付近は、木々も疎らで気持ちの良いところです。
霧氷のトンネルを潜って駒ヶ岳に登り返す頃には、失われた青空が徐々に戻ってくるのでした。

駒ヶ岳山頂でmichiho隊を待つ。
コンロでも出して持久戦に突入かと思われましたが ・・・

 グレ気味のおいちゃんをtopに            ▲ 霧氷のトンネルだよ
 新しい標識の駒ヶ岳              ▲ エビのしっぽだよ
 駒ヶ岳南の雪庇はまだ発達途上           ▲ michiho隊を待つメンバー

さすが山のエキスパート 予想以上に早く追いついてきた
遅れること5分以内、すげ〜。
michihoさんも続いて合流。

すかさず kazu sweet couple の邪魔をするmichiho姐だった (^^;

 山の子は強いぞ             ▲ 割り込みなら任せろっ

山頂で改めて全員集合 → プチ懇親会。

全員が、言わずと知れたのんべ〜ば〜会の正規メンバだしね。

 駒ヶ岳山頂のひととき

ここからは皆で楽しく ・・・ と思ったら、kazu隊が見えなくなった。
私達はおちゃらけ写真を撮りながら、ゆっくり下ります。

そしたら先っぽでkazu隊が待っていて、そこからはフルメンバーでやりたい放題して山を下りるのでありました。


 お〜い♪ 早く来いよ〜             ▲ 楽しんでんだよ〜
 天気も大崩れなく               ▲ カメラ命
                          ▲ 陽射しはなくなったけど、大好きな稜線
 はるかに長七郎と小沼           ▲ そろそろ稜線ともお別れ
 鉄階段の横をダッシュ下り       期待に応えて転ぶ二人

鉄階段はツルツル滑るらしい。
横の急斜面をぎゃ〜ぎゃ〜言いながらダッシュで下るミニ年寄り。

誰かが転ぶのを楽しみにしている、悪友の集まりでもあります。
自画自賛のスリップを披露する役者もいるし。

何だかんだ楽しく下って、気が付けば駒登山口でした。

 この人は悪い人ではありません
 ちゃんと登山道を歩いてくださいね          ▲ 下の鉄階段は脱線せずに
 車に轢かれないように集団下校           ▲ お土産屋さんを通り抜け
 大沼の氷上を歩いて           ▲ 氷の中の空気がブツブツ
                             ▲ マイペースのはらっぱ
                      ▲ kazuさんカップルとお揃いで撮ってもらった赤城神社

大沼の氷上を歩いて、赤城神社にお参りしますね。
今年の正月も何気に忙しく、我が家は今頃やっと初詣です (^^

お賽銭を奮発しました。¥100×2 (^^;
そして、おいちゃんの健康やら何やら、いっぱいお祈りしちゃった。
でもこのお賽銭じゃ、神様も全部のお願いを聞いてくださるかどうか
心配 。。。

 今年の初詣
 赤城神社から駐車場へ             ▲ 残った車は4台のみ

駐車場には、3台の車が仲良く並んでいました。
そしてワイパーに、kazu隊とmichiho隊それぞれのメモが気恥ずかしそうに挟まれていました。
登山装備を解いて、名残惜しい語らいに突入。

寒くなってやっと解散。
じゃまたね。

 団結の輪、一日ありがとう

帰りにビジターセンターに寄り、おいちゃんが欲しがっていたぐんまちゃんストラップをお年玉ということにします。
ここでkazuさんとお別れ。

みっちり遊んだ一日。
横手大橋から、紅く沈む夕日を眺めて ・・・
楽しかった一日の終わりに感謝。
我が家も皆んなん家も、2015年が良い年になりますように

 高崎の入口、横手大橋から眺める夕日

☆ レポ作成に当たり、kazu隊&michiho隊から提供された写真をたくさん使用しています。この場を借りてお礼申し上げます。