2015.07.04 (土)   K2Couple No.0502 

姫木平
ひめきだいら(長野県)
1,838m

 南の耳 1838m 大笹峰 1807m 殿城山 1800m

雨上がりのトレランに遭遇する

コース最大標高差 : 350
コース累積標高差(+) : 485
コース累積標高差(−) : 485
コース沿面距離 : 9.9 km
行動時間 : 5'00"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  蓼科山を横目に、疾走するトレラン選手
  6:10 = 藤岡IC/上信越道・中部横断道/佐久南IC = 長和町 = 8:00 エコーバレースキー場 (姫木平)
 スキー場 8:20 ... 西林道 ... 9:00 ハイキングコース入口 ... 10:00 大笹峰 10:10 ... 10:25 北の耳 【L1】 10:40 ... 10:55 南の耳 ...
 11:40 車山分岐 ... 12:05 殿城山 【L2】 12:20 ... 13:00 西林道出合 ... 13:20 スキー場
 スキー場 13:30 = 佐久南IC/中部横断道・上信越道/藤岡IC = 15:25

   姫木平の場所
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


久し振りに山へ行こうと思ったのに、天気がイマイチです。
昨夜の雨は上がりました。
梅雨空でも歩けそうなところを探してあるので、お出かけしますね。
信州うえだ観光navi トレッキングmap

高速道路沿いに咲くピンクや白のムクゲの花が、夏を運んできます。
白いムクゲの花は、愛の贈り物ですよ

横川SAを過ぎると、白い葉っぱのマタタビが目立っています。

 霧に巻かれて妙義山

いくつものトンネルと霧を抜けて信州に入る。
八ヶ岳や浅間山は端っこが見える程度で、しっかり雲を冠っています。
これは想定内。

中部横断道(佐久JCT)に入って、佐久南ICまで行ってみましょう。
遠回りですけど無料区間です (^^;

長和町から白樺湖に登る大門街道は、広島の帰省に使った懐かしい道。
当時、中央道が部分開通していたので、白樺湖越えしたものだった。

 上信国境はガスガス

長和町で降り始めた雨は、標高が高くなるにつれて本気を出してきた
姫木平別荘地を抜ける頃には、ワイパーフル稼働ですよ (^^;
駐車場でちょっと様子をみるも、止む気配はありません。

おいちゃんが準備を始めたので、つられてはらっぱも行動を起こします。
他には1台も車はなかった。

ボロ傘隊の出撃

 エコーバレースキー場の駐車エリアに1台だけ
 駐車場の最奥に ピステ(スキー客さま用)          ▲ カッコウの声を聞きながら

最初はゲレンデ内の林道歩きです。
やがて雨は小降りになり、彩やかな緑の広がりが美しいです。

っと、前からトレラン風の男性が一人走って来ました。
暫くすると、2人目、3人目が猛烈な勢いでデッドヒートではないですか
ハアハア息を荒げて、おはようございます〜って。

 トップ集団             ▲ ガスの蓼科山
 
                  ▲ メイン会場ブランシュたかやまを8時にスタートした、45Kトレランの参加者たちが駆け抜ける

草むらに UTSUKUSHIGAHARA-TRAIL の白いリボン。
きょうは「第5回美ヶ原トレイルラン&ウオーク」の開催日だったのです。
参加者は1,200人超の規模らしい。

途切れることなくやってくる人皆んなが、元気に挨拶して行くので疲れる。
道端の花が気になるし、挨拶もしなくちゃなんないし (^^;

いつしか雨も上がって明るくなってきましたが、徐々に人数が増えて数珠繋がり状態になってきました。
鬼気迫るトップ集団とは違って、和気藹々の中間集団が行き、最後の群れは参加することに意義がある人たちが続きます。

 UTSUKUSHIGAHARA - TRAIL
 こんちは〜 おはようございます        ▲ 中間集団は順位を乱さず淡々と
ヤマブドウ サワギク ウツボグサの赤ちゃん ヤマオダマキ イブキトラノオ

林道からハイキングコースに入る。
まだまだランナーが下りてきますので、邪魔にならないように選手が来る度に脇に避けて待ちます。

私たちは10K-4時間コースなので。
どんなに待たされても笑顔で見送る余裕 (^^
だって、スキー場(山彦谷)の周りを周回するだけですもん。

 ここからハイキングコース

また数珠繋ぎになって下りて来た。
この時間帯、500人くらいはここを通過するらしい。

だるまさんが転んだ状態
ランナーの切れ間を見計らって、5歩登っては止まって道を譲る。
また5歩進んで待ちの繰り返しで、ちっとも前に進めませんよ

 だんだんいやになってきた              ▲ わっ 来た〜

「最後尾で〜す、ご迷惑おかけしました」 スタッフさんから嬉しいお言葉。
45Kトレラン組が駆け抜けて、やっと静けさを取り戻した。
これからは貸切りコースを楽しめる。

ばたばたばたっ
なんだなんだ
新たなトップ集団が、勢い良く下ってきました。
ブランシュたかやまを9時スタートした、14Kトレランコースの先頭だった。
トップ集団は本気モードなので、止まるつもりはないようです。
「すみませ〜ん」の大声とともに突っ込んでくる。

雨上がりの急斜面を転がるように下りて行きます。
器用な人は滑って踊りながら下りる。
転んで汚れようようが何しようが、まったく気にしない。
登山道は滑り台と化して、そばの立ち木に掴まって観戦するのも面白い。

トップ集団が嵐のように行き過ぎれば、今度は中間組が斜面で大渋滞。
雨上がりの登山道はツルツルに荒れて、気弱な女性は下りれないのだ。
きゃ〜きゃ〜ぎゃ〜ぎゃ〜。

ワイルドに青春を謳歌してくださいな。

 第2波の中間 (14Kトレラン組)

皆さんをやり過ごした後、ふと視線を落とせばワラビが出迎えてくれました。
あるある。
数本だったら採らずに通過したのですが、晩御飯のおかずになりそうな位はありそうなので ・・・

おいちゃんに遅くなるからと催促されて、山歩きの再開です。
いろいろあって、何しに来たのか忘れそっ。

 ワラビ狩り終了

今まで経験したことのない慌しい登山道だった。
人気のトレランですが、ここのは14Kコース、45Kコース、80Kコース。
80Kコースは早朝4時スタートの激しさです。

1時間遅れで稜線に辿り着いても、まだパラパラとトレランの残党が ・・・
親子連れさんも頑張ってました。

 稜線に到着しても、まだ遅組が通過する
ケブカツルカコソウ アザミ ヒメウラナミジャノメ アヤメ 白いし
カンボク レンゲツツジ ニシキウツギ イブキジャコウソウ
ムラサキサギゴケ フタリシズカ タカトウダイ

遠望はありませんが、稜線からは開放的な景色が広がっています。

ブランシュたかやまスキー場のtopに着いて、ドリンク休憩。
ここまで来るのに2時間近くも掛かってしまいましたよ。
トレランとワラビ狩りのせいだな (^^;
まっ、いいけど。

 大笹峰山頂へ        ▲ 山頂休憩所 (スキー客さま用)
 ドリンク休憩            ▲ 大会ウォーク参加者

大会スタッフ♀情報では、さっきすれ違った選手達は下を回って再びここに戻って来るのだという。
ええ〜、またあの大勢の人とスライドするのか〜
私たちのきょうの予定コースとトレランコースが、完全にカブってる訳で。
しかも逆コースだから二度会うってこと 。。。 ハ〜溜息。

大会のウォーク組(トレランの応援も兼ねてるらしい)が、ゾロゾロと登って来られましたので、先を急ぎます。imasara

 北の耳でランチにしよう

早くもトップの人が戻ってきましたよ。
快調な走りっぷりです

 ランナーを記録する大会カメラマン

八島湿原への分岐を過ぎ、少し先を見下ろすと八島湿原が見えます。

天気が良ければ北アルプスの槍・穂高や八ヶ岳、富士山も見えるらしい。
そうだ、来年は孫達を連れて来よっと。

大会ウォーク参加者は、南の耳までピストンするそうです
ますます激混みじゃん。

 気持ちの良い高原の起伏

北の耳に着いて、早めのランチです。
きょうは とパン、キュウリの浅漬け、ゆで卵だい (^^

 山彦谷 北の耳でランチ      ▲ カラマツボックリ        ▲ ハクサンフウロ            コウリンカ
                   ▲ はっきりは見えないけど、雄大な景色が広がる霧ヶ峰車山高原

山彦谷を下から見上げるときに、トンガリが二つ見える。
それが、北の耳と南の耳だ。

北から南の耳に向う道は、開放感に溢れて気持ちいいです。
そう、去年八島湿原から蝶々深山へ向う時この稜線を歩いてる団体さんを見て、いつかあそこを歩きたいと思ってたんですよ。
きょうは逆に、喋々深山へ登る団体さんの行列が見えました。

 トレラン選手がどんどん戻ってくる

南の耳の登りは大渋滞になっちゃいましたよ。
ウォーク参加者一団が登りやすいルートを占領しているので、周回して戻ってきた選手はツルツルの下り難い斜面で苦戦しています。

応援団と言いながら、思いっきり邪魔してる場面ではありました。
大会関係者に反省材料 (^^;

ここからは車山が至近距離ですが、オレンジ色のレンゲツツジもニッコウキスゲも咲いていませんね。

 南の耳めざして
 南の耳のウォーク応援団 (トレラン予備軍かな)          ▲ 記念に一枚撮ってますね
 トレラン無関係者              ▲ 車山方面
ヨツバヒヨドリ ウスユキソウ オトギリソウ ネバリノギラン
シロスミレ ウマノアシガタ

 きょうの最高点、南の耳をあとに        ▲ ゲレンデの上にコバイケイソウ群落
                             ▲ コバイケイソウを見に下る
 南北の耳               ▲ 咲き残り

車山への分岐から殿城山へは、いったん下ります。
雨で濡れた道は滑るので、慎重に歩きますね。

まだまだ後続の選手が帰って来る。
何度も道を譲りながら、なんちゃって応援。
相当バテてる人も見かけるけど、無理ないよね〜

 車山との分岐
                                  樺林が美しく
 前方が殿城山    ▲ ちょっと寄ってみよう (殿城山と姫木平の分岐)

殿城山はほんの小さな凸です。
山頂までプチピストン、ちょっと寄ってみましょう。

山頂先は展望台のように刈り払われていましたが、遠望は無理。
何とか白樺湖周辺が望めましたね。

本日初めてと言ってもいい静かな空間
お弁当の残りを広げてまったり、静けさを楽しみました (^^

車山ドームを確認して撤収。

 殿城山頂から先っぽへ           ▲ 車山の気象レーダードーム

殿城山から姫木平に下る道もよく滑り、歩き辛い道になっています。
トレランで登山道は痛みますね。
地肌むき出し。

 登山道つるつるぐちゃぐちゃ
 岩ゴロもあり              ▲ カラマツの森

登山道は左岸に付いていましたが、トレランの人達の邪魔にならないように右岸のガタガタ林道ちっくを下ります。
登山道を駆け登るランナーが見える。

 荒れた林道風を下る

        ノイバラ            ノコギリソウ

オオヤマフスマ アカツメクサ マルバウツギ シラネニンジン ヤマハタザオ
キイチゴ イケマ ヤマハハコ ウグイスカグラの実 フランスギク

登山道が西林道に合流し、その出合で大会スタッフ♂がスタンバイ。
舗装路に出て僅かに登り返すと、寂しい駐車場に帰って来ました。

きょうは誰にも会わない静かな山歩きをと思ってたのですが ・・・
思いがけず、賑やかすぎな山歩きになりました。

トレランの選手たちには、静けさを奪われましたが。
感動と元気をもらってきました (^^

 戻りました