2015.10.03 (土)   K2Couple No.0512 

栗駒山
くりこまやま(宮城県・岩手県)
1,626m
紅葉はピークを過ぎてもなお健在

コース最大標高差 : 510
コース累積標高差(+) : 560
コース累積標高差(−) : 560
コース沿面距離 : 6.9 km
行動時間 : 4'30"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  錦秋覚めやらぬ栗駒山
  19:15 = 前橋南IC/北関東道・東北道 21:20 那須高原SA 【DNR】 21:50 /若柳金成IC = 25:05 栗駒イワカガミ平 【車中泊】
 イワカガミ平 7:00 ... 8:40 東栗駒山分岐 8:50 ... 9:00 栗駒山 ... 9:15 須川分岐方面 ... 9:25 栗駒山 9:30 ...
 10:55 レストハウス 【L】 11:25 ... 11:30 イワカガミ平
 イワカガミ平 11:40 = 一関IC/東北道 13:50 滝沢PA 14:15 /松尾八幡平IC = 樹海ライン = 15:05 藤七温泉 15:45 =

 16:05 見返峠 16:30 = 17:00 松川登山口 【三ツ石山】 17:25 = 17:30 松川温泉 18:20 = 18:25 松川登山口 【車中泊】


      栗駒山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

藤七温泉 彩雲荘 (¥600)   松川温泉 松川荘 (¥500)

みちのく色の紅葉の山に行きたいと、思い続けて幾年月。
今回は岩手と青森、北東北ですよ。

10月は行事が多く忙しい月なので今年も駄目かと諦めていたら、突然おいちゃんからゴーサインが出ましたの (^^
急遽私の用事も済ませて、身も心も準備万端。

ただ台風崩れの爆弾低気圧の余波が心配されますので、目的地も天気回復晴れマークが付きそうな南から北上することにします。

 この気圧配置が心配の種なのよ

金曜日においちゃんが会社から帰るのを待って、バタバタと車に荷物を積み込み出発します。

家を出て2時間、那須高原SAで持参の 、お惣菜で遅い夕食にします。
無料の暖かいお茶付きですよん (^^

久しぶりの東北道。
仙台を過ぎて若柳金成ICで下り、イワカガミ平には夜半に到着。
広い駐車場は台数管理の為閉鎖されていましたので、まだ半分くらいしか埋まっていないトイレ棟前の駐車スペースに停めました。

 イワカガミ平をめざして

係りの人の声や車の音で目を覚ましますと、大駐車場は開放されて既にたくさんの車が停まっていました。
大勢の方々が活躍していて、地元栗原市の力の入れようが伝わります。

家で作ってきたサンドイッチを食べ、トイレを済ませて出発しましょう。

栗駒山は9年前に須川温泉から一度登っていますが、紅葉が綺麗なのはイワカガミ平(宮城県)側 からのコースらしいです。

 一番上の大駐車場
                                         ▲ イワカガミ平全景

おいちゃんは東栗駒コースから周回したかったのですが、数日続いた雨のためグチャグチャだという情報あり。
昨日も大荒れの天気だったので、あまりお奨めできないと。

潔く中央コースのピストンにしますね。
未練たらしく東栗駒登山口を覗き見してスルーするおいちゃん (^^;
余り潔くないし。

 東栗駒コース登山口

レストハウス前では、大勢の方々が忙しく動いています。
ボランティアでしょうけど、皆んな偉いよね〜。

中央コース登山口で、一人ずつチラシとビニール袋を渡されたの。
「登山道のゴミを拾って来て下さい、暖かい物を用意して待ってます」って。
おいちゃんはざっと目を通して、ゴミになるからとチラシを返しちゃった。

あとでよく見たら、暖かい汁物はこのチラシと交換だったって訳

 チラシ (はらっぱの分だよん)

石畳の道を登って行きます。
登山口からず〜っと紅葉のトンネル状態ですよ。

刈り込まれた木がパラパラと登山道に散らかっていて、片付けないのかなあと思いながら歩いていたら、今刈り込み作業中でした。
登山者が近づく度に作業を中断して大変そうなのに、行ってらっしゃいと声をかけてくれる優しいおじさま

 切られた枝が散らかっている           ▲ 朝日に映える紅葉黄葉

登山道の両脇は紅葉真っ盛り。
キレ〜綺麗だな〜の連呼。
もっとましな文学的な表現が ・・・ できないK2隊でした (^^;

感動しているうちに、栗駒山が頭をもたげてきます。
お天気に恵まれたし、最高やね〜。

 石をコンクリで固めた道             ▲ ここは黄色が優勢
 同じ景色ばっか               ▲ ナナカマド

                          ▲ 徐々に展望が開けてきます
 山頂近くは草紅葉ちっく          ▲ 仙台放送ヘリと宮城県防災ヘリ

東栗駒コースを登ってる人が見えます。
っと、ヘリが二機やってきてグルグルと上空を旋回しています。
東栗駒の沢の上でホバリングしたり

展望が開けた場所からは、栗駒山が全容を現しますね。
見下ろせば山裾の紅葉が見事ですが、ピークを過ぎた感じは否めない。
一週間前のTV放映を見て慌てて来たんだから、遅いに決まってる訳で。
それでもまあまあ綺麗じゃん

 低空でホバリング中 (宮城県防災ヘリ)
                               ▲ 見下ろす斜面の彩り

東栗駒コースが合流してくる場所でドリンク休憩。
晴れてるのに遠くは靄っていて見えません。

すぐ上の山頂に向かいましょう。
上空の雲を見上げて何気に嬉しくなりますね。

 東栗駒コース方面
 色彩やかなれど、色あせた感じも               ▲ 9年ぶりだ

ほんとにほんとに懐かしい山頂
しかし ・・・ 大勢の方が陣取っていて、休む気分じゃなくなってきた。
さっき休んだばっかしだしね (^^;

何やら風も出てきて、風を避けて座れそうな場所もなく。
どうする?

 さんちょう              ▲ 大盛況だし

前回歩いた稜線の須川コースを辿ってみよう。

須川温泉や駐車場、昭和湖も見えます。
よく見れば、こちらの登山道も続々と登って来られますよ。
この先は秋田県。

須川温泉コースの方が、バラエティーに富んでて楽しかった気がするね。
きょうのコースは紅葉季節限定で、山の楽しみは須川コースの勝ちだ。
勝手なことを言いたい放題の二人。

 ほんじゃ行きます
 前に歩いたコースをなぞる            ▲ 須川湖と須川温泉
 帰るよ〜           ▲ 須川コースのナナカマド

再度山頂に引き返しても、やっぱり座りたい場所はなく。
写真を撮って速攻下山開始。

途中で幼稚園児グループ(年長さん)が頑張って登って来ました。
子供でも、女子は元気で男子はへばってたのが面白い。
女性は生まれつき忍耐強いのだ。

 やっぱし混んでるし           ▲ 雲が広がり風も強くなって
 満足度/期待度 = 60%                ▲ あたしも
                           ▲ 振り返りつつ栗駒山4題
 おばあちゃんとお孫さん           ▲ またかい (他にないので)
 気持ちは八幡平に飛んでるし            ▲ 年長さんグループ
 下山         ▲ 何にでも興味津々のはらっぱ
 黄色と言えばこれ             ▲ 紅と言えばこれ
アカミノイヌツゲ シラタマノキ コウゾリナ アカツメクサ ノコンギク
アキノキリンソウ ドウダンツツジ アザミ 紅葉 紅葉

結局何も食べずに下りて来ちゃった
ペットボトルだけ持って登っても良かったくらい。

下山時に暖かい汁物を用意していますと言われたは、きのこ汁でした。
たくさんのきのこと大根が入った汁は、最高に美味しかった。
11時からの限定200食サービス ・・・ 早く下りて きて良かったわ。
口八丁のおいちゃん、きのこ汁をゲットするのにチラシは必要なかった
レストハウスで、きのこ汁と山ごはんをいただきます (^^

 レストハウス着     ▲ 拾うゴミはなかったけど、暖かいきのこ汁ゲット
 もちろん満車          ▲ やっと来られた栗駒山も終わり

イワカガミ平をあとにする頃には、我慢していた雨が落ち始めた。
何気に気忙しく、正午前だけど次の予定地八幡平へ向かいますね。

一関ICから東北道に乗る。
だんだん怪しくなってきた空模様、盛岡付近で雨が本気を出しちゃった。
滝沢PAで雨宿り。
(ってのも変ですけど小休憩)

松尾八幡平ICで下りて、左手に下半分の岩手山を眺めながら藤七温泉へ。
車は右のアスピーテラインをナビってましたが、松川温泉の露天風呂写真入り看板に釣られて左折。
樹海ラインに突入します。

 雨雨降れ降れもっと降れ yake
 岩手山 (クライミング師匠のふるさと)         ▲ 樹海ラインは紅葉が綺麗でした
                   ▲ こんな景色にギャ〜ギャ〜騒ぎながら東北の地を感じて ・・・

樹海ラインの紅葉が素晴らしく綺麗で、興奮を抑えきれない二人です。
こんなに楽しい時間は、マンネリ夫婦には珍しいこと。

ところが今更、松川温泉にするか藤七温泉にするか、車内抗争勃発
ズルズル松川温泉を通過してしまって、藤七温泉で決着したのですが。

登るにつれて雨交じりのガスガスで、何処が道なのって感じなのです。
ぼんやり浮かぶ藤七温泉が視界に入って入場。

 藤七温泉

 藤七温泉は驚きの熱さで(源泉掛流し単純硫黄泉で源泉は91℃)、一緒に入った娘さん二人と大騒ぎになっちゃった
 5秒浸かってすぐ上がっての繰り返しをしてたら、最強のおばちゃん軍団4人組が乱入して来てまたまた大混乱。
 作戦会議の果てに始まったのは、水のバケツリレーならぬ洗面器リレーですよ。
 しかしどんどん源泉が流れ出てるので、効果ははかばかしくなくあまり変わらなかった

 外を見れば離れたところに露天風呂がいくつもありまして、バスタオルOKの混浴。
 そんなこと言っても、この寒さじゃ行く気しないしね〜。
 行かない方がいいよという皆んなの制止を振り切って、若い女の子は頭にタオルを乗っけて裸のままダッシュ出撃
 露天風呂は当然温かったらしいけど、結局寒さと男性の視線に耐えられず敗退してきました (^^
 そんなお祭り騒ぎで落ち着いて入浴できず、チットも温まらなかった悲しい藤七温泉。

 温泉から外に出ると雨が降っていた。
 強引にガスを突き進んで、八幡平山頂をめざす思慮の浅さかな。


今夜の車中泊予定地/見返峠駐車場は、想定外の強風と雨です。
駐車場が二つあるらしいけど、どうやらここは有料の方らしい。
もちろん係員はいなかった。

覚悟を決めて車中泊の体勢に入りますが、車がフワフワ揺れるし氷点下の寒気がジワジワ襲ってくるので ... 車中泊遭難の恐怖に襲われる (^^;
温泉で暖まれなかったしなぁ。

しばし沈黙ののち、ここで寝るの無理でしょってなれば逃げ足は速い。
来た道を引き返しますね

 トイレ付き有料駐車場だったらしい

上は視界30mくらいでしたが、藤七温泉を通り過ぎれば雨&ガスもなく。
で〜どうしようかと思案しながら走っていたら、トイレ付き駐車場の標識。

咄嗟に曲がって行くと、そこは松川登山口駐車場でした。
水洗の綺麗なトイレ棟の前が、きょうの極楽宿泊地になりましたよ
大木の下に、「三ツ石山→」のプレートが括り付けてあった。

三ツ石山なんてもちろん知りませんでしたが、帰ってからnetで調べたら楽しそうな山のようです。

 安住の宿泊地 (松川登山口p)

ふと見下ろせば、露天風呂の看板に魅せられた松川温泉が樹間に ・・・
神の手が差しのべられた瞬間です。

藤七温泉で半端なことやってきたし、見返峠駐車場で完全に引導を渡された身体は冷えに冷えて、車の暖房くらいでは眠れそうにありません。
本日のスケジュール、温泉の部からやり直しですよ。

松川温泉に
6時までなら日帰り温泉OKですけど、今からでは無理でしょうって言われる。
まさか見える場所からしてたなんて思わないよね (^^

 松川温泉が見えるぜ〜

 松川温泉の露天風呂は丁度良い湯温だし貸切状態、瀟洒な造りもゆっくり身体を暖めるには充分過ぎる温泉でした。
 藤七温泉より¥100 安かったしね (^^
 さすがに週末なので満室、宿泊はお断りされちゃいました。
 あったまって松川駐車場に戻り、心安らかにぐっすり眠れましたよん