2017.02.04 (土)   K2Couple No.0573 

角間山
かくまやま(群馬県)
1,981m
貸切の山で、プチラッセルと大展望

コース最大標高差 : 405
コース累積標高差(+) : 435
コース累積標高差(−) : 435
コース沿面距離 : 4.5 km
行動時間 : 5'10"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 角間山頂稜線西端から北アの眺望
  7:05 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 地蔵峠(トイレ)= 8:40 旧鹿沢九十八番観音前PS
 九十九番観音PS 9:00 ... 9:30 渡渉 ... 10:00 夏道離れる ... 11:50 角間山頂稜線到達 ... 12:10 頂稜西端ピーク 12:20 ...

 12:25 西端ピーク直下 【L】 13:00 ... 14:10 九十九番観音PS

 九十八番観音前PS 14:35 = 長野原 = 17:15

  角間山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


                                    ▲ 八ヶ岳 (佐久平PA付近より)
                                  ▲ 上信越道のいつもの風景 浅間連山
                                       ▲ 小諸ICで降りまして

立春のきょうは、関東甲信越何処も晴れ予報です

こんな日は展望の山でしょよ。
ということで、おいちゃんお気に入りの角間山に行くことにしましたの。
群馬の空も快晴ブルーに染まっていますが、きょうは浅間がターゲット。

長野県に入ると、早速横並びの北アルプスが目に入ります。
が、八ヶ岳も浅間連山も何気に雪が少ないような

 湯の丸スキー場へ急ぐ車列

快晴の週末ですから、地蔵峠をめざす車が続いています。
赤城道路と違って雪はないけど、たまに凍結してるんですよ

湯の丸スキー場は客足好調 (^^
私たちはトイレを借りるだけでスルー、鹿沢側(群馬)に下って行きます。
下りは圧雪状態です。

 地蔵峠
 四阿山です               ▲ 角間山です

九十八番観音(十一面観音)前の駐車スペースには、既に1台の車があり。
どうも登山者ではなかったらしい。

家を出る時は3℃。
ここはマイナス5℃で、路面も雪もガシガシに凍っていましたよ。
アイゼンを付けて出発する前に、あれこれとパッキング等に手間取る (^^;

九十八番観音の登山口にはトレースがなかったので、九十九番の沢沿いを行くことにしました。
ところがこっちも一番乗りのようで、いきなりプチラッセル隊に変身。

 九十八番観音前の駐車スペース

 先ずは、道路からよじ登る              ▲ 腰痛おいちゃん

浅い雪でもツボ足となると、一歩一歩が潜って歩き辛いです。
歩き始めてすぐに私はスノーシューに履き替え、おいちゃんはワカンを付けることになりました。

ありゃりゃ、きょうの一番乗りは私たちじゃなく、動物さんたちでしたよ。
可愛い足跡が、あちこちに付いています。
道から外れて沢へ降りたり、斜面を駆け登ったりしています

 渡渉ポイント          ▲ 動物さんのトレースばっかり

渡渉ポイントを過ぎれば、いよいよ山登りモード。
雪もやや深くなってきたので、スノーシューの私が前に出される。
「はらっぱ道路舗装株式会社」 工事主任 (^^;

まっさらな雪面を進むのは気持ち良いのですが。
スノーシューでもズボズボ沈んで、歩きにくい重粘い雪です
でも、やっぱり気分爽快。

 太陽に向かって工事中です             ▲ 下山ルート方面
 氷のモニュメント       ▲ 湯の丸山の天辺が見えるようになって
 立春を祝おう          ▲ ルート見極め中のはらっぱ

夏道通しに行っても、歩き易い状況ではなさそうだし。
適当なとこから山頂めざそう。
そうしよ そうしよ

積雪期は何処でも歩けるのが魅力ですし、この山はそれが可能。
急な斜面を避けて。(疲れるからだす)
なるべく樹林帯を避けて。(林の中は踏み抜きが多いので)

開放的な場所を選んで登りますが、そんな場所は決まって風当たりが強い。

 直登ルートに入る
 快調なトレース作り           ▲ 湯の丸山を横に見ながら

湯の丸山が、だんだん大きく見えてきました。

この山域は、低山と高山の狭間なのでしょうか。
白樺と岳樺が混生しています。
 白樺は本当に白く。
 岳樺は肌色ですよ。

 ピンクリボン見っけ              ▲ 白樺と岳樺
 風紋のある辺りは踏み抜きが少ない         ▲ ずっと同じような景色を登って

大きなシラカバの根元で、湯の丸山を見ながらドリンク休憩します。
割と緩慢な斜面だけど、めっちゃ疲れるよね〜。

頃合を計りながら、トップを交代します。
踏み抜きの少ないクラストした雪の斜面は、お互いに我が道を行く。
そうでない所は、相棒のトレースを辿ったほうが賢明でしょう。

 私は誰でしょう               ▲ 何やってん

少し標高を上げると、何となく前回下ったコースに似てるような。
顕著な尾根もないので、良くわからんけど。
振り返って見たら、いつの間にか浅間山が大きくなっていました。

更に登って、「あっ富士山見つけちゃった
やめてよ〜
私より先に富士山を見つけたい人が、約1名いるので面倒い (^^

 トレース競演             ▲ 噴煙上げる浅間山
 金峰山瑞牆山と富士山            ▲ 籠ノ登山を背負って
 角間峠の上に乗鞍岳             ▲ 浅間隠山や鼻曲山

最後の急斜面は、スノーシュー♀ではきついです。
ワカン部隊♂に先行してもらいましょう。
それでも、ずり落ちてるし (^^;

まあもう少しの辛抱ですから、ジグを切って楽に行きましょうね。
ちょっとあんた
水平移動ちっくで楽でいいけど、ちっとも登ってないんじゃないの。

 直登は心臓にきついよ            ▲ 大きくジグザグ登高

動物たちの、夜の交差点。

足跡はたくさんありましたが、生身の生き物には全く出会わず。
活動するのは夜なのかな。
それとも早朝なのかしら。
どっちにしても寒いだろうに

 交差点

やったぁ、角間山肩に連なる展望稜線です。
予定どおり、前回の下降ポイント付近に出ましたよ。

登り始めからプチラッセルで。
えっちらおっちら3時間もかけちゃって、笑うっきゃないやる気なさ
時間はどうでも、着けばいいのだ

 頂稜直下のシュカブラ               ▲ とうちゃこ

きょうの目標は、稜線から眺めるパノラマです。
山頂なんか全然頭にありません (^^ yarukinashi

山頂に至る樹林帯は、岩々ちっくでいつも凍結しているので行かない。
スノーシューやワカンじゃ歩けないもんね (^^
稜線をポコポコ歩いて、西端のピークまで移動しますね。

昼頃には風がおさまる予報でしたが、何が何がここは別。
冷たい風が、容赦なく吹き付けてきます。

 角間山頂は見るだけ
 白い山稜を眺めに来た          ▲ ツケまつげのような足跡

風なんかへっちゃら、山の子は強いんだもん。
いつだったか感動したあの白いアルプスを眺めたくて、やって来たのだ。
時々、ズボっと片足が笹の中まで埋もれながら。

期待通りのパノラマが広がっていました。
素晴らしいけど寒い。
涙が風に乗って、雪煙と一緒に湯の丸山へ飛んで行く。

 浅間山が唸る              ▲ 烏帽子岳も唸る
 頚城アルプス             ▲ 根子岳と四阿山
 湯の丸山と烏帽子岳             ▲ ちんたらおじさん
                       ▲ あの先まで行けば、素晴らしい展望が待っている
                               ▲ 浅間山をbackに
                               ▲ 四阿山と志賀の山々
                                  ▲ 後立山連峰
                                ▲ 北アルプス一直線
                                 ▲ 頚城の名峰
 針ノ木岳稜線と立山            ▲ 爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳
 五龍岳と唐松岳            ▲ 白馬岳と小蓮華山

一通り展望を満喫して、風のない稜線の陰に避難します。
少し下っただけで、嘘のようなポカポカ陽だまりですよん。

お昼は、昨日作った恵方巻き。
というか年中作ってる巻き寿司が、我が家の恵方巻きです (^^;
美味しいよ 完食 (^^

湯の丸・烏帽子を正面に、まったり昼下がりランチで寛いじゃいますね。

 風避けて ほっかほか            ▲ 巻き寿司でございます

スノーシューでの急斜面の下りは怖いので、私もワカンに履き替えます。
一応マイソリも持ってきたけど、この斜面では白樺に突っ込みそうだし。
緩斜面では埋もれて滑らないし、ただのお荷物に。

それでも下りは楽チン。
サクサク小気味良く、登りの苦労が嘘みたい。
梢を忙しく移動する小鳥のさえずりが、チチチチと届くのでした。

適当に方向を修正しながら下っていると、朝のトレースに合流した。
そこからはほぼトレースを拾いながら、逆バージョン。

 白樺 青空
 ヒョコヒョコ              ▲ 下山は楽チン
 カモシカ君じゃないかい          ▲ ほんとだ、かもしかトレース
 やっぱりやるよねシリセード             ▲ まねっこはらっぱ
 湯の丸山麓の東屋zoom            ▲ 登りトレースに合流
 落葉松通り              ▲ 踏み抜き多し

気分良くリズム良く下っていても、突然ガクッと地獄に落ちる。
笹原を踏み抜くのだ。
運が悪いときは太股まで潜るけど、普通は膝くらいまでで済む訳でして。
でも、雪の中は見えないから要注意です。

往きも帰りも、動物の足跡と遊びながらです。
それはウサギだったり、カモシカだったり、いろいろです。
可愛い梅の花のような足跡は誰だろう?

なんて思いながら歩いている内に、渡渉ポイントが近い。

珍しいトレース探し
 きつね君  うさちゃん  りすかな  ポンポコたぬき

本日最後のイベント、急斜面を下ろうよって誘ってくる。
わたしゃいやだよ。

夏道通りに斜面を捲いて下るはらっぱを、完全無視するおいちゃん。
勝手にドンドン尾根を下り、急斜面の上でギャラリー待ちしてたらしい。
私が廻り込むのを確認して、ダッシュ下りする確信犯 (^^
途中まではカッコ良く上手く行ったけど、下半分は滑って落ちてきた

 急斜面を下るおいちゃん       ▲ ダハッ                   さようなら角間山
 つま恋の森 (渡渉ポイント)          ▲ 可愛いトレース探しは続くよ

結局きょうは誰にも会わず、二人占めの静か過ぎる山でした
会ったのは大展望と動物の足跡。
楽しかったなあ。

帰りは、一般道を長野原経由でのんびりと。
高崎に帰って来たら13℃もあり、暖かい一日だったようです。

のんびり過ごした一日だった           ▲ 九十九番 千手観音に下山