2018.04.21 (土)   K2Couple No.0595 

鍋割稜線 火起山
なべわり ひおこしやま(群馬県)
1,353m
TUWV仲間の赤城山グレグレ歩き

コース最大標高差 : 330
コース累積標高差(+) : 465
コース累積標高差(−) : 465
コース沿面距離 : 4.5 km
行動時間 : 3’50”

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 荒山高原に咲き始めたアカヤシオ
  8:20 = 前橋 = 9:40 鳥居峠 10:00 = 10:10 姫百合路肩PS
 姫百合路肩PS 10:20 ... 10:35 ふれあい十字路 10:40 ... 10:55 荒山風穴 11:05 ... 11:15 荒山高原 11:25 ...
 11:50 火起山 【L】 12:55 ... 13:10 荒山高原(アカヤシオ)13:30 ... 13:55 ふれあい十字路 ... 14:10 姫百合路肩PS
 姫百合路肩PS 14:30 = 14:40 ささや(木漏れ日館)17:10 = 18:15

         鍋割山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


山形酒田から、おいちゃんの後輩KQ さんが訪ねてくると連絡が入ったの。
そんな訳で、群馬県勢二人で彼を歓迎することになった。
街中で歓迎するよりも、ワンゲルらしく山の上で旧交を暖めることに。
KQ さんは我が家に前泊し(もちろん酒宴)、きょうを迎えました。

ガツガツ歩く歳でもないし、語らいの山として選んだのは赤城山です。
山歩きはおまけみたいなもん。

で、高瀬さんと鳥居峠で待ち合わせます。

 新緑の赤城道路

今年は季節の移ろいが早いのですが。
さすがに篭山のアカヤシオは、未だ硬い蕾のようでした。

おいちゃんの計画は、鳥居峠から利平茶屋方面に下って。
アカヤシオの尾根を、この峠まで登り返そうというもの。
少し藪っぽい尾根だけどね (^^;
KQ さんは年季の入ったミレーのザックですが、高瀬さんは完璧空身
えっ飲物も持ってないわりに、登山靴だけは持って来てるのね

 何年ぶりだっけ
 下方の尾根はアカヤシオ色ですが               ▲ 篭山は沈黙

アプローチの途中、やや霞んではいたものの谷川が白く輝いて見えてた。
元ワンゲル♂は花など興味ないだろうから、利平茶屋プランはボツ。
展望重視で楽なコースといえば、鍋割山くらいしかない訳で。

で、鍋割稜線から白い谷川を眺めながら、ゆっくり語り合うことに決定。
姫百合駐車場まで引き返します。

姫百合pも芝の駐車場もほぼ満車になってたので、第2登山口先の駐車スペースに停めました。
8台くらいは駐車可。

 覚満淵

まだ花の少ない樹林帯を登って行くと。
早くも
(早くないか)下山してくる人とのスライドが始まります。
鳥居峠に10時集合だったので、登り始めがすでに10時半ですよ。

はらっぱは、たまに咲いてるスミレの花の写真を撮りながら。
3人に遅れてマイペースで歩きます。
膝を痛めてからは、亀足に超が付いちゃったのよ

風穴の前で、3人が待っててくれました。

 散策っぽく
 アカヤシオが咲いていました         ▲ 荒山風穴で涼みたい陽気だし
エイザンスミレ エイザンスミレ(白) カタクリ ヒメイチゲ
アラゲヒョウタンボク ユリワサビ ウグイスカグラ ヒナスミレ

風穴から荒山高原までは至近なのですが、岩岩の道で歩き辛いよ。
それでもヒメイチゲやカタクリの蕾などを見ながら、高原に着きました。

きょうは前橋の最高気温は30℃の予報らしい
霞ちっくな陽気なので、南方面の展望はないと思ってたのに。
何と薄っすらですが富士山が見えてたよ。

嬉しい 、KQ さんへのささやかなプレゼントになりました。

 荒山高原まででいんじゃね

きょうの暑さはハンパなく、汗で背中が濡れたので下着を脱いで1枚に。
皆んなでドリンク休憩をして、展望の稜線をめざします。
ここで終わりにしようなんて、絶対言わないでよ
もうちょっと登れば、素晴らしい白い稜線が見えるからね。

いつもは筑波山の見える道ですが、残念ながら白けちゃって見えません。
それでも、足元には次々と違ったスミレが咲いてて嬉しいです。
皆んなの様子を見てると、どうやら火起山がゴールの予感的中。

 はらっぱには逆らえない            ▲ 上信越国境線見えた
                     ▲ 鍋割稜線は、語らいの場としてベストチョイスだったね

山岳展望を思いのままに、場所を確保して話に興じる仲間たち。
数十年前の思い出話をおかずに、ランチタイムにしました。

3人は話が弾んでいるようなので無視っ
はらっぱ一人で次のピーク(竈山)まで、のんびり散策しますね。
5月に咲くサクラスミレは見つけることができなかった。

これから登って行く人、下山する人が次々と通り掛かります。
時間を見計らって、火起山に戻ってみるのですが ・・・
全員さっきと同じ場所で同じ体勢のまんま

 火起山に、50うん年間の時間が流れている
 はらっぱ、竈山に単独登頂     ▲ 腰を下ろしたまま1mmも動いた形跡がない

三人はイカリを下ろした船のように、1時間以上も座ったまま
私の知らない遠いところに、完全にタイムスリップしているみたい。

でも、こういう間柄って素敵だし羨ましいなあ。
私も欲しいよ。

おい そろそろ帰ろうよ。
荒山高原が、アカヤシオ色になってるよ。
登ってくるときには気付かなかったけど、確かにポツンポツンと。
これがきっかけになり、皆んな下山する気に相成りました (^^;

 1時間前と状況変わらず
 荒山高原にも咲いてるよ    ▲ 1時間以上も固まっていたので、ギコギコ始動
アカネスミレ ニオイタチツボスミレ フモトスミレ アケボノスミレ
ミツバツチグリ ヒゲネワチガイソウ メギ ヤシャブシ
                  ▲ ちょっと儲けた気分 ( 例年より10日くらい早いんじゃないかい )

上から見えた荒山高原のアカヤシオ。
何気にウキウキ、足取りも軽くギコギコ (^^;

おう咲いてるじゃん。
まだ咲き始めでしたが、ここまでアカヤシオ前線が昇ってきたのね。
KQ さんに、もうひとつお土産ができて良かった
優しい色合いでしょ。

                         これから荒山高原に花の季節がやってくる

ここからの下りは岩岩のデコボコ道なので、足元集中です。
風穴の寒暖計は20℃を指していましたが、少し残雪もあって冷たい風が漂っていた。

土の道になったらルンルン歩きで。
登りでは、下ばかり見て歩いてたので気付かなかったけど。
頭上に咲く山桜やコブシやウグイスカグラなどを見つけましたよ。

途中からいつもの道へ移動して、登山口のクリンソウを偵察。
まだ葉っぱが出てきたばかりだった。

 荒山風穴の寒暖計
 山桜は目立たないけど             ▲ コブシはスッキリ
 キブシ               ▲ 春の残香


  http://www.komorebikan.com/

 帰りは南面道路にあるお蕎麦屋さん「ささや」で、囲炉裏を囲んで美味しい蕎麦やうどんを食べながら最後の時間を過ごし。
 そのあと、併設の「木漏れ日館」をご案内することに決めていました。
 ささやの女将さん浅見明子さんの心癒される淡彩詩画にいっぱい触れて、皆んな優しい人になりましょうね (^^

 
 「ささや」 さんから鍋割山        ▲ ひとりでこんなに食べるんだじょ

幸運なことに、
浅見さんご本人から、美術館内の作品についてご案内いただきました。

やさしい光の空間に身を置くと
ゆったりとした時間が流れ
淡彩画に添えられたひとつひとつの詩が
心に問いかけてきます 
               
 -- 木漏れ日館パンフより --

 浅見さん、ご丁寧なご案内ありがとうございました       ▲ 記念撮影 またいつか会える日まで


 どんなに時間を費やしても山仲間の話は尽きず、店を出てからも駐車場でおしゃべり続行。
 私は道路反対側にある船津伝次平(日本三大老農の一人)ゆかりの用水路を見学したり、花を探したり ・・・
 最後に記念写真を撮って、高瀬さんとは名残惜しいお別れとなりました。

 KQ さんは明日伊香保で宿泊予定なので、我が家にもう一泊。
 おいちゃんと二人でお酒を飲んで、先日亡くなった川田さんのことや、政治家と官僚、憲法の話、原発の話 etc。
 ・・・ 気が付けば、 2時過ぎまで (^^;
 早く寝ろ〜。