2019.08.25 (日)   K2Couple No.0647 

杏ヶ岳 掃部ヶ岳
すもんがたけ かもんがたけ(群馬県)
1,449m
鷲ノ巣岳 1317m 杏ヶ岳 1219m 掃部ヶ岳 1449m 
レンゲショウマに会いたい (^^

コース最大標高差 : 350
コース累積標高差(+) : 910
コース累積標高差(−) : 910
コース沿面距離 : 9.1 km
行動時間 : 7'15"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 杏ヶ岳のレンゲショウマ

  6:05 = 七曲峠 = 7:00 榛名湖 = 7:05 湖畔の宿記念公園

 湖畔の宿記念公園 7:25 ... 8:35 杖の神峠 8:40 ... 9:05 鷲ノ巣山 9:10 ... 9:30 最低コル 9:40 ... 10:10 杏ヶ岳 10:15 ...

 10:30 最低コル ... 10:55 鷲ノ巣山 ... 11:15 杖の神峠 【L】 11:35 ... 12:10 耳岩 ... 12:45 西峰 12:50 ... 13:30 掃部ヶ岳 13:40 ...

 13:55 分岐 ... 14:40 湖畔の宿記念公園

 湖畔の宿記念公園 15:05 = 松之沢峠 = 16:05



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

 コース標高map( by KASHMIR 3D )

榛名掃部ヶ岳の場所


一日の仕事を終えてTVを観ていると。
いきなりドド〜ンと、窓ガラスを震わす花火の破裂音が近い。
藤岡市制 65周年花火大会が、神流川藤武橋下流の河川敷で開催された。
2階のベランダに駆け上がって、二人で観賞する (^^

明日どうする?
nanacoちゃん情報の杏ヶ岳はどうかな。
まだ登ったことのない山だし、レンゲショウマも満開らしいよ

 鍵屋ぁ 玉屋ぁ

いつもの松之沢峠越えのつもりだったけど。
うっかり曲がるのを忘れて、七曲峠への道に入ってしまった (^^;
でも何回か通ったことのある道なので、そのまま榛名湖へ。
大した違いではないし。

湖畔から眺めた掃部ヶ岳にはガスが掛かっている。
榛名湖畔の数ある駐車場の中で、きょうは湖畔の宿記念公園pに決めた。
公園の真ん前にあり、トイレも完備されている。

16℃。

 掃部ヶ岳はガスの中
 杖の神峠林道を行く              ▲ キクイモの群生

杖の神峠林道は二度歩いたことがあるのに、入口を見逃しちゃった。
このまま行ってもいいけど、途中で引き返して近道へ。
何気に、きょうはウッカリ道迷いが多いような (^^;

山にはガスが掛かっていたが、林道を歩いているうちに晴れてきた。
あまり楽しい林道歩きではないけどね。

初めて掃部ヶ岳から杖の神峠に下ったときは、林道の霧氷が綺麗だった。
みちほちゃんたちとの誕生祝では、怪我人の救助で大騒ぎだった。
今はない県防災ヘリ「はるな」や、救急車とレスキュー車まで登って来た。

 山はガスってる

そんな昔のことを思い出しながら、単調な道をポコポコ歩く。
花の撮影に時間を掛ける私を、いつもじっと待ってるおいちゃんだけど。
「もうちょっと速く歩けないんかい 」 堪忍袋の緒が切れそ (^^;

あとで合点がいくことだけど。
おいちゃんは、杏ヶ岳のあとに掃部ヶ岳周回を企んでいたのだ。
車を湖畔の宿p にデポしたのも腑に落ちるし。
あたしゃ、杏ヶ岳ピストンのつもりなので急がないのだ

 上空は青くなってきた         ▲ 花がなくなったので真面目に歩こ
キバナノヤマオダマキ コバノギボウシ ミソハギ ダイコンソウ シラヤマギク
オトコエシ キツリフネ ツリフネソウ ヤマアジサイ ヤマハッカ
キオン ツリガネニンジン フクシマシャジン ボタンヅル シシウド
クマシデ ミゾソバ キンミズヒキ ミズヒキソウ クサボタン
ヤマハギ ノリウツギ イタドリ クサギ マツヨイグサ
オトコエシ ゲンノショウコ キツネノボタン イケマ ヤマホタルブクロ
 だだっ広い舗装の杖の神峠着        ▲ 峠から振り返り(天目山〜天狗山)

おいちゃんのスマホが不調らしく。
ポッケに入れといたら、何やら画面が暗くなっちゃって良く見えないらしい。
スマホの操作に不慣れなので、勘所が鈍いのです。 多分 (^^;

峠でスマホをいじっている人を置いて、先に杏ヶ岳に向かいますね
感じの良いところで休んでいたら、おいちゃんが追いかけて来た。
スマホは何とか元に戻ったらしい。

 笹ばっかし              ▲ 鷲ノ巣山スル〜
埋もれてるし シラヤマギク ソバナ カラマツソウ
ヤマハッカ フイリフモトスミレ 丁80って ? 通過点 丁80の次は丁81
オクモミジハグマ ヒヨドリバナ キバナアキギリ ヤマジノホトトギス ギンリョウソウ

レンゲショウマの群生地に来たようです。
単独氏♂が観察してました。

登山道から谷に向う斜面に、あるいは登山道の傍にも咲いています。
花も可愛いし、真ん丸な蕾もほんとに可愛い
レッドリストに載ってる花らしいけど、群生地は案外多いのよね。

充分楽しんだので先を急ぎましょう、ピストンだから又通るよ (^^

 キンポウゲ科        ▲ 開いているのはガクで、中央が花弁
レンゲショウマ オヤマボクチ ユキザサ シュロソウ
モミジガサ フシグロセンノウ クルマバナ タカトウダイ
 アップダウンするが 歩きやすい道が続く             ▲ 杏ヶ岳北峰の祠

杖の神峠以南は、過去に足を踏み入れたことがなかった。
杏ヶ岳という名前には惹かれたけど、何か如何にも地味な山容だし。
小さいながらも起伏が多く、北ア稜線のプチ縦走ちっく (^^;

で、北峰(ニセピーク)の祠に手を合わせ、勢いで杏ヶ岳に登頂
ずっと木陰を歩いてきたので、お日様のこと忘れてたよ。
日陰がない上に花なし展望なしでもって、纏わり付く虫のうるさいこと。

虫の餌食になりそうなので、さっさと撤収
はらっぱだけが刺されまくって、耳や首が痒くて痒くて。
おいちゃんが美味しくないのは、虫も知っている (^^

 緑が綺麗だけど、緑ばっか
 三角点とか何かいろいろ               ▲ 山頂標柱
 ダ〜っと登り下りして杖の神峠に戻る            ▲ 掃部ヶ岳 ⇔ 杏ヶ岳

杖の神峠に下りる手前で、虫なしランチ適地をようやく見つけ空腹を癒す。
さて、これからが問題だ。

峠で11時なら掃部ヶ岳へというのが、おいちゃんの目安だったらしい。
ちょっとあんた 11時過ぎてるけど ・・・
私の言葉には耳も貸さず、おもむろに地図を広げて見せるおいちゃん。

林道を帰っても掃部ヶ岳周回しても、それほど変わんないよ (^^
「やっぱ榛名の主峰だから」 などと、意味のわからない説得が始まる。

 登山者の安全を見守る石仏

「行きたくない訳じゃないから」 の不用意な一言がアダとなった
峠から反対方向に足を踏み入れてみれば ・・・
道がない。
道はあるんだけど (^^; 笹が生い茂って全然見えない
「行ける所まで行こう」
後ろから小さな声が聞こえた

おいちゃんだって騙すつもりはなかったろうし。
私だって騙されたつもりはないけど。
もう意地でも登って行くよ

 笹の人になりきろう
 熊鈴忘れたんですけど

          耳岩に近付くと道が出てきた

耳岩は稜線通しに歩けるようですが、危ないので自制する (^^
捲きます。
耳岩周辺以降は笹も遠慮して、気楽な登山道が続きます。
フカフカ道だし人はいないし最高。

この調子で歩ければ、周回も苦にならない。
何と7年ぶりの訪問です。

 耳岩を捲いて           ▲ ここからは歩きやすいね〜
何んだっけ ミヤマママコナ 鉄塔管理道路分岐 ぼんぼん

この稜線にも、レンゲショウマがポツポツと咲いている。

耳岩の次のピーク辺りから、再びの笹泳ぎ
ここから掃部ヶ岳山頂まで、ずっと笹との戦いが待っていた。

西峰に到着したものの、昔の記憶と一致しない。
今は亡きふ〜さんと誕生祝をした場所は、何処に行っちゃったんだろ。
ケーキを囲んだあのときが懐かしい
掃部ヶ岳を仰いで黙祷。

 こっちにも レンゲショウマが咲いてる
 西峰にとうちゃこ           ▲ 本日の初展望 榛名湖
 西峰の下りでは 幾分笹が薄いが        油断大敵、きつい笹登りが待っていた
地蔵岩らしい 笹の中のタムラソウ やけのやんぱち 秋色

笹の登りは足に堪える。
足元が見えないから滑るし、段差があれば躓く。
何があるか見えないってのは、登りより下りの方がもっと怖いと知った。

お〜い 足が攣りそうだぜ。
ばかっ、あたしゃもうとっくに攣ってるよ
膝を伸ばさないように登ってれば、そのうち治るんじゃないの (^^
アップダウンが多いしこんなに急だなんて、全く記憶になかったよ
何の因果か、峠から笹を登り続けた結果がこうなった

 足が攣りそうだ
 山が見える            ▲ 杏ヶ岳があんなに遠くに

山頂の気配を感じて、勢い良く飛び出した掃部ヶ岳。
トンボや蝶が乱舞して、晩夏の趣が漂う山頂だ。
誰もいなかったので (^^
セルフでパチリ。

別名「笹ダニ」と呼ばれるマダニが、身体に付いていないか良く確認します。
長いこと笹原を泳いできたからね (^^

 笹の海から脱出          ▲ お疲れさんでした(セルフ)
                      ▲ 掃部ヶ岳山頂からヤマハギ越しに天狗山方面(南)
アキアカネ キアゲハ ママコナがいっぱい ホツツジ

昔は必ずランチにした、山頂直下のお気に入り展望場所が見付からない。
しばらく来なかった間に、様子が変わってしまった。
ランチ第2弾は諦めて、さっさと下る。

硯岩コースを左に分けて、予定通り湖畔の宿公園に下る尾根に乗る。
未踏ルートなので敢えて選択してみたが、余りお勧めできないコースだ。

途中の岩場にはトラロープが掛かっていたけど、古そうなので敬遠した。
捲き道も急斜面で、しかも滑りまくり大会 (^^;

 掃部ヶ岳の下りから榛名湖           ▲ 硯岩と湖畔の宿の分岐
 きょうはずっと笹尽くしだよん              ▲ 岩場の捲き道
 滑りやすそうな急斜面          ▲ お帰りなさいと裸婦像が言う
 湖畔の宿記念公園が見えた             ▲ 山のさみしい湖に〜

きょうは想定超えのハードな一日だった (^^
レンゲショウマピストンのつもりが、おいちゃんのせいで笹泳ぎさせられ。
林道を帰れば1時間だったのに、掃部ヶ岳周回したので3倍かかった (^^;
杏ヶ岳も掃部ヶ岳も、イヤになるほど凸凹の稜線だった。

でも久しぶりに掃部ヶ岳に登れてプチ満足。
快い疲れが残った。

榛名湖畔の馴染みの店も、ご主人がお歳のため廃業閉鎖されていた。
花を買ったことのある湖畔の宿公園駐車場のお店も、閉まっていたしね。
榛名湖畔に忍び寄る時代の流れは、如何んともし難く 。。。

 湖畔の宿を口ずさみながら ・・・ 哀愁