2019.08.12 (月)   K2Couple No.0646 

八方池
はっぽういけ(長野県)
2,080m

   八方池 2060m 第3ケルン 2080m

白馬三山は何処に

コース最大標高差 : 275
コース累積標高差(+) : 325
コース累積標高差(−) : 325
コース沿面距離 : 4.6 km
行動時間 : 5'20"
* 距離と標高data はYAMAP data よる参考値です  八方池上部から一瞬見えた白馬鑓ヶ岳
 黒菱 6:30 ... 6:45 《黒菱第3ペアリフト》 ... 黒菱平(鎌池) ... 《グラートクワッド》 ... 7:15 八方池山荘 ... 木道コース ...
 8:05 第2ケルン ... 8:15 八方ケルン 8:20 ... 8:50 八方池 【L】 9:40 ... 10:00 第3ケルン ... 10:30 第2ケルン ...
 11:10 八方池山荘 11:20 《グラートクワット》 ... 黒菱平(鎌池)... 《黒菱第3》 ... 11:50 黒菱
 黒菱駐車場 12:00 = 12:45 道の駅中条 12:55 = 更埴IC/上信越道/藤岡IC = 15:00


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

八方池の場所


          ▲ あまりに色気のない朝を迎えたので、景気付けに過去の画像を1枚 ( 2015/07/26 )


 朝の4時頃からゴソゴソと起き出します。
 昨夜は半分くらい空いていた駐車スペースも、深夜の到着でほぼ満杯状態になっていた。
 周囲のガスガスは想定内だったので、もちろんご来光など望むべくもない (^^

 きょうのリフト営業は6:45 から。
 後立山稜線をめざす人たちは、それ以前にゲレンデ内のスロープを登って行く。
 近くに停めていた渋川からみえたcouple さんも、唐松めざして4時スタートしたはずだ。

 点検整備のためにリフトは空運転を始め、営業15分前にチケットの販売が開始された。
 端から歩く気のない我が隊は、黒菱ライン(黒菱第3+グラートクワッド)往復券を購入します。
 

 朝を迎えた黒菱駐車場             ▲ 昨夜と同じ18℃
 リフトを乗り継いで       ▲ 八方池山荘(グラートクワッド終点)へ

八方池山荘前は、既に大勢の人たちで賑わっている。
この集団が全員八方尾根を登って行くのだと思うと、少し鬱陶しい (^^
でも、皆んな山が好きなんだと思えば気にならないけど。

昨夜の雷雨で登山道の石は湿気を含んでいて、よく滑りますよ。
尾瀬至仏山で馴染みの蛇紋岩なのだ。
木道に変わっても滑りやすく、気を抜くとオットットとなる (^^;

 八方池山荘前から八方山

 薄いガスがかかっている

            ▲ 斜面を飾るキンコウカ
 追い越す人もなく              ▲ ガスが柔らかい
 置いてかれて           ▲ いつも休むベンチだけどスル〜

木道は基本的に左側通行になっていて。
たまに下り車線を逆走する人もいるが、きちんと整列して登っている。

行軍ペースに合わせて歩くのが、何気に窮屈でプチ不満だけど。
身体に染み付いているきままな歩き方は封印 (^^
撮りたい花を見つけても、我慢して止まらないように歩くのです
尾根に上がるまでが花の宝庫なのに ・・・

トイレ広場で開放されるが、第2ケルンからまた行列です

 いろいろ咲いてるけど止まれない
 第2ケルンもスル〜          ▲ 八方池まで続く人の列かな

八方ケルンは撮影スポット。
ケルンの前でピースする若い娘が、ひっきりなしに入れ替わる (^^

人混みを避けて、ケルン上部で休憩しますね。
登って来る人。
登って行く人。
人人人の波に飲み込まれて、普段通りの山歩きができない。
やっぱ、4時スタートが正解のようだ。

 八方ケルン               ▲ やる気しね〜

八方ケルンを過ぎると道は広くなり、蜘蛛の子を散らすようにばらける行列。
『自由に歩きたい』 皆んな同じ気持ちなんだろうね (^^

第3ケルンに至る尾根通しの道と、八方池に下る道の分岐に差し掛かり。

一昨年の夏に赤城隊と一緒に来たときのように、迷わず八方池に下りる。
緩やかな階段を辿ると、花の多い湿地に出る。
いつも残っている雪田も、お盆を迎える今は消えていた。

 木の階段を下りて八方池へ            ▲ ようやく調子出てきた?
 八方池集会所       ▲ こちらの岸は飯森神社を祀る神聖域
 お花畑から一気に落ちこむ八方池             ▲ クガイソウの斜面

飯森神社奥社に参拝。
20年前にここに来たときには、木造の鳥居があった。

反対側のテラスに陣取りまして。
ランチしながら小一時間も白馬の出現を待った。

テラスに来る人を捕まえて、山談義で時間つぶし。
トンボや蝶も遊びに来てくれたが。
彼らは捕まえなくても逃げなかった (^^

 なむ〜
              ▲ 可愛い子供をいじりながら、ウッドテラスから見えない白馬三山を見る準備完了
 逃げない蝶たち              ▲ 仲良しトンボさん

特に予定もないからずっとだらけててもいいけど、展望は無理みたい。
きょうは絶対ムリだよ

ようやく重い腰を上げて撤収にかかろうとするが。
休み過ぎて足腰がギシギシコキコキ、朝の起床状態 (^^;

キンコウカの黄色に癒されつつ、尾根に登り始めたそのときに ・・・
頑固なガスが切れ始めた。

 キンコウカが多い
                                    不帰ノ嶮
                      ▲ ついに白馬三山登場 (白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)

八方池に来たならば、やっぱり見たい白馬三山。

思い起こせば、八方池を訪れたのは今回が6回目で。
1965△ 1999○ 2007× 2015○ 2017○ 2019△

白馬展望は、3勝1敗(2引き分け)
、上等な確率だよね

束の間の山岳展望ショーで終わったが、ちょっとでも見られて良かった

 尾根から八方池に心を残し第3ケルンへ

第3ケルン、八方ケルン、第2ケルンをスル〜。
登ってくる人とのスライドが多く、待ち時間が増える。

花の多い第2ケルン以降は、登り線の行列をよそに下り線はガラガラ。
ゆっくり花の写真を撮りながら、ベンチでドリンク休憩などして寛ぐよ。

山荘の直上から尾根道に乗り換えて、ちょっと気分を変えてみます。
山の上では、時々青空が透けて見えてたけど。
下りてくれば全然ガスの中で。

 八方池山荘にとうちゃこ
 グラートクワッドで黒菱平へ         ▲ 黒菱平の一角にある鎌池湿原

 八方尾根で見た花 
ハクサンシャジン  ハッポウタカネセンブリ  オニアザミ  カライトソウ
シモツケソウ イワシモツケ エゾシオガマ ヨツバシオガマ
ミヤマクワガタ ハッポウウスユキソウ ミヤマウスユキソウ ゴマナ
ミヤマトウキ タテヤマウツボグサ ハッポウワレモコウ ミヤマタンポポ
コウメバチソウ イワショウブ ミヤマママコナ ハクサンシャジン
ハクサンサイコ チングルマ ニッコウキスゲ ユキワリソウ
イワイチョウ オオサクラソウ ムシトリスミレ ミヤマコゴメグサ
ミヤマアキノキリンソウ オヤマリンドウ クロトウヒレン タカネマツムシソウ
オトギリソウ オヤマソバ ミヤマムラサキ クモマミミナグサ
イブキジャコウソウ コバイケイソウ ミヤマダイモンジソウ タムラソウ
クガイソウ ヤナギラン ハクサンタイゲキ ノアザミ
ノリウツギ ノコンギク ヨツバヒヨドリ
シシウド ニガイチゴ

黒菱第3に乗って無事に帰着。
期待の展望は叶わなかったが、今回の花旅を終えて一仕事済んだ気分。
これからまた、猛暑の高崎でお盆の行事や仕事が待っている。

黒菱駐車場の気温は朝18℃、帰るときには23℃。
白馬村に下りたら28℃で、高崎はと言うと ・・・ 暑くて言えない (^^;

大型台風10号の行方も気になるし。
大禍なく通り過ぎますように。

 黒菱リフトで駐車場へ