2015.04.25 (土)   K2Couple No.0494 

物語山
ものがたりやま(群馬県)
1,019m

        物語山 1019m  西峰 967m

アカヤシオの物語山ものがたり

コース最大標高差 : 620
コース累積標高差(+) : 810
コース累積標高差(−) : 810
コース沿面距離 : 7.1 km
行動時間 : 5'25"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です   山頂のアカヤシオ
  7:30 = 藤岡IC/上信越道/下仁田IC = 8:15 サンスポーツランド下仁田
 サンスポランド下仁田 8:20 ... 9:40 登山口 ... 10:30 コル 10:40 ... 10:55 物語山 【L】 11:40 ... 11:55 西峰 12:20 ...
 12:50 登山口 ... 13:45 サンスポランド下仁田
 サンスポーツランド下仁田 14:00 = 富岡市 = 15:10

    物語山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


西上州のアカヤシオが気になる時季ですよ。
病院に行くべきか山に行くべきか、究極の選択は山になった (^^;

何処にしようか迷った末に、静かな雰囲気の中でアカヤシオが鑑賞できて駐車場の心配もない物語山にしましたの。
きょうも春霞で、遠くの山は霞んでいます。

下仁田のサンスポーツランド駐車場は余裕たっぷり。
山姿のスマートカップルさんが、ちょうど出発されるところでした。

 下仁田ICからの四ツ又山と鹿岳
 サンスポーツランド入口から物語山              ▲ きれいな公園

 物語山登山道案内図            ▲ 丹沢を渡って林道へ

登山口まで約2.5km(標高差200)の林道歩き。
新緑と足元の花に癒される林道は、豪雨の悪戯かメチャクチャです。
いたる所で陥没、崩落、倒壊、崩壊が進んでいますね。

2年前も悪路ではありましたが、改めて自然の猛威を感じる光景です。
その崩れ方が半端なくて、大きく迂回する道まで出来ている。
特に、前半の1.5kmくらいまでがダメージ大きい。

 崩壊した林道の下を行く           ▲ 陥没してボコボコな道
カキドオシ ミミガタテンナンショウ ムラサキケマン ミヤマキケマン
イワボタン ヒロハコンロンソウ タネツケバナ フタバアオイ
エイザンスミレ マルバスミレ タチツボスミレ ヒゲネワチガイソウ
モミジイチゴ コガネネコノメソウ コガネネコノメソウ ハナネコノメ
ヤマエンゴサク ミヤマハコベ ハシリドコロ カテンソウ

そんなガタガタ道ですが、ただひたすら花を探しながら歩きますよ。
見上げれば、新緑の眩しさ (^^

山側のヤマブキは、土砂に押し流されたみたいで木が少ない。
こんな環境でも健気に咲いてる花も多く、ひとつひとつ見つけて褒めてあげたくなりました

 ヤマブキ

林道の終盤カーブからメンベ岩が見えます。
駐車場方向から見ると四角なのに、ここからだと三角に尖って見える。
薄晴れのヤマザクラの上に聳えていますね。

林道から一旦沢に下って、懐かしい登山道に入ります。
こんなに急だったっけ? と頼りない記憶を手繰りながらの登り。
おいちゃんは、直角に曲がる最初の標識のところで待っていました。
何気に、きょうも壊れかかっているおいちゃんです。

 天辺まで木が生えてるメンベ岩         ▲ 例の壊れかけた登山口標識
ヒトリシズカ シロバナエンレイソウ イヌナズナ マルバコンロンソウ

わずかに山腹を捲いて、急登をジグザグに登るんですね。

ここからは平ぺったい石の積み重なった道なのですが、この石に乗ったり蹴ったりしますとカランコロンと風鈴の様な乾いた音がするのです。
この石を並べて叩けば、素敵な物語山演奏会ができそうな気が ・・・
しません?

おいちゃんは調子が悪いと言うけれど、黙々と速いのよ。
コルの根っこに座って、一人寂しく療養中でした (^^;
ゲホッゲホ。

 急なんですよ
 もう少し               ▲ コルにて

少し落ち着いたようなので山頂へ向かいましょう。
歩き始めたそのときに、「あたさん はらっぱさん」 天使のささやき
去年、シロヤシオの夕日岳でお会いしたchiakiちゃんが登ってきたのです。

彼女と一緒にいらした方は、mikkoさんご夫妻でした
駐車場でお見かけした二人を、ず〜っと思い出そうとしていたおいちゃん。
そうか、はなはなさんのブログだったのか。
キーワードは岩手県らしい (^^;

ここからは、皆んな一緒に登りました。

 おいちゃんとBlueAngel

今年のアカヤシオはハズレ年と聞いていましたが、まあまあそれなりに綺麗に咲いていました。
これだけ咲いてれば満足ですよね〜。

妙義山のシルエットも、ちゃんとアカヤシオを引き立ててくれてるし。
もっと花数が多いと豪勢だけどね (^^;
贅沢言ったらきりがない。

 そこそこ春らしく         ▲ 優しいピンクが青空に映える
                         ▲ 表妙義の稜線を引き立てるアカヤシオ
                             ▲ 青空と谷に向かって乱舞
 いつものヒカゲツツジだけど           ▲ 日向で咲いてるもんね
 こちらは色彩やかなミツバツツジ                ▲ 山頂
 柔らかすぎて溶けちゃいそう              ▲ 全員で記念写真

きょうの物語山は、前回と違って次々と登山者が登って来られましたよ。
メジャーに昇格したのかしら。
良さそうな場所を確保して、全員で仲良くランチ。

え〜mikkoさんから大きなロールケーキをいただきました。
山の上で、こんなご馳走は初めてですよ。
ふわふわケーキで、とっても美味しかったです
mikkoさん ご馳走さま、遠慮なくいただいてしまいました (^^

 mikkoさんから物語山スィーツの差し入れ

mikkoさんカップルを山頂に残して、お先に西峰に行ってますね。(冷たいし)
再びアカヤシオを鑑賞しながらコルに戻ります。

美味しかったね mikkoさんのスィーツ。
山であんなことしたの、俺初めてだよ (^^
すごいご馳走になったけど ・・・ 私が出したのはプチトマトだけ
私なんか、ニンニクの欠片いっこだし ・・・  やばっどうしよ。
でも美味しいニンニクでしたよ

 コルに戻りながら反省会

西峰に向かう道は右が切れ落ちていますので、物語山岩壁に咲くアカヤシオが良く見えます。

西峰山頂は北の展望に優れ、妙義や浅間山、浅間隠山や高岩、物見山、荒船山、大桁山などの他、下仁田の町や姫街道が見下ろせましたよ。
しばし、chiaki物語に耳を傾ける。
ヨレヨレだったおいちゃんだけど、chiaki薬が効いて復活したみたい (^^

 けっこう咲いてるね (物語山北壁)             ▲ 山頂で山座同定
 雪が剥げてきた浅間山がかすかに             ▲ 妙義と御堂山
                        ▲ 裏妙義稜線 表妙義稜線 金鶏山稜線

メンベ岩を見下ろせる場所まで行ってみますね。
踏み跡を辿って、西峰西端まで下る。

思ったより岩峰の上は広そうでした。
下から見るのとは全く違ったイメージのメンベ岩です。

花も展望もまずまず満足したので、帰りましょうか。

 西峰末端からメンベ岩を見下ろす          ▲ 西峰から見る荒船山艫岩

コルに戻って急な斜面を下り始めると、大団体さんが登って来ますよ。
クラブツーリズムの25名のご一行様でした。
鶴ヶ島JCT付近の事故渋滞のため、40分遅れたと仰っていました。

他にも大勢の方が登っていましたので、山頂は賑やかだったでしょう。
貸切同然と思っていた物語山のイメージが変わった。

 25人の通過を待ちます

西峰で正午を迎えたあとは、日差しが強くて暑かった。
山頂で蕾だったヤマツツジが、下では開花しています。

急な登山道を林道まで下って、吹き抜ける風が爽やかで気持ちいい。
毎年山で味わう春風の清々しさです。


 ガラガラ道を下山中               ▲ ヤマツツジ


 壊れた林道を転ばないように足元に注意しながら、改めて路傍の花たちと会話。
 とろとろ歩いていたら、mikkoさんとダンナ様も追いついてきました
 駐車場で皆さんとお別れですね。
 思わぬバッタリで嬉しい山歩きができた一日。
 chiakiちゃん、mikkoさんダンナ様、また何処かでお会いしましょう (^_-)-☆

                    ▲ グリーンシャワーを浴びて帰る林道は、春萌え気分で心地よい
 山桜も咲いてたし           ▲ トイレ駐車場の八重桜