2015.10.05 (月)                        K2Couple No.0514

八甲田山
はっこうださん(青森県)
1,585m
吹かれて大岳、だらけて毛無岱

コース最大標高差 : 700
コース累積標高差(+) : 770
コース累積標高差(−) : 770
コース沿面距離 : 10.0 km
行動時間 : 6'05"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  毛無岱にて
 酸ヶ湯公共駐車場 5:40 - 7:05 地獄湯ノ沢渡る - 7:35 仙人岱 - 8:25 鏡沼 - 8:35 大岳 8:40 - 8:55 大岳ヒュッテ(L) 9:30 -
 10:00 八甲田RW分岐 - 10:10 上毛無岱 - 10:30 下毛無岱 - 11:35 酸ヶ湯温泉 - 11:45 酸ヶ湯公共駐車場
 酸ヶ湯公共駐車場 12:05 = 12:10 酸ヶ湯温泉 13:30 = 黒石IC(東北道) = 17:20 長者原SA(夕食) 18:10 =
 20:50 那須高原SA(時間調整) 21:25 = (東北道・北関東道) = 23:10 波志江PA(時間調整) 23:55 = 前橋南IC = 24:20


  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

八甲田山の場所

 八甲田が美しい風景として広く知られだしたのは、十和田湖と共に国立公園に指定されてからである。
 三十数年前私がそこを訪れた頃は、あの広い高原に細々とした道しかなく、殆んど人に出会わなかった。
 国立公園以後は車道が開かれ、春、夏、秋を通じて観光客を満載したバスが幾台となく走るようになった。
 八甲田、奥入瀬、十和田を結ぶルートは、一種の流行的観光地になった。
 しかしバスで駆け抜けるだけでは、八甲田山の良さはわからない。
 登山というより逍遥に適したこの山は、ゆっくり自分の足で歩いて、高山植物の咲き乱れる大きく豊かな斜面や、鏡のような池塘を象嵌した原や、異様な
 形をしたアオモリトドマツの林や、そんな場所をめぐってこそ真価が納得できよう。

 八甲田山の風景を個性的にしているのは、その広大な高原性と、それを覆うアオモリトドマツの群であろう。
 この針葉樹は、厳冬の強風に吹き曝されるため、決して大きくならない。
 まるで侏儒の形で、その先端が枯木のようにそそけて、それが一種独特な北方的風景を作りだしている。

                                                                          深田久弥 『日本百名山』 より抜粋


国民保養温泉地 酸ヶ湯 (¥600)

朝の気温は6℃。
標高が低い分、昨日の八幡平登山口(2℃)より暖かい。

軽く朝食をとり、出発します。
隣の仙台さんの車はまだ準備が出来てないようですので、先行します。
夕べはず〜っと雨が降っていたので逆周りも考えたのですが、予定通り反時計回りで登ることにしますよ。

最初は岩と根っこのデコボコ登山道。

 駐車場から車道の反対側が大岳登山口

 行ってきま〜す

          ▲ 最初はイワイワしてます

登山道を進みますと、木々が立ち枯れてる場所があった。
これは有毒ガスのせいなのでしょうかね?

雨後の糠った道を登って行くのですが、だんだんヌカルミがエスカレートしてきたので、道を避けて(?)歩くんですよね。

 根っことヌカルミ              ▲ やめてよ〜

右側が開けて、谷の向こうに硫黄岳の斜面みたいのが見えてきます。

これくらいの標高で、いままさに紅葉が進んでいるみたい。
朝の光はガスに遮られて、彩やかさがありません。
きょうもダメなのかしら。

 せっかく紅葉してるのにね
                ▲ それほどきつい登りはありませんので、楽チンコースになっております

地獄湯ノ沢の出合で景色が一変するので、一本立てて眺めましょう。
今までと違って、急に荒涼とした感じの沢です。
休み中にカップルさんが追いついてきました。
(仙台さんではありませんでした)

振り返ると何気に空は青っぽく明るいので、その内こっちも晴れてくるのかなと淡い期待を抱いてしまいますよ。

 地獄湯ノ沢を渡るはらっぱ              ▲ 沢を見下ろす
 沢を渡ったら火山礫のような岩場        ▲ 追いついてきた二人と一緒に登る
 待望の青空も追いついてきましたよ (^^        ▲ 酸ヶ湯八甲田ホテルも輝いてるし

地獄湯ノ沢を木橋で渡り、岩場を登ります。

酸ヶ湯温泉の建物が見えます
山の上はガスってるけど、遠く下方には日が射してるではありませんか。

岩の斜面に、シラタマノキが少しありました。

 活動中の火山っぽいし              ▲ シラタマノキ

 凹んだ道を辿ると           ▲ 仙人岱エリアに出ます
 湿地帯なので木道ルートです          ▲ 言わずと知れたナナカマド
 何撮ってんの         ▲ 紅葉しているチングルマでっせ

仙人岱をゆっくり歩いて通過。

八甲田清水の小さな湿原に着きますと。
一緒に登ってきたカップルさんが、仲良くデッキで休憩中です。

おいちゃんは湧き水を飲んで、八甲田自然水は超美味しかったらしい。
すぐお腹を壊す人なんだから、あまり飲まないでよね

 仙人岱は美しい姿に復元するか
 仙人岱の講釈              ▲ 高田大岳分岐

ガスは濃くなったり薄くなったり、息をしています。
薄いとき限定で、白い太陽がまるで月みたいに出てきますね。

これなら、日蝕だって黒い下敷きなしでもしっかり観察できますよ (^^
本日は欠けなし。

 これ太陽です

ここから笹の道を辿れば、今度は岩岩の積み重なった道を登ります。
本日一番の急登。
そして、これが最後の登りですから。

吹き付ける風が強くて、はらっぱは帽子の上からスカーフでほっかぶりして戦闘態勢に突入しますね。
おいちゃんは毛糸の帽子なので万全です。

寒いし ・・・

 急登の始まり
 小さな無名沼かい         ▲ 未だにガスは取れず、絶望的
 吹かれても (^^; イエ〜イ              ▲ 鏡沼スルー

登山道保護のため(?)岩が散らからないように金網で包んであります。
これは名案ですね。

いざと言うときには風除けにもなるしね。
万が一噴火した時は、命の保障はありませんが多少なりとも身を隠せるし。

ガスで何にも見えませんが、右側直近には大岳噴火口があり、水蒸気噴火がいつ起きてもおかしくないということらしい。

 知れば知るほど怖くなる
 遠くからですけど、祠に安全祈願              ▲ 山頂直下です

噴火口の淵を歩いてるんだよね
国内の登りたい山、有名な山は概ね火山という火山大国の宿命。

ようやく大岳山頂に着き、方位盤がありますが何も見えません。
おいちゃんなんか、方位盤も読めないって言ってるし (^^;

ふ〜ん、こんなに多くの山が見えるのかぁ ・・・
そうしてる間も風は冷たく、長居は無用で避難小屋へ下りますね。

 山頂で撮ってもらいました
 いちおう方位盤確認           ▲ 火山であることの周知

 下りは速いよ          ▲ 井戸岳経由八甲田RWへ
 避難小屋前の休憩雛壇         ▲ 避難小屋 (大岳ヒュッテ)

避難小屋(大岳ヒュッテ)に着いたときには、誰もいなかった。
やっぱり鐘を鳴らして部屋に入ります。

すぐに例のカップルさんが入って来られました。
食事しながら落ち着いて話したら、 なんとこのご夫妻も群馬県人
伊勢崎市の方でした。

昨日ギリギリ調達したお稲荷さんとパンを食べて。
トイレにも寄って建物を出ます。

 鐘を鳴らして、入りますよぉ

小屋から出てみたが、状況に変化なく
幸いにも、毛無岱への道に風はなかった。
これからはず〜っと木道なので、滑らないように気を使います。
逆コースの人とすれ違うようになりました。

最初は15人の集団、パラパラとすれ違ってまた10人くらいの団体さん。
天気が悪くても百名山なので、それなりに登って来るんですね。

 雨まで降ってきたし           ▲ もうお手上げですねん

ときどき霧の中から大きなデッキの休憩所が現れますが、誰も居ません。
ここは上毛無岱かな?下毛無岱かな?
上だよって言いながら通過。

そういえば、湿原にあったツゲの木に赤い実と黒い実がありました。
黒いツゲの実は、我が家の庭にあるのと同じようです。
山で見るのは初めて。

 団体様休憩所
 池塘には雨の輪っかが      ▲ しっかり濡れてからザックカバーですよ
 楽しいけどつまらない                ▲ イヌツゲ
 長い階段でグングン下ります           ▲ ちょっと怪しい人かも
 ここは下毛無岱エリア       ▲ 期待も空しくずっとダメだったなぁ
                         ▲ 長年抱いた夢が叶ったんだから、けなしたくないけど毛無岱 (^^;

  余談ですが ・・・

 長年抱いていた秋の八甲田山のイメージは、晴れた日に大岳から下ったとき見える毛無岱の俯瞰風景でした。
 今回は不運にも果たせなかったけど、家に帰ってからプチ驚きの事実に気付きました。
 下の2枚の画像、あなたはどちらが好みですか?
 雰囲気は似ていますが、一枚は下毛無岱で、もう一枚は「赤城の詩」隊が先週切り取って来られた志賀高原芳ヶ平です。

 そうか 八甲田毛無岱は芳ヶ平にもあったのか。
 でもやっぱり各々に秀でた個性、八甲田は八甲田、志賀は志賀。 毛無岱は毛無岱、芳ヶ平は芳ヶ平なんだよね

                                      ▲▲ 似て異なる風景2題

霧の毛無岱も良かったけど、八幡平の続きみたいで物足りなくもあり。
もっとも、八幡平も八甲田山も山上はアオモリトドマツの針葉樹林が多いので、立ち木の紅葉は少ないし、草紅葉に混ざる小潅木の紅葉が中心だ。

2日間通して同じような草紅葉を歩いたので、お腹いっぱいな訳で。
妙義山など西上州の紅葉が恋しい

 ホッとする瞬間           ▲ 毛無岱ともおさらばさ

毛無岱エリアを脱出する喜びさえ感じる昨今ですし。
今度は絶対に晴れのときを狙って来まっす。
(また来るんかい)

下るにつれて、徐々にほっとする紅葉が出てきます。
高原に比したら視野は狭いけど、これにはこれの良さがある (^^

 またまた長い階段                ▲ いいねえ
 トンネルになってるし          ▲ 確かに赤が彩やかに映える
ノコンギク はっぱ ツルシキミ オオカメノキ
コケモモ アカミノイヌツゲ ヒメモチ ゲンノショウコ

木の階段を避けて下って、糠った道も避けて下って。
泥ベチャベチャで滑る下山道。

樹林が切れたら、おっと〜酸ヶ湯温泉が見えた。
最後の下りが滑るから逆周りがいいと昨夜教えられていましたが、山屋にとっては普通の下山道、恐れるに足らず

それよりも、階段登りの急登などを考えたら、きょうのコースで正解です。

 ヌカルミ滑りエリアに突入              ▲ 特に問題なく
                        酸ヶ湯温泉と公共駐車場

慎重に歩いて、酸ヶ湯温泉に下ってきました。
ところがおいちゃん、下りきって舗装道路に乗る手前でスッテン
この人のどこが山屋なんでしょうか。

わざとだろ、きっとわざとやったに決まってる。
ばか  俺はそこまで芸人じゃないの。
ただ詰めが甘かっただけだ (^^;

 八甲田山も最終章            ▲ 酸ヶ湯温泉に下りた
 酸ヶ湯公共駐車場              ▲ 雨でも満車

登山道の出口に小沢があったので、泥だらけの靴を洗おうとしたら。
「駐車場に靴洗いの設備あったよ」っておいちゃん。
だまされた
頼りない脳みそは、一昨日の栗駒山とごっちゃになってるらしい。

酸ヶ湯温泉は混浴だと思ってたので、どこへ行こうか考えていたら女性専用のお風呂もありますよって教えてもらった (^^

昨夜情報交換した仙台のカップルさんの車にmemoを挟もうと思っていたのに、すっかり忘れてしまったのが最大の不覚心残りです。gomennasai

 泥だらけなので、溜まり水でゴシゴシ     ▲ 下りて来てから晴れなくて良かった (^^;

酸ヶ湯は、駐車場が空くのを待って停めるほどの盛況ぶり。
万座温泉よりきつい感じの真っ白なお湯です。
おいちゃんは千人風呂所望です。

ここまで来たので岩木山も計画していたのですが、仕事の都合 で一日早帰りすることになり岩木山はまたの機会に。
私も予定が詰まっていたので、今回は潔く諦めて帰ります。

いつか近いうちに、ミチノクコザクラが咲く頃に再訪したい東北でした。

 酸ヶ湯でまったり

城ヶ倉大橋から景色を眺めて黒石ICへ。

黒石ICへ下る道からは、ず〜っと岩木山が見えていました。
また必ずおいで ・・・ って、優しく見送ってくれてるようでしたよ (^^
東北道に乗ってからは、岩手山も手招きしてましたが ・・・
岩手山 きついしなぁ。
それに、おいちゃんは学生時代に2回も登ってるので全然意欲ないし。

 岩木山            ▲ 岩手山SAから岩手山

夕飯は仙台名物。
おいちゃんは牛タン丼、はらっぱはカキフライ定食を食べて。

長距離なので、 深夜割引をゲットするために2箇所のSAで時間調整。
結構走りましたが、突貫工事で東北3山を登れて楽しかった。

今回はオール車中泊の超廉価版でした
3日間の高速料金は 合計 ¥17,250 (全てETC割引適用)
前橋南IC 若柳金成IC ¥5,870
一関IC 松尾八幡平IC ¥2.280
黒石IC 前橋南IC ¥9,100
 仙台名物じゃないじゃん (あっ松島か)