2016.02.28 (日)   K2Couple No.0530 

星野の里 散策
ほしの(栃木県)
557m

 四季の森星野 136m 御嶽山神社奥の院 557m

妖精に挨拶して、御嶽山神社奥院へ

コース最大標高差 : 420
コース累積標高差(+) : 635
コース累積標高差(-) : 635
コース沿面距離 : 8.8 km
行動時間 : 5'25"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です ▲ 御嶽大神 お岩戸を登る
  8:00 = 高崎玉村SIC/関越道・北関東道・東北道/栃木IC = 9:05 星野永野川

 星野 9:10 ... 四季の森星野(散策) ... 9:50 星野 9:55 ... 10:10 御嶽山神社 10:15 ... 11:10 御嶽大神お岩戸 ...

 11:20 【L1】 11:30 ... 11:50 奥の院 【L2】 12:10 ... 12:30 お岩戸 12:35 ... 13:10 御嶽山神社 13:15 ... 13:35 星野縄文遺跡 13:40 ...

 14:15 カタクリ群生地 14:20 ... 14:35 星野
 星野永野川 14:50 = 栃木IC/東北道北関東道/駒形IC = 16:05


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

星野の里の場所



 毎年恒例になっている根子岳スキーを予定していたのですが、暖冬の今シーズンは雪が少なくスノーキャットも運休してるそ
 うだし、スノーモンスターもへなへならしい。

 根子様は余り期待できそうもないので、花巡りver @ 栃木に変更します。
 星野の里ををひと回りしたのち出流に移動、蕎麦を食べて満願寺を散策、そして柿平のセツブ ンソウを観賞する予定です。
 できれば三毳山にも寄ってみたいしね (^^

きょうは暖かく、春霞で遠望は霞んでいます。
北関東道から眺める赤城山も、ボンヤリ影が薄く冴えません。

永野川沿いのトイレ付き駐車場は閑散としていました。
時すでに星野の里シーズンの終盤なのかもしれません (^^;

里のトレッキングなので超軽装。
おいちゃんはウェストポーチを腰に捲いて、はらっぱは手ぶらです。

 駐車場はガラ空きです

初めに四季の森を散策しよう。
四季の森星野の駐車場には、熊谷№の大型バスが停まっていました。
観光バスも来るんですね。

早速セツブンソウの自生地に繰り出します。
梅やマンサクの咲く道から散策路に入ったら、ちょうどバスの団体さんが見物を終えて引き上げるところで した。

 ここに来るの4回目かな

セツブンソウの開花状況は100%、やっぱり遅きに失した感は否めません。
背が高く伸びたセツブンソウが、所狭しと咲いています。
いつものように花びらを数えたり、下から覗き込んだり ・・・

写真を撮りながらダラダラ歩きです。
人は殆んど見かけませんね。
昔はチョッとした休憩場所が賑わっていましたが、小屋は寂れて物置みたいになっています。

 セツブンソウ鑑賞路

それでも花達は元気いっぱいに咲いていました。
結構広い敷地なのですが、咲いているのは節分草と福寿草だけ (^^;
どちらも可愛い花たち、春の妖精です。

今年は例年に比べて開花が早いようです。
秩父堂上のセツブンソウが今まさに旬なのかもしれません。

 福寿草と節分草          ▲ やっぱり会いに来ちゃったよ~
 この子はギザギザやね           ▲ アクロバチックなメジロ君
 黄色が彩やかなマンサク           ▲ 地味だけど可愛いミツマタ
 ふかふかモクレンの蕾                ▲ 白梅
 たわわに花を付けたアセビ           ▲ 四季の森の土手だよ

さてセツブンソウにお別れします。
次は永野川沿いを歩いて、予定通り永野御嶽山神社に行ってみましょう。
駐車場に寄って、はらっぱはお馴染み百均リュックを装備します

神社から何気に「かしこみかしこみ~」 の声が聞こえてきました。
若いカップルさんが、新車の安全祈願をしてもらっていたんですね~。
近くにセツブンソウがいっぱい咲いていました。

 栃木市から鹿沼市下永野町に入って    ▲ セツブンソウの向こうで交通安全のお祓い

神社入口には、修験道(登山道)の案内板がありました。
御嶽山(三笠山・烏帽子岳)・剣ヶ峰・権現山・三角点三峰山を総称して三峰山というらしい。

はらっぱは一応知識がありましたので、危険な岩場があることをおいちゃんに説明するだけでさらさら登る気はありません。

境内をウロウロしてるうちに、裏山に向かって登る石段を見つけちゃった
どうするって顔色を伺いながら、足は既に石段に掛かっているおいちゃん。
ちょっとだけ様子を見に行ってみようと登って行く。
何となく付き合うはらっぱ。

 三峰山の修験道案内
 本殿にお参りして     ▲ 拝殿に上がったら修験道らしい石段見っけ
 ちょっとだけ様子を見に                ▲ 祖霊殿

手すりの付いた石段を登りつめたら、落ち着いた雰囲気の祖霊殿あり。
奥の院まで行ってみようか。
えっ、う~ん どっちでもいいけど (^^; 時間かかるよ。

おいちゃんは簡単に登れると思ってるらしいけど、そうは問屋が卸さない。
「低山なれど侮るなかれ」 って書いてあった訳で。

どうなってもあたしゃ知らんよ
全山杉花粉と知ってか知らずか、おいちゃんは天敵だらけの山道に突入。

 スギ花粉地帯に突入するおいちゃん

少し荒れた山道を辿って、石段の先は清滝不動様。
修験者が滝に打たれる場所のようです。
今は水量が少なく、滝に打たれると言うよりも滝に濡れるって感じかな (^^;

更に登ると、ギンナンがいっぱい落ちてる普寛様に着きました。
ここからは石が無造作に並んだ急勾配の道になります。
祠や石碑が並んでいる。

 石段を登り詰めると         ▲ 清滝不動様の滝はチョロチョロ
 普寛様            ▲ ギンナンだらけやね
 寒椿が一輪            ▲ この先、道はガタガタ

弘法大師堂も、綺麗に手入れがされています。
大師像が祀られていたので、無事をお祈りしておいちゃんを追いかけます。
日本全国、何処にでも足跡を残す空海上人さまですね (^^;

 弘法大師堂        ▲ イガイガ
▲ 何やらかんやら             ▲ 石祠が立ち並ぶ
 修験道ちっく             ▲ 修行の旅に出る

弘法大師堂から上は、ますます修験道ちっくに展開します。
二人で心を清め、しっかり修行しましょう

っと、トラロープの下がった斜面に割れた石柱あり。
石柱に曰く。
         左 阿留摩耶山参道
         右 御嶽山参道

阿留摩耶山と言われても、下調べ皆無なので知識がないため理解不能。
奥の院に続くと思われる御嶽山参道に進みます。

 分岐だけど不明 (丸印が案内石柱)

荒れてはいるけど危険を感じる道ではありません。
適当に登っていくと、御嶽山大神お岩戸らしき場所に到着。

ここも何かの分岐らしく、鎖の掛かった岩場方向が三笠山みたいです。
三笠山って何なんでしょ何処なんでしょ

クサリ場は帰りに偵察することにして、とりあえず右の御嶽山奥の院へ。

 トラロープの上も修験道っぽく (丸印はおいちゃん)         ▲ ここが岩戸ポイントですね
     ▲ 案内標識 (左:三笠山 右:奥の院)
 クサリを登れば三笠山らしい         ▲ 詳細図 (小山山岳会hpより)

山道がどうなっているのかその時は全く見当がつきませんでした。
帰宅してから小山山岳会の詳細図を拝見して、初めて複雑な修験道が理解できた。

岩戸をあとに岩混じりの道を廻り込むと、きょう一番の核心部(右側が切れている)に出ます。
僅かな距離ですが、足元がス~ス~するような高さのあるトラバースです。

本日のコース中で、ここだけは慎重に心して渡りました。
難しくはないのですが、万が一落ちたら命の保障はありません (^^;
はるか下には永野町の集落が広がっています。

 いちにいのよっこらしょ
 奥の院ルートへ        ▲ 本日の核心トラバース (帰りに)

トラバースが終わったら一旦下り、沢底を登る安全な道をトコトコ。
安心したら腹減った騒ぎになり、スギ花粉が飛散する中でパンとドリンク休憩にします。
びっくり  単独♂さんが登ってきました。

沢から小さなコルに登り上げると、変則稜線の分岐です。
左は三山参道(修験道)、奥の院は右です。
薄っすらと雪が残っていまして、杉のない本来の気持ち良い自然林です。

 ずっとこんな道かい            ▲ 苔むす陰湿な杉林
 三山参道分岐       ▲ 烏帽子岳の捲き道にはちょっっぴり雪

暗い捲き道を過ぎて、一気にお日様の光が届く明るい稜線。
今までずっと暗い杉林を辿ってきたので、開放感が押し寄せる。

鳥居を潜って奥の院にとうちゃこ
青銅製の青味を帯びた三体の立像が、三峰山に向かってまさに神々しい。
三人とも品のある格調高い尊顔をしておりました。

立像の前の日向でランチにします。
予定外のことでしたので、非常食ちっくな とパン少々だけ。
(^^; 超質素。
そんな私たちの周りで、ヒオドシチョウが舞っていました。

 奥の院 鳥居
 御嶽山神社 奥の院     ▲ 高皇産霊尊        ▲ 神皇産霊尊
 岩の上でランチです              ▲ ヒオドシチョウ

 三峰山を正面に            ▲ へっくしょん連発

帰る頃には、おいちゃんの花粉症が全開になっちゃっただよ
鼻水とくしゃみのおじさんに変身してた。

分岐まで戻って相談、せっかくだから三山参道(三峰山へ)を廻って帰る?
おいちゃんは普段靴なので、爪先が痛くなるからって却下。
お岩戸の鎖場まで下って、おいちゃんだけお遊びがてら偵察します。
鎖の先がないと思ったら、終了点から左の穴の中を通る仕掛けのようです。

 クサリが3本下がっている          ▲ はらっぱはベンチで待機
 クサリの先に道がないと思ったら       ▲ 終了点の左上が岩戸になってんだ
 登山道と言うよりは修験道らしい          ▲ 石灰岩が露出している沢

奥の院まで修行して来たおかげで、悪路も難なく下りは早いぞ
何気に悟りを開いた修験者の境地 (^^ daha

下山していて気付いたのですが、沢の中やそこかしこに石灰石がゴロゴロ。
三峰山に石灰石採掘場があるのが頷けますね。
石灰岩でできてる山なのだ。

 スギ花粉の一生

神社里宮まで無事に下山できたことのお礼参りをします。
御嶽山の修験道、意外に楽しかったね。
へっくしょん

境内では、またまた新車のお祓いをしてる最中でした。moukarune

 石段を降りて里宮境内へ
 梅が飾りになって          ▲ 神社境内のセツブンソウ
 しっとり紅梅              立派なしめ縄

御嶽山神社をあとにして、星野の里散策の部は後編に移ります。
畑の向こうに、修行してきた奥の院の頂が望めますね。

車道を歩いていると、川沿いを気持ち良さそうに飛んでいる白鷺が3羽。
しばし白鷺を追いかけて童心に返っちゃいます。
なかなか上手く撮れないなぁ。

 奥の院を展望する
 飛翔する白鷺を追って           ▲ もうすぐ春ですねぇ~♪
 たんぽぽも可愛いし           ▲ オオイヌフグリの群生

里山の風景に心を癒し。
車が通らない車道を行ったり来たりしながら。

あちこちに咲き誇る梅を眺めて。
花木の間を飛び交う野鳥を、コンデジで追いかける。

珍しくもない野の花が道端をひっそり飾って。
春の妖精に負けじと、健気に咲いているいじらしさ。
スロ~に生きましょう (^^

 春らんまんな里の風景

縄文遺跡に寄り道しますね。
6千年前の人たちが暮らした竪穴式住居が、古代のロマンを語りかける。
訪れる人はなく、遺跡記念館も閉じられてひっそりしていました。

見覚えのある五叉路に着いて。
ここからは記憶を辿って、懐かしい道を歩きます。

 竹も春を知っている               ▲ 縄文遺跡

 黄色いセツブンソウ (外来種)              ▲ オオミスミソウ
 玄関前のフクジュソウ             ▲ フクジュソウ畑
 ネコヤナギ            ▲ アカメネコヤナギ
 緑のザゼンソウ               ▲ ザゼンソウ

お目当ての緑のザゼンソウにも会えました
小さな花たちや里の景色。
春の息吹を思いっきり感じることができました。

星野の里を歩き回って、誰もいない駐車場に帰着。
車に乗って帰ろうとすると、また白鷺が川の上を飛んでいます。
今度は着陸したので、思いっきりズームで首尾よく撮影に成功しました

多くの花に出会い鳥を追いかけて、自然溢れる星野の里でした (^^
御嶽山神社奥の院をおまけに付けちゃったし。

 永野川 セツブンソウの欄干
 浮き草           ▲ 暇そうにしていた白鷺