2016.04.09 (土)   K2Couple No.0535 

坂戸山
さかどやま(新潟県)
634m

        坂戸山 634m 六万騎山 321m

越後の名峰を眺める里山の花旅

坂戸山 六万騎山
コース最大標高差 : 465 175
コース累積標高差(+) : 570 190
コース累積標高差(−) : 570 190
コース沿面距離 : 5.1 km 1.8 km
行動時間 : 4'10" 1'20"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 坂戸山小城から八海山
  6:00 = 高崎玉村SIC(関越道)六日町IC = 7:30 鳥坂神社
 神社 7:45 ... 9:00 寺が鼻分岐 ... 9:20 坂戸山 9:30 ... 9:45 大城 【L】 10:20 ... 10:30 坂戸山 ... 10:45 桃の木平...
 11:35 sanae隊 11:45 ... 11:55 神社
 鳥坂神社 12:00 = 12:10 地蔵堂下PS 12:15 ... 12:55 六万騎山 ... 13:25 庚申塔 13:30 ... 13:35 地蔵堂下PS 13:40 =
 六日町IC/関越道/高崎IC = 15:10

   坂戸山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


            ▲ 谷川連峰主脈 (左から川棚ノ頭、マナイタグラ岩壁、オジカ沢ノ頭、谷川主峰) 群馬県側
                       ▲ 坂戸山の後に霊峰八海山 (関越道塩沢町より)

春爛漫の時節を迎えて落ち着かない。
あちこちで花が咲き出し、行きたい場所が多すぎて悩みます。
木曜日までは栃木の山が候補に挙がっていたのですが、金曜日になって心変わりするはらっぱ (^^;

で〜再びの越後花巡り。
6年ぶ りの坂戸山に行ってみることにしました。
新潟六日町は遠いようで近いのよ。
1時間半でとうちゃこ、前回は満車だった鳥坂神社に滑り込みセーフです
後続車が次々着いて、あっという間に満車ですよ (^^;

 帰りには、中央にも数台停まってた

さっそく駐車場付近の花を追いかけるはらっぱです。
おいちゃんの顔は、いい加減にしなよって呆れている訳でして (^^;

さて出発しようとしたら、案内板の前にmikko旦那さまを発見したよ
ヒョッとしたらと予感もあったので、それほど驚きはなかったけど。
遠目からアイコンタクト。

mikkoさんを待っているご様子だったので、一足先に出発しますね。

 鳥坂神社

 伊勢崎のベテランさんと       ▲ オオヤマザクラの向こうに町が広がります

歩き始めてすぐに、そうそうこんなだったなと思い出します。
群馬伊勢崎から来られた単独男性と話しながら満開の桜の下を歩く。
カタクリの群生地に着きますと、ちょっと盛りは過ぎていました。

少し登ったら何かを袋に詰めてるご夫婦がいたの。
何採ってるのかと訊いてみたら、アケビの蔓(新芽)を収穫してるらしいの。
お浸しにして食べるのだそうです。

 カタクリ群生地              ▲ トリプル鳥居
 桜(オオヤマザクラ)の下の石仏が道案内           ▲ 山に囲まれた穀倉地帯
エンレイソウ バッコヤナギ ヒメカンスゲ
ヤブコウジ マンサク ユキグニミツバツツジ

登山道が階段になるとすぐにイワウチワが並んでいて (^^
私はしゃがんでばっかり。
遅々として ・・・ 山登りと言うよりは予定通りの花三昧。

振り返ると、眼下には六日町の田園風景が広がっています。
かつては上杉謙信の縄張りなのです。
遠くは霞んでますが、正面に苗場山や谷川連峰が見えていました。
この薬師尾根は本当に気持ちが良い道ですよ。
山の斜面に点々と白く見えるのは全てタムシバでした
前回は咲いてなかったので、こんなに咲くのかいってびっくりでした。

 延々とタムシバロード
 しゃがみっ子            ▲ イワウチワ (白っぽい)
 イワウチワ (ピンクピンク)              ▲ 先に行くけど
イワウチワ 開きかけ タムシバ ショウジョウバカマ
 タムシバ街道は坂戸山に続く          ▲ オクチョウジザクラも満開
 可愛いイワナシ             ▲ 暑くって登れねっ

延々と緩い階段が続きますが、花と展望で楽しく登れるフラワーコース。
太股の筋肉がちょっとピキピキ。
休憩しよっ。

きょうは暑くてシャツ1枚になりましたよ。
おいちゃんなんか半袖シャツになってしまいました (^^;
テルモスに入れてきた熱い紅茶は飲む気になれず、持ち歩いただけ。

 トレーニングみたい

シャツは脱いだけど、冬用パンツは替えがない (^^; attu〜
もう初夏の山ですよ。

奥まった着替え場所で、人目を避けるように咲くシュンラン見っけ。
地元の方によると ・・・
この尾根にいっぱいあったシュンランは盗掘されちゃったのだとか。
6年前に来た時は、まだ大きな株が結構あった気がする。

 オクチョウジザクラ             ▲ シュンラン寂しく
 たまには登らなくっちゃ               ▲ 金城山
 もうすぐじゃん               ▲ 見えてるし
 ケアブラチャン              ▲ タチツボスミレ
ケアブラチャン タチツボスミレ エチゴキジムシロ エチゴキジムシロ (蕾)

山頂では人影まばら。
季節が早く進んでいることを、皆さん良くご存知のようです。

伊勢崎の方にお願いして、写真を撮ってもらいました。
mikko隊も続いてやってきましたのでまたお願い、お揃いの記念写真を (^^
もちろん、八海山を背景にカッコ良くです。

mikko隊を残して、私たちは前回同様大城でランチにしますね。
とりあえずお先に。

 坂戸山頂
 山頂の富士権現社           ▲ ビックシポン ☆ episode1

山頂をあとに小城を越えて大城へ。
八海山を望んで小さくアップダウンするカタクリとタムシバの道です。

タムシバ越しの八海山や中ノ岳が格好良く、素晴らしい眺めですね。
贅沢を言えば、絵的には青空が欲しいところです。

カタクリはまだこれからみたいですが、タムシバは全開でした。
タムシバはニオイコブシとも言い、甘い匂いが漂う
らしい

 カタックリの道
                      ▲ 八海山と中ノ岳を引き立てるタムシバの上品な花
 タムシバの春、咲き乱れ                ▲ 大城へ
タムシバの中を覗いてみよう カタクリ クロモジ ツルリンドウ
                          ▲ 飯士山を挟んで谷川岳主脈と苗場山 (大城から)
 金城山の稜線上に巻機山牛ヶ岳               ▲ 金城山
                            ▲ 越後三山の最高峰、中ノ岳


 大城の芝生ちっくなピークで早ランチ にします。
 目の前には、巻機山から下津川山を経て中ノ岳・八海山の白い峰がズラ〜っと並んで、自前の も格別の味です。
 mikko隊もやって来ました。

下り始めた時に登って来られたのは、妙義のシゲさんご夫妻ですよ
お二人とも若々しくお元気そうです。
昨年冬に黒檜山、春に高峯山で、秋には奥さまと烏帽子岳でお会いしましたのでバッタリ率高いですよ (^^
6年前にこの山でお会いしたのが初めてだった。

山頂で、mikkoさんにお願いして記念写真パチッ ありがとう。

 ビックシポン ☆ episode2
 坂戸山頂(実城)に戻る途中で                ▲ 苗場山

最初に訪問したのは4月の終わり頃で、山頂付近には結構残雪があったけど今年は日陰にちょろっとあるだけで、本当に季節の移ろいが早いですね。

坂戸山頂から城坂コースを下ります。
桃の木平は雪解けしたばかりでカタクリはまだ葉っぱだけ。
少し標高が下がれば咲いていましたけど

薬師尾根では見られなかったイチゲやエンゴサクなども楽しみです。

 桃の木平を下ってカタクリ咲き始め
 カタクリさん              ▲ ツクシさん
キブシ マルバスミレ ニョイスミレ スミレサイシン

カタクリに混ざってイチゲの花が少しずつ出てきました。
花の競演です (^^

登って来られる方は極端に少なく、これが4月の坂戸山かいって感じです。
今年は気まぐれな天候が続いたので、花のドンピシャ時期は難しい。
白いカタクリは見つけられなかった。
蕾だけ見っけ。

 ジグザグ斜面           ▲ カタクリとキクザキイチゲ
 数少ないアズマイチゲさん             ▲ ミチノクエンゴサク
キクザキイチゲ エゾエンゴサク (紫) エゾエンゴサク (白) アオイスミレ
カキドオシ エチゴキジムシロ カタクリ(白)の蕾 タネツケバナ
 雪国の桜も満開           ▲ 整列するキクザキイチゲ

地元男性の話によると、カタクリ保存会の仕事は大変らしい。
簡単に坂戸山と言っても、作業するとなると広過ぎてカバーしきれないとか。

花の斜面を登って来る怪しいおじさまと花撮りおばさま発見
本日3度目のびっくしぽん☆は sanae隊のお二人でしたよ。
六万騎山から廻って来られたのだそうで、mikko隊の情報を入れるとスイーツゲットの夢を膨らませるトシちゃん
幸運を祈ってお別れします。

 のどか〜          ▲ ビックシポン ☆ episode3
 タチツボスミレ             ▲ 春の野は華やか

sanaeさんの六万騎山情報によると、カタクリはちょっとお疲れ気味で人間で言えば私たちくらいかなあとのこと。
sanaeさんくらいならまだまだ旬の内か

予定通り向かいましょう
イカリソウは全盛らしい。

駐車場に戻って六万騎山(2010/04のREPO) へ移動します。

 カタクリが群生する坂戸城跡
 R291 桜並木       ▲ 八海山を右手に眺めて六万騎山へ


  おまけの六万騎山周回
 ( 標高差 180 m  コース距離 1.7 Km  行動時間 1’20” )

こちらの山の周回は小一時間なので、ペットボトルだけ持って身軽です。
地蔵堂下の登山口から時計回りします。

なるほどカタクリ年齢はsanaeさん私たちくらいなので、静かな雰囲気で
サクラは満開です。

 地蔵堂
 カタクリ群生地            ▲ アカフタチツボスミレ
ケアブラチャン ナガハシスミレ ヒメアオキ (花) ヒメアオキ (実)

トキワイカリソウが山全体のここかしこに咲いていたのよ。
前回は探しながら歩いた気がするのですが、ここにもあそこにもって。
増えたのでしょうか? それとも時期が少しずれてたのかしら。

こんなに沢山のトキワイカリソウは初めて見ましたよ。
感激。
ごちゃごちゃしてる花だなって、おいちゃんは無関心。
男性って、シンプルで可憐な花が好みらしい(^^;

 何気にスルー気味            ▲ 桜咲く六万騎山頂へ

こちらの登山道も、タムシバがいっぱい咲いてて気持ち良かった。
時折吹き抜ける微風もほっとするし。

マムシ注意の看板があったけど。
まだ居ないだろうとルンルンで下っていたら、ぎゃ〜跳び上がったよ。
私の目の前で、ニョロニョロが道の真ん中を横切ってるのよ

 山頂
                     ▲ 残雪の巻機山を仰ぐ六万騎山頂のオオヤマザクラ
 ミヤマハコベ              ▲ ユキツバキ
 トキワイカリソウ (ピンク)             トキワイカリソウ(白)
 タチツボスミレ            ▲ ユキグニミツバツツジ
 エチゴキジムシロ          ▲ 六万騎のイワウチワさん
 タムシバ群生              ▲ タムシバ隧道
                       ▲ きょうの目的の花、濃いピンクのトキワイカリソウ

庚申塔のある登山口まで下ってきたら、またmikko隊に会ったの。
sanaeさん情報で、緑のカタクリを見にきたんですって (^^

お陰で私達も見ることができました。
ひとしきりお話をして、また会いそうな気がするねとお別れしました。

 緑のカタクリ      ▲ 庭にミズバショウが咲いてるお宅があった

心ゆくまで満喫した花旅が終了。
さて六日町ICから群馬に帰りましょう。

大自然に恵まれた南魚沼地方は、第二のふるさとにしたいくらい。
苗場山、谷川岳、巻機山、越後三山などの名峰に囲まれ、その雪解け水で育くまれるお米は美味しくない訳がない。

谷川岳を貫通する10km超の関越トンネルを抜けて群馬に入れば、楽しかった夢から覚めて日常的な現実に戻る。
カープは勝ったかなぁ

 山とともに生きるコンビニ
 湯沢ICを過ぎて谷川岳万太郎山        ▲ 新潟の旅も終わり関越トンネルへ