2016.04.16 (土)   K2Couple No.0536 

三ツ岩岳
みつぃわだけ(群馬県)
1,032m

       大津 1010m 三ツ岩岳 1032m

ピンクシャワー、岩稜の大津もプチ偵察

コース最大標高差 : 390
コース累積標高差(+) : 610
コース累積標高差(−) : 610
コース沿面距離 : 4.1 km
行動時間 : 4'40"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 アカヤシオの頂稜で
  7:00 = 藤岡IC/上信越道/下仁田IC = 7:50 大仁田ダム登山口

 大仁田ダム登山口 8:05 ... 8:15 竜王コース分岐 ... 8:40 林道出合 ... 8:55 南西コル ... 9:35 大津東峰直下 9:40 ... 10:15 南西コル ...

 10:25 第二コル ... 10:55 竜王コース合流 ... 11:05 三ツ岩岳 11:10 ... 11:30 展望ピーク 【L】 12:00 ... 12:15 竜王大権現 ...

 12:45 大仁田ダム

 大仁田ダム 13:10 = 13:25 オアシスなんもく 13:35 = 下仁田IC/上信越道/藤岡IC = 14:15


     三ツ岩岳の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである(経緯度線は20秒間隔)



 西上州の愛好者の中にはマニアとも呼ぶべき人たちが多く、数え切れぬほどの岩峰やピークを次々と登山リストに載せてゆくのもこの山域の
 楽しみ方の一つである。
 烏帽子岳の西方にそびえる三ツ岩岳はそんな人向きの山といえるかもしれない。
 山のいたる所に岩峰がつき出ていて、いったいどれを指して三ツ岩と呼ぶのかはっきりしないくらいである。

                                       上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より抜粋

南牧村のhpによれば、西上州でもアカヤシオが咲き始めたらしい。
さて何処へ行こうか。
ちなみに、三ツ岩岳は三分咲き、大津岩峰はみごろとのこと
(4/14情報)

おいちゃんは大津から三ツ岩周回なんて血迷ってるけど (^^;
あそこはザイルなしでは無理だし、私は高い所には行きたくない訳で。
で〜簡単な三ツ岩岳でアカヤシオ見物に決着。

家の近所の桜は葉桜になってますが、南牧村ではまだ真っ盛り。
この界隈は今が花盛りで、花桃、レンギョウ、木蓮などなど綺麗です。

 西上州は春真っ盛り (四ツ又山と鹿岳)
 大仁田ダム手前の駐車場です       ▲ ダムサイトと故障中のサウンドイン

登山口の駐車場は予想外に空いていて、まだ半分程度です。
水洗トイレは故障中で使えませんでしたが、その代わりダムの管理事務所前の仮設トイレを利用して下さいとの貼り紙がありました。

登山口には竜王の里宮が祀られている。
あらら、7年前とは様子が違って砂防堰堤が続けざまに五連荘。
数年前の大雨では南牧村のあちこちで被害があったので、その対策なんでしょうかね。
いきなりの急登です。

 竜王の里宮(三ツ岩岳登山口)
 コンクリの砂防堰堤が続く   ▲ 杉の林床は荒れていますが、登山道はちゃんとしてた
ニッコウネコノメ ヤマエンゴサク ハシリドコロ カテンソウ コガネネコノメ
エイザンスミレ(白) エイザンスミレ(桃色) マルバスミレ ハナネコノメ ハナネコノメ
エンレイソウ(蕾) ユリワサビ イワボタン フタバアオイ

丸太の橋を渡り堰堤を過ぎたら、竜王コースを右に分けて真直ぐ進む。
花を探しながら、陰気臭い沢沿いの道を登って行きます。

小さなネコノメソウや小さなエイザンスミレ。
これまた小さなユリワサビがあちこちに咲いています。
それにしても小っさ過ぎ〜。

前回はなかった林道に出て、そのまま林道を行く。
おいちゃんは林道通しに歩いてますが、私は途中からショートカットが好き。
林道には、ちゃんと登山案内のプレートがありました。

 未舗装の林道に出ました
 林道が分岐していて、三ツ岩は →           ▲ ショートカットするはらっぱ

林道は広場で行き止まり、そのすぐ上が南西コルでした。
早速、彩やかなミツバツツジが迎えてくれます。

うん? おいちゃんは稜線を左に行っちゃいます
おいおい、三ツ岩岳は右だよっ。
岩の様子を確認しに、大津の岩峰の基部まで登ってみる魂胆らしい
通せんぼの丸太を跨いで行っちゃったので、あとを追いかける。

こちらは人が歩いていないから、道がフカフカで歩きやすい。

 南西コル

小さなピークを二つ越えて2、30m下る。
急な登り返しは徐々に両脇が切れ落ちる感じもあり、落っこちないように慎重に歩きます。

段々と斜面の傾斜が増し、根っこや立ち木に掴まりながら登るとアカヤシオやヒカゲツツジが咲いていました。
枯れ木を掴むなよ
へい。

 ちょっと行ってみようぜ            ▲ 三ツ岩岳を振り返る
 アカヤシオさん こんにちは           ヒカゲツツジも咲いてた

ヒカゲツツジの下で展望の良い場所がありましたので、ドリンク休憩。
尾根は広くなり危険も感じなくなります。

ただ傾斜はきつく、相変わらず三点確保を交えて登る感じですかね。
いよいよ岩稜になりおいちゃんは更に登って行きますが、私はこれ以上登ると下りが心配なので、写真でも撮りながら待つことにします。

気を付けてね〜。

 この辺は楽勝よね            ▲ ヒカゲツツジと北西峰

はらっぱを残してジリジリ標高を稼ぎますが、周りの木々がなくなった岩稜帯はさすがに高度感があります。
激せまっ
ここは、大津東峰の北稜。

大仁田ダムを俯瞰して、いきなり振り返るとバランス崩すし (^^;
高いところでは、三半規管の信号を脳がちゃんと処理しなくなるのです

 大仁田ダム

東峰の垂直岩壁直下まで行くのはやめて、手前の岩場までで自重します。
足場が落ち着かず気持ちも落ち着かないし、相棒を置いてきてるので心配かけてはいけないし (^^

ひとしきり展望を楽しんで、とりあえずの満足感で納得ね。
戻ります。
狭い岩稜のUターンは神経を使う

 大津東峰を見上げる            ▲ 大津北西峰 と P1355
                                   ▲ 大津北稜から西上州の山並み

                           大津北稜から見る三ツ岩岳全景

                   ▲ 三ツ岩岳の大岩ロープ上から大津を望む (7年前の写真)

思ったより早くおいちゃんが下りて来たので、待つ身としては一安心です。

直下まで行けたの?
行けねっ。
高度感が出てきて、何気に闘志がしぼんできちゃったらしい。
歳だよね〜。

改めて花と岩稜を眺めながらゆるりとドリンク休憩。
慎重に下りましたよ (^^

 登ってきた価値はあったのかな
 荒船経塚山             ▲ トンガリ毛無岩

南西コルまで戻れば、ここからはアカヤシオ登山道ですよん。
気楽〜。
どんどんとアカヤシオが増えてきて、ルンルン鼻歌混じりです

消えかけた7年前の記憶の糸をたぐりながら、ああでもないこうでもない。
とにかく花が咲いてて良かった (^^

もう一段上の第二コルをめざして、グングン登って行きます。
けっこう急

 これはミツバツツジ
 二つ目のコルへ       ▲ 前橋ハイキングクラブ設置の標識

岩っぽい尾根を慎重に進むと、大きな岩が立ちはだかっています。
ここは右に巻くんだよね。

岩の上に登ってアカヤシオを愛でながら、痩せ尾根を進むとまた大岩が。
うんうん、ここは左から巻くように登山道が伸びている。
大岩を廻り込むとロープが下がっています。

 この大岩は右から捲いて上に出る

前回はチョッと危ないと思ったロープの下がった場所は、意外と楽勝でした。
木の根がしっかり張り出しているので、ノーロープの方が安全です。

かつてはピンクのアカヤシオと黄色のヒカゲツツジの見事なコラボでしたが、ヒカゲツツジがめっきり少なくなったような。
これから咲くってことでしょうか。

 大岩の裏(北側)を登る            ▲ アカヤシオに囲まれて
 登りきったご褒美         ▲ 西上州のボコボコとアカヤシオ

ロープの岩場を過ぎると高度感抜群、展望抜群のスポットです。
しかも、アカヤシオ(ひとつばな)大会開幕の気配。
写真を撮って大岩をあとにする。

ついに頂稜です。
アカヤシオは七分咲き(はらっぱの見立てでは五分)くらいでしょうかね。
まずまずの花付きで、群生地を抜けて山頂に向かいましょう。

▲ 頂稜に到達
 咲きたて〜             ▲ まだまだ蕾も多く
▲ ピンク色の岩場             ▲ アカヤシオばっか

お世辞にも広いとは言えない山頂には、3人さんが寛いでいました。

正面には、四ツ又山や鹿岳が見えます。
左には、同じようにゴツゴツの妙義山。
そして、榛名山もうっすらと影を浮かべておりました。


 山頂で山座同定              ▲ お馴染みの山々

一通り展望を楽しんだら、ランチ場所に速攻移動しますね。
前回休んだお気に入りの場所です。

下り始めるとすぐに、嬉しいバッタリ がありました
リンクしているMHCのベテラン悦っちゃん女史 と9年ぶりの再会です。
いつもhpを楽しみに拝見してますよ。
きょうもお仲間さんとご一緒で、お元気そうでした。

エールを交換して、再会を約束してお別れします。
ありがとうございました。

 悦っちゃん女史と一緒に
 蕾もいっぱい 二分咲き            ▲ バッタリの余韻を胸に

そしてお気に入りの場所に着いてちょっとガッカリ、でも綺麗。
前回はピンクに染まった三ツ岩斜面を眺めながらのランチでしたが ・・・
きょうはやや疎らでした。
でも、頭上のアカヤシオはピチピチ花弁がほんのり色です。

車がいっぱいになっている大仁田ダムも見えます。
下仁田から来られた素敵な単独女性と、いろんな話をして過ごしました。

 ランチ場所から三ツ岩を振り返る    ▲ 展望ランチ、美味しい玉子スープを作って乾杯〜

 竜王大権現から下って           ▲ ついに花粉症発症

下りはこれまた急なジグ道ですよ。
スギ花粉だけで花も少なく、ただ黙々と下るしかありません。

お昼を過ぎていますが、まだまだ登ってくる人とすれ違います。
朝の分岐まで下りて、登山口にちんたら帰ってきました。
朝開いてなかった花の写真を撮りながら ・・・

高崎吉井から来られたHMさんから 『K2Couple見てます』 って声を掛けられ、おいちゃんと同い年で共通の知り合いもいたらしく、ダムに戻ってからも二人で盛り上がっておりました。

 竜王コースで最後に咲いていたミツバツツジ
ミツバツチグリ クロモジ ヒトリシズカ キケマン コクサギ
キランソウ ミヤマハコベ ヒメウツギ(蕾) オオイヌノフグリ タネツケバナ
クサイチゴ ムラサキサギゴケ タンポポ ミヤマスミレ

帰りは、遅い里の春を彩る花々を眺めながらのドライブです
里の花はカラフルで華やかですよね。

こんなとこで生活するのもいいかもしれないけど、超不便そうで (^^;
たまに遊びに来る人の戯言です。

 ヤマブキ
 川と道路の間に軒を連ねる          ▲ ショッキングレッドの花桃も多い

いつもスルーしていた南牧の道の駅に寄り道してみます。
美味しいと評判のパンがあればいいな。

道の駅に乗り入れたら
パン繋がり噂のmikko隊 が、目の前の駐車場をそぞろ歩きしてるのよ〜。
うっそ〜、超ピンポイントのバッタリじゃん。
彼女達は笠丸山に登った帰りだとか ・・・ もう笑うしかないでしょ (^^

 枝垂れ桜が満開     ▲ 1ヶ月経たないのに、3回もバッタリsurukai


   熊本地震
      一昨日(4/14)の夜、九州熊本で衝撃的な直下型地震が起きた。
      そして下仁田に向かう車中で、今朝未明に本震を上回る規模の余震が発生したことをラジオから流れるニュースで知った。
      何とも痛ましい惨事に言葉もなく、ただただ被災した方々の安寧を祈るとともにお見舞申し上げます。