2016.06.18 (土)   K2Couple No.0547 

栂池自然園
つがいけしぜんえん(長野県)
2,020m
山は白馬、花は春夏モード

コース最大標高差 : 190
コース累積標高差(+) : 250
コース累積標高差(-) : 250
コース沿面距離 : 7.2 km
行動時間 : 3'50"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  白馬大雪渓を眺めながら、展望湿原デッキでランチタイム
  4:20 = 藤岡IC/上信越道・長野道/更埴IC = 6:30 白馬ハイランドホテル 6:40 =
 7:00 栂池 栂池高原駅 7:30 《栂池ゴンドラ/イヴ》 7:50 ... 8:00 《栂池RW》 8:05 自然園駅
 自然園駅 8:05 ... 8:15 ビジターセンター 8:20 ... 水芭蕉湿原 ... ワタスゲ湿原 ... 8:55 楠川 ... 浮島湿原 ... 9:40 銀命水 ...
 10:05 展望湿原 【L】 10:20 ... 10:30 展望台 10:35 ... ヤセ尾根 ... 浮島湿原 ... 11:15 楠川 ... ワタスゲ湿原 ... 11:25 風穴 ...
 11:35 ビジターセンター、栂池山荘(草餅・山菜汁サービス)11:50 ... 11:55 自然園駅
 自然園駅 12:00 《栂池RW》 12:05 ... 12:10 《栂池ゴンドラ/イヴ》 12:30 栂池高原駅(足湯)栂池 12:55 =
 13:35 道の駅「中条」 13:45 = 更埴IC/長野道・上信越道/藤岡IC = 15:35


          自然園 コースマップ  出典 : 小谷村 栂池自然園hp ( http://sizenen.otarimura.com/ ) にトラック追記(
栂池自然園の場所      栂池自然園(小谷村)


 栂池自然園は日本でも有数の高層湿原があり、様々な動植物を観察することが出来ます。
 晴れた日には白馬三山を中心とする山々を望むことができます。

 栂池自然園の湿原は白馬乗鞍岳の火山活動に伴い生まれました。
 まず火山活動により階段状の断層ができ、平坦面を作りました。 天狗原や神ノ田圃もこの部分にあたります。
 のちにその平坦面の凹地に池ができミズゴケやワタスゲなどが育ちました。
 これらの植物は枯れても腐ることなく、寒冷な気象条件のもとで泥炭化し、その上に新たな植生が育まれました。
 こうして長い年月をかけ栂池自然園の湿原は生まれました。
                                     小谷村 栂池自然園HP より



きょうの関東地方は、いきなり夏本番の予報ですよ
群馬県には高温注意情報が出て、猛暑日になるかもしれないとのこと。

涼しいところに脱出するには、とりあえず長野県。
花が多くて展望も良いとこと言えば、栂池自然園でしょう。
楽チンだし (^^;
白馬大雪渓を眺めて、涼しい気分に浸りたい
そんな訳で午前中の好展望を期待して、今週も早起早出ですよん。
高崎は良く晴れてましたが八ヶ岳はぼんやり、浅間連山に至っては山頂だけが雲の上に出ている悲しい有様です。

 鹿島槍と五龍

オリンピック道路の有料区間は、早朝ということでフリーパス
次第に鹿島槍ヶ岳と五龍岳が見えるようになって、気持ちが逸りますよ。
絶好の山日和 (^^

栂池自然園にはパノラマウェイ(ゴンドラリフトとロープウェイ)で上がるのですが、自然園の入場券とセットになっています。
その格安チケットを入手するため、白馬駅近く姫川温泉のホテルに寄り道。
首尾よくゲット (^^

 そして白馬連峰
                                ▲ 白馬ハイランドホテルから後立山の山並み

きょうのゴンドラ始発は7時半。
30分も早く着いちゃいました (^^;

広い駐車場は、こんな時間ですからガラガラ空きでした。(¥500)
ゴンドラの高原駅は、栂の湯を挟んで敷地内にあるので超便利です。

早めに行って、気持ちの良い一番乗り

 栂池パノラマウェイの高原駅


ゴンドラ「イヴ」に20分乗って栂の森を歩き、栂池RWに乗り継いで5分で自然園駅まで運んでもらう仕掛けです。

八方尾根方面を眺めたり、山腹に咲くヤマツツジを眺めたりして1000mUP。
このルートは、実に16年ぶりでした。
あのときは、雨模様でヤキモキしたのを思い出す。

 栂池ゴンドラリフト (定員6名)        ▲ 八方尾根の上には鹿島槍、五龍

フランスギク ヒナマツヨイグサ ミヤマキンポウゲ カラフトダイコンソウ
フキ (終盤) ハクサンチドリ テングクワガタ オオカメノキ

ゴンドラに続いてRWにも一番乗りしましたから、下りるのは最後尾。
栂池自然園までの林道で早速花撮り隊出動なので、20人くらいの乗客は既に後姿も見えず (^^;

ミヤマキンポウゲが沿道に並んで、賑やかに迎えてくれましたよ。
他の花もいろいろ。
自然園はどんだけ花だらけなんだろ? って、何気に期待が膨らみますね。

 始発ロープウェイから吐き出されて
   
 栂池自然園へようこそ         ▲ ミヤマキンポウゲに見送られ
ツボスミレ ノビネチドリ オオサクラソウ

この道の記憶を辿りながら、懐かしくゆるゆる歩きました。

あの頃はまだ若く、山にばっかり気持ちが行って自然園は眼中になかった。
その後なかなか機会を得ず、ようやく訪問することができたのだ (^^

 栂池山荘に続く道

ビジターセンターで受付して、自然園に入ります。

ゴンドラでもらって来たパンフを片手に、散策ルートの確認。
中に入るとすぐに大看板のある分岐があったので、私たちは右を選択し反時計廻りと決めます。

青空に掃いたような薄雲、残雪を抱いた山が見えています。
どこも雪解けの早い今シーズンですが、さすがに北アはまだ白いんだ。

白馬乗鞍(天狗原)方面には、まだ結構な残雪あり。(ビジターセンターの貼紙)

 自然園入り口

  ミズバショウ湿原 1860m

サンカヨウやリュウキンカが咲いている。
尾瀬や玉原のような湿原を頭に描いていましたが、ここはちょっとイメージが違っていましたよ。

きょうは最初から最後まで、サンカヨウがこれでもかって咲いていました。
そしてミズバショウは、盛りを過ぎてだらけた姿になっている (^^;
遊歩道から離れた花は、思いっきりzoomです。

 ミズバショウは殆んどお終い              ▲ コバイケイソウ
 リュウキンカ            ▲ 元気そうな花を選んで
 タテヤマリンドウ (zoom)            ▲ ミズバショウ (zoom)
 サンカヨウ               ▲ キヌガサソウ
ミズバショウ リュウキンカ サンカヨウ
カラマツソウ (蕾) キヌガサソウ タテヤマリンドウ

  ワタスゲ湿原 1870m

 シラネアオイさん            ▲ 池搪を配して湿原ちっく

ワタスゲにはまだ早く、少ししか見れなかった。
湿原ではニッコウキスゲやコバイケイソウも、次は私たちの出番よ ・・・ と蕾を膨らませているのでした。

シラネアオイが気品高く美しかった
サンカヨウもキヌガサソウもシラネアオイも、今年の初物でした。
皆んな、お久しぶり~って感じです。

 所々にベンチがあって              ▲ 人はまだ疎ら
 コミヤマカタバミ               ▲ ヒメイチゲ
                                ▲ ワタスゲ見っけ
 天狗原から流れ落ちる滝              ▲ 楠川を渡る
ヒメイチゲ シラネアオイ コミヤマカタバミ ヤマガラシ

  浮島湿原 1920m

 楠川の上から高妻山や戸隠山が見えた       ▲ 湿原の先にビジターセンターが見えます
 シラネアオイの道           ▲ 浮島湿原の十字路に出る
 浮島湿原にミズバショウ            ▲ ムシカリ(オオカメノキ)
 ツボスミレ              ▲ ムラサキヤシオ
                          ▲ 残雪の山を背景に咲くシナノキンバイ
エンレイソウ シナノキンバイ ツボスミレ横顔
ムラサキヤシオ コヨウラクツツジ ベニバナイチゴ

  モウセン池

 モウセン池         ▲ 遠すぎて、モウセンゴケは見えない

蛙の鳴き声がするモウセン池を過ぎ、木道の階段をシコシコ登る。
登りきると、そこには雪渓が残っていました。
ハクサンコザクラが咲いていますが、遠くて上手く撮れません。
チングルマさんも咲いていた。
湿原に目をやってボ~っとしている男性も一人。

小虫が顔の周りに纏わり付いて、気が狂いそうです
きょうは百均リュックなので、虫除けグッズを忘れちゃったの(涙)。

 また階段を登って行きます            ▲ イワイチョウ と ワタスゲ
 チングルマ          ▲ ハクサンコザクラ (maxzoom)
                                     ▲ 雪が残っていました
ツマトリソウ ミズバショウ ショウジョウバカマ ミヤマタネツケバナ
ナナカマド アカミノイヌツゲ チングルマ
ミツバオウレン イワイチョウ ツルリンドウ (実)

  展望湿原 2010m

さらにオオシラビソを登ると、ぽっと展望の開けた展望湿原のデッキでした。
数人のお客様がそれぞれに、至福のときを楽しんでいるようです。

そこは、白馬連峰のビューポイントです。
私たちもここでランチを始めたのですが、小虫をいっぱい引き連れたおば様が隣に座っちゃったんですよ (^^;

とたんに小虫の集中攻撃。
げんなり~。

 オオシラビソは小虫のアジト
 展望湿原デッキに到着         ▲ スィーツは豆大福とバウムクーヘン
                                  ▲ デッキからの眺め (左が白馬岳)

白馬大雪渓は、雪が少ないとは言え迫力満点ですね。
登っているときより、こうやって眺めているとすごい斜度です (^^;
あそこを登ったのは、忘れるくらい前のことだ。

小虫に対抗する手段もなく、おいちゃんは黄色いタオルで覆面強盗に変身。
私はパンフで扇ぎながら、ついに撤退。

 展望湿原の向こうに大雪渓             ▲ こう見ると急だよね
 それでも頑張る人はいる            ▲ 昔は我が隊も頑張った

  展望台 2020m

 あとは下るだけかと思ったら登りでしたよ。
 またまた展望台があり、寄り道して同じ景色を楽しみます。
 ここがきょうの最高地点でした。

 きょうの最高地点 (展望台)           ▲ 展望台から鹿島槍、五龍
 ゴゼンタチバナ               ▲ マイヅルソウ
ゴゼンタチバナ マイヅルソウ ウスノキ コイワカガミ

  帰りましょう

最高点からの下りは、壊れかけた急な階段で慎重に下ります。

登りの人と何人かすれ違うようになりましたが、皆さん大変そう。
休み休み登ってるみたいで、「あとどのくらいですか」
5分くらいですと言うと安堵の表情。

浮島湿原まで下ればほぼ平坦になり、歩きやすくて一安心です。
ぎゃ~もう11時だ。
本日特別なお楽しみがあるのでダッシュ

 壊れ気味の階段はちょっと怖い
 浮島湿原通過               ▲ どんどん通過
 楠川を渡り            ▲ ワタスゲ湿原も完全スルー

浮島湿原から飛ばして帰り、風穴ではちょっとだけ覗いてみる。
冷たい風吹いてこないし、寒暖計もなし。

到着時間が気になる訳は ・・・
きょうは水芭蕉祭り(自然園祭りに変更)で、11時から草餅、11時半から山菜汁のサービスがあるのですよ。
栂池山荘前でね

 風穴 : 冷たい風なし 即スルー          ▲ タカネザクラなんかほっとこうよ
 ミズバショウ湿原で、しゃがみ込むはらっぱ      ▲ あのな~、もう花の写真いっぱい撮ったろう

11時のお餅は無理としても、山菜汁の時間には間に合うかな~なんて (^^

ここまできたら是非賞味したいよね。
だけど、天気が良くて登山者も多いだろうから駄目かも。
と思いつつ、無料サービスに執着する心は ・・・ 話題作り ですよん。

しかし、ビジターセンターとうちゃこは、11時半過ぎちゃってた
ほんとにダメかも。

 旧栂池ヒュッテ (保存)

気持ちの80%くらい諦めて到着してみたら、栂池山荘前に人だかりが ・・・
お盆の上に草餅が残ってる。yatta (^^
「えっいただいてもいいんですか」って白々しく、しっかりご馳走になり。
山菜汁の準備もできて大鍋が運ばれてくる。wakuwaku
歳とると子供に戻るよね~。

柔らかい草餅をお代わりして、ネマガリタケの入った山菜汁は1杯で遠慮。
どちらも、とっても美味しかったです

 ネマガリタケ入り山菜汁 お代わりどうぞ           ▲ とても柔らかかった草餅
 山菜汁をありがたくいただきました              ▲ ご馳走様でした

 栂の湯の足湯で             ▲ 早いお帰りですよん


 もちろん帰りもロープウェイとゴンドラを乗り継いで降りてきました。
 きょうは時間も余裕だしHHホテルの温泉に寄ろうかと話してたのですが、栂の湯の無料足湯を見っけちゃったのよ。
 誰も入ってないので二人で貸切 (^^ でした。
 足だけ温泉に浸かって、あまり汗もかかなかったし「もういっか~」ってことになって帰ることに。

 白馬村は26℃、途中でいつもの道の駅中条で野菜を買って家に着いたときには33℃でした。