2016.10.23 (日)   K2Couple No.0562 

甲子山
かしさん(福島県)
1,549m
風に煽られて、紅葉はらはら

コース最大標高差 : 650
コース累積標高差(+) : 730
コース累積標高差(−) : 730
コース沿面距離 : 7.9 km
行動時間 : 5’05”
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  猿ヶ鼻までの急登は、ジグザグを繰り返す

  8:40 = 駒形IC/北関東道東北道/鹿沼IC = 10:45 宇都宮二荒山神社(七五三詣) 11:40 = 11:55 会食(治兵衛)13:35 =

 宇都宮IC/東北道/白河IC = 15:15 甲子温泉散策 15:35 = 15:45 ちゃぽランド西郷 16:40 = 16:55 道の駅しもごう(車中泊)

 道の駅しもごう 6:05 = 6:15 甲子温泉

 甲子温泉 6:35 ... 6:40 大黒屋 ... 6:50 温泉神社 ... 7:05 甲子大橋分岐 ... 8:05 猿ヶ鼻 8:15 ... 8:50 甲子峠分岐 ... 9:20 甲子山 ...

 9:35 甲子峠分岐 【L】 10:00 ... 10:35 猿ヶ鼻 ... 11:20 甲子大橋分岐 ... 11:25 甲子大橋 ... 11:40 甲子温泉

 甲子温泉 11:55 = 白河IC/東北道・北関東道/駒形IC = 14:25



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)
                                     甲子山の場所

ちゃぽランド西郷 (¥600)

  本日(土)は、さっちゃんの七五三詣で 二荒山神社へ

22日はさっちゃんの五歳のお祝い。
いつもの宇都宮二荒山神社に集合しました。
大安だったのかしら、初々しいカップルさんの結婚式にも遭遇。

高台になった境内駐車場には、地元とちぎテレビの中継車が
さっちゃんの七五三詣中継じゃないし。ne

拝殿にて、かしこみかしこみして来ました (^^

 二荒山神社拝殿にて         ▲ お参りのあと (初辰稲荷神社)

駅前通りでは、何かお祭りかいと思われる賑やかさ。
宇都宮 JAPAN CUP 2016 CYCLE ROAD RACE の開催日なのだそうです。

神事ののち、近くの治兵衛に移動してお祝いしましょう。
お嫁さんのご両親とともに、厳粛のうちにも和やかな祝膳を囲みました。
七五三懐石 (^^

私たちはいそいそと、東北道を北上して甲子高原に向かうのでありました。

 JAPAN CUP 開催だそうです         ▲ 治兵衛にてお祝いの会食

宇都宮市街地を出るとき、日光街道で幟を掲げた侍姿の行列を見た。
城址祭りが翌23日なので、市役所まで行って準備するのかしら?

白河ICを降りれば、甲子温泉は近い。
南会津と白河を繋ぐ山間部の甲子道路が、甲子トンネルや甲子大橋の建設によって開通したのは10年前のこと。

那須エリアにありながら、甲子高原は福島県なのですよ。
白河以北は、みちのくの領域に入りますね。
仙台市にあるブロック紙の「河北新報」 は、白河以北に由来する。

 新甲子温泉はスルー (舞い戻るけど)
                ▲ 甲子大橋と甲子山猿ヶ鼻の尾根末端 (明日はこの斜面を登るのだ)
                            ▲ 元湯甲子温泉大黒屋旅館を取り囲む紅葉に圧倒される

宇都宮では曇り空でしたが、白河では晴れていてラッキーでした。
明るい日差しがあるうちに甲子温泉に着きました。

大黒屋付近の紅葉が、真っ盛りです
秋の陽を100%照り返す紅葉にうっとりですよ。

大黒屋か五峰荘(新甲子温泉)に入りたかったのですが、日帰り入浴はpm3までなので、新甲子温泉に戻ってちゃぽランドでゆっくり寛ぎます。

 大岩風呂(♂♀)と櫻の湯(♀)         ▲ 秋空に色を添える紅葉の尾根

再び甲子道路を南会津方面に走って、今夜の宿泊地に向かいます。
道の駅「しもごう」ですよん。

甲子大橋を渡り、直線的に4kmも伸びる甲子トンネルに入る。
このまま行けば、南会津の大内宿や湯野上温泉、塔のへつりです。
道の駅は、山の中の寂しい場所にありました。

お昼にご馳走を食べたのでお腹は空いてないけど、一応食べなくちゃね。

 甲子トンネル出口      ▲ 道の駅から三倉山 (那須三本槍の西)

こじんまりとまとまった道の駅でした。
レストランは5時で終了していましたので、軽食コーナーでフランクフルトなど軽く夕食を済ませちゃいましたよ。

WiFi環境にありますので、タブレットを便利に使えました (^^
多くの車は次々と帰って寂しくなりましたが、日没後に車中泊の車が集まり始めて15台になりました。

夜中3時に 起きると、お月様やオリオン座など満天の星がキラキラ
まずまずの天気と安心して、再びシュラフに潜り込みます。

 眠りにつく道の駅

  一夜明けて、紅葉尽くしの山遊びサンデー (^^

ところが
朝起きると何気に雲り空、周りの山々にはガスがかかってるのよ。
チョッとがっかりしながら、まあ天気予報通りと諦めて。

きのう治兵衛で残った鯛めしを、熱々のおじやにして朝食です。
朝日が山肌を染めるタイミングを見計らって、のんびりしますね。
山間にしては暖かい朝で、気温は10℃。

身支度を整えて、登山口の甲子温泉大黒屋に向かいます。

 薄雲でまあまあの朝
 大黒屋さんの上の駐車スペースに停めて            ▲ 登山届けを出します

まさに大黒屋周辺は朝陽に照らされ、昨日に勝るとも劣らない美しさです。
登ってる間に、この薄雲が取れるかしら。

淡い期待を胸に、キョロキョロ山を見ながら大黒屋の玄関前を通って。
楽しい山遊びの始まりですよ。
今年は那須岳界隈の紅葉を見逃したので、絶好のチャンスとばかり宇都宮から足を伸ばした訳で。

 いつか大黒屋に泊まりたい        ▲ 背後に迫る紅葉が素晴らしいしね

大黒屋の庭から別館の渡り廊下を潜って。
阿武隈川の源流に下ったところが登山口になっています。

石橋で阿武隈川を渡り、堰堤の清々しい流れにホッとするひととき。
さて行きましょうか。
何を隠そうこの道は、旧国道289号線なのです。

 三崖の滝みたいな堰堤               ▲ 登山口
 温泉神社         ▲ あんた何処にでもいるねぇ

  前置きが長くなりましたが、ようやく紅葉登山の始まりですよん

 前方が明るく輝いてきました         ▲ 拾った枯れ木を杖にするおじさん

白水滝は帰りに寄ることにしてスルー。
紅葉が輝いているうちに登りたい一心です (^^
パステルカラーの拡がりが見事な光景でした。

間もなく甲子トンネル入り口からのショートカット道を合わせる。
登山道は右へ行ったり左へ行ったり、猿ヶ鼻までの急登をジグザグに登り上げます。
紅黄オレンジの自然林をユルユル登る二人。

途中で大きな倒木を乗り越えて、何回ジグを切ったでしょう。
行けども行けども同じような景色が続きます。
ブナ中心のミズナラ、アカシデ、イタヤカエデ等の落葉広葉樹林らしい。

目線の高さに紅葉する潅木帯と違って、紅葉の海に深く潜って彷徨っている感覚です。
しかも二人しかいないこの世の春(秋でした ^^;)v
何気に妙義の紅葉に似ているような。

 前を向いても振り返っても紅葉尽くし        ▲ フカフカの歩きやすい道が続きます
 眼がオレンジ           ▲ 色彩がぼけてきたような

紅葉に酔っているうちに、急登斜面をクリアーして緩やかな尾根に。
高度を上げるに連れて青空がなくなりました

猿ヶ鼻って変なネーミングの休憩適地に到着。
ドリンク休憩をしていると、地元の二人連れ♂が追いついてきました。
「午後は晴れて良くなるよ」と言う。
彼らは大白森山まで行くそうですが、私たちもその気なんだけど甲子山まで行って様子見して考えよっ。
(午後までいられないし)

 登山道は緩やかになり              ▲ 猿ヶ鼻で一本
 何とかカエデでしょう          ▲ 風に吹かれて紅葉が舞う

猿ヶ鼻から上は、その時期にはツツジ街道になると言う。
今は狂うような秋色でございます (^^
ブナ林が美しい
緩やかなポコポコ歩きは呑気で良いが、だんだんと風が強くなってきた
稜線を覆っていたガスが近くまで流れ込むようになり、若干肌寒い。
この辺りの紅葉は、既に枯葉模様になってきたような。

 ガスがそっと忍び寄る

風が冷たくてダウンや合羽を着込んで進むと、甲子峠への分岐です。
先行の2組が休憩を終え、丁度スタートするところでした。

ここは風もなく休憩ポイントですね。
でもって、大白森山はどうしようか。
稜線はガスガスだし、はらっぱの膝のこともあるから止めとこうか。
そうしよ そうしよ (^^

 甲子峠分岐
ノコンギク ヤマゴボウ ツルリンドウ クルマバハグマ オヤマボクチ
ツルアリドオシ アカミノイヌツゲ リョウブ ヤマアジサイ ヒメジョオン

 何してんの            ▲ ヤマグルマ 撮ってんの

山頂直下はやや急な岩道になり、濡れていたら滑りそう (^^
確かに。
ロープや鎖がついていました。

登りでは必要ないと思いますが、下りでは掴まって安心楽チンですよ。
親切な配慮が嬉しい。
 

 岩盤なので滑るかも          ▲ 乾いているからノープロブレム

木立を抜けて、ぽっと山頂に出ましたが。
ありゃま、わかっちゃいるけど真っ白で何も見えません
旭岳(赤崩山)の雄姿など、那須方面の山々を楽しみにしてたのに。

方位板があり正面には旭岳が、左には那須三本槍が見える。
バーチャル眺望に酔いまくり大会のはらっぱ。

風に吹かれてさっさと退散。
さっきの分岐まで下りて、慰めランチにしましょうね。

 展望は山名盤(方位盤)で学習
 方位盤 (福島森林管理署・福島県・西郷村)            ▲ わしゃ寒いがぜよ

 クサリは重いからロープで        ▲ ランチ場所に決めた分岐まで下りて

ロープ下りで遊んでいたら、入れ替わりに三人連れが登ってくる。
見られると恥ずかしいから、普通に下ります (^^;

分岐から甲子峠側に少し入ったところで、風を避けてランチタイム。
幻想的な紅葉を眺めながら、のんびりランチです。

大白森山は諦めるとしても、せめて甲子峠まで行きたかったおいちゃん。
ガスだし紅葉は終わってるしって、私の説得工作が成功

 風を避けて道端ランチ          ▲ がらくたランチメニュー
 風に吹かれる黄カエデ             ▲ ドウダンツツジ幻想
 ガスを抜けて            ▲ 紅葉エリアに再突入

お腹を満たして、あとはとっとこ下りましょう。
とは言っても膝故障中のはらっぱは、ゆっくりしか歩けないのです

下るにつれて朝と同じように、薄日が差して紅葉が輝きを取り戻す。
綺麗だね〜。
今年一番の紅葉に巡り会えました v(^^

性懲りもなく同じような紅葉写真を撮ってます 。 おいちゃんが。
家に帰ってから、写真選びで悩むに決まってるのに。

 猿ヶ鼻でセルフ撮りしたりして
 足元の紅葉も可愛い           ▲ ターザンごっこかい
 向かいの尾根も真っ盛りかな           ▲ 緑から赤へ季節は進む

                             ▲ 山の斜面はカラフルに燃えて


帰りは甲子トンネルの入口に下ってみよう。
あっいけねっ、白水滝を見損なっちゃうけど  まっいっか。

山道を下っていたら、いきなり 「キキ〜 ガシャ〜ン」  事故だ。
駐車スペースから出ようとした車と、トンネルから出てきた車がぶつかった。
トンネル出口は、風と車にご用心の甲子道路です。

きょう一日を締めくくるが如く、甲子大橋を渡って気分良く帰りましょう。
ただ余所見の車がビュンビュン走って来そうで、ちょっと怖かったけどね。

橋から道なりに降りて、車道をトコトコ駐車場所に戻ります。
昨日から今朝から、甲子大橋の景色に何枚もシャッターを切るおいちゃん。
あんた もういんでないの

紅葉シーズンの東北道ですから渋滞は必至、少しでも早く帰りたい。
温泉や雪割橋等の名所は全てカットしました。

大黒屋から甲子道路に出るところにはカーブミラーがあるのですが、安心坂トンネル内から消灯して出てくる車があるので非常に見難いのです。
おいちゃんは必死に目を凝らして、無事に合流。
さっき事故を目撃したばかりなので、慎重に運転していました。

 甲子トンネル
 甲子大橋ポコポコ帰還          ▲ 甲子大橋を下から見上げて
ゲンノショウコ イヌガラシ イヌタデ マツヨイグサ ノコンギク

まだ正午過ぎでしたので、東北道は空いています

矢板北PAに寄って諸々休憩。
高原山がすっきり姿を見せています。

今日より昨日(土)の方が山日和だったような気もしますし、レポを書いている本日(月)は非の打ちどこのないピーカン(高崎では)です。
何か最近は恵まれない気もしますが、欲を言えばキリがないしね (^^

終わってみれば、素晴らしい秋の山を満喫できた一日でした。

 矢板北PAから高原山