2017.01.03 (火)   K2Couple No.0570 

烏帽子岳
えぼしだけ(長野県)
2,066m
あけおめ登山は、雪不足日照不足

コース最大標高差 : 335
コース累積標高差(+) : 450
コース累積標高差(−) : 450
コース沿面距離 : 8.6 km
行動時間 : 4'55"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  湯の丸コル(小梨平)手前から烏帽子岳
  7:40 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 9:00 地蔵峠

 地蔵峠 9:15 ... 9:50 中分岐 ... 10:25 小梨平 【L】 10:40 ... 11:20 稜線分岐 ... 11:30 小烏帽子岳 11:35 ...

 11:50 烏帽子岳 12:05 ... 12:20 小烏帽子岳 ... 12:55 小梨平 ... 13:30 中分岐 【おしるこ】13:50 ... 14:10 地蔵峠

 地蔵峠 14:20 = R18碓氷バイパス = 16:30


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)
烏帽子岳の場所



 風もなく穏やかで、暖かい年末年始だった。
 今年の登り初めは久しぶりの湯の丸、烏帽子に決めたけど、炬燵でズルズル過ごして日程が決まらない。
 天気予報では4日が良さそうだが、5日から仕事始めのおいちゃんは3日にしたいらしい。

 寒さが緩んでいるので、目の覚めるような展望は期待できない今日この頃。
 まあ北アルプスは年末にいっぱい眺めたし、プチ冬山気分が味わえればどうでもいいよ (^^; ということで本日決行です
 2005.0102烏帽子岳に次ぐ、正月早々の2017始動となりました。

今年もつつがなく全員集合しまして、賑やかな大晦日を過ごしましたが。
何故か皆んな元日のうちに、それぞれの用事で帰って行きまして (^^;
嬉しいような 寂しいような ・・・ 拍子抜け

朝早く稲荷寿司を作り、おせちの残り物を詰めて。
初登り弁当の出来上がり (^^
準備が終わった頃、おいちゃんが2階から下りて来て「寝坊しちゃった

予定より1時間遅れで出発です。

 めでたく全員集合

やっぱし天気は芳しくなく、上信越道からは妙義山が見えるものの。
その右に見える、いつもの白い浅間山の姿はない。
八風山トンネルを抜けると。
深い霧に包まれて、浅間山どころか長野県がなかった
アハハハ笑うっきゃないよね (^^ この状況。

いつものおいちゃん節が、きょうも炸裂。
「山の上は晴れてるし、10時になったら真っ青な空に白い霧氷だよ」

 佐久や小諸がなくなってる

地蔵峠に上って行くと、少しづつ青空が覗いてきましたよ。
おいちゃんの予見通り、ひょっとしたら良くなるのかも知れない。

淡い期待を抱いて地蔵峠に到着。
うん 粉雪が舞ってる。
と思ったら、ゲレンデの人工降雪機から噴出す雪が飛んで来てたのでした。
トイレを済ませて出発します。

ゲレンデ情報によれば、積雪50cmとなってたらしいのですが。
それって深いところで測るんかい

 地蔵峠で

昨夜降った雪が、2cmくらい積もっています。
雪の下は凍ってるけど、ノーアイゼンでも大丈夫です。
薄い新雪なので、歩き易いですよ。

きょうは、キャンプ場から見えるはずの湯の丸山がありません。
まっ、なくても困らないけどね。
現地に来たら、湯の丸山に登る気合はどっかに吹っ飛んでっちゃたしね

 キャンプ場から湯の丸山

烏帽子岳が見えればいいよね。
カラマツ林に入ります。
それにしても雪が少ないよ〜。

昔は、雪原に深く刻まれたラッセルの道を歩いたよね。
きょうは、笹原が丸見えですがね (^^;

 ちなみに2005年1月2日のこと
 笹原丸出し              ▲ 中分岐スルー

中分岐はスルー。
湯の丸山は無条件にパス、捲き道を行きます。

暖かくなって上着を脱ぎました。
丸い蕾を付けたレンゲツツジがあったり、枯れたアザミがあったり。
霧氷や着雪は見当たりません。

いつも八ヶ岳が見える場所に差し掛かりますが、遠くは見えません。
振り返ると、見晴岳の山頂直下に霧氷が見えます。
きょうはあそこで山スキーの案もありましたが、黒々としてスキーどころではないようです。

 お気楽な水平捲き道を
                              ▲ 烏帽子稜線は美形です

出た〜 烏帽子稜線 (^^ 

ガスが晴れ冬の太陽を浴びて、美しく弧を描いた稜線が姿を見せました。
霧氷も、斜面に華を添えています。

ただ意地悪なガスが流れて、見えたり隠れたりの繰り返しです。
近くのカラマツにも細かい霧氷が付いていますが、こちらは太陽が遮られているので彩やかさに欠けますね。

 カラマツに霧氷

湯の丸・烏帽子の鞍部(勝手に小梨平)は風の通り道なので、少し手前の笹原で腹ごしらえすることにしました。

目印のズミ(コナシ)の木は、右半分が切られて小さくなってた。
正面に見えるはずの四阿山は、影も形もありません。

ここからは風に曝されるので、上着を羽織って登りますね (^^

 小梨平

                            ▲ 小梨平から稜線をめざす

小梨平から上は、言わずと知れた霧氷ゾーンですよ。

雪が多い時に、ラッセルが辛くて撤退したことや。
小烏帽子めがけて直登したことが思い出されます。
きょうは、夏道通りのトレースが道案内してくれますので楽勝です。

陽が射せば輝きを増して綺麗な霧氷ですが、タイミング悪く太陽がかくれんぼしててイマイチですね。
お日様の光が欲しいのは、紅葉と一緒です。

 これからドンドン良くなるはず
 休んでばっかりのおいちゃん               ▲ 湯の丸山

午後は完璧ブルーになるから、帰りに見れるよと稜線に向かいます。

稜線に出てガックシ
北アルプスはおろか、近くの山も全く見えません。
まっ、運が悪いってことで。

それにしても雪がないなぁ。
この岩稜線は、もう少し雪があった方が歩き易いのにね (^^;
ただ風が思ったより弱かったのが救いで、それ程寒くはなかったの。

 稜線に出ました
 籠ノ登山方面              ▲ 上田市街地

おいちゃんの体調が、朝からあまり良くない。
烏帽子稜線への登りに取り付いてからは、絶不調
立ち止まってばっかりです。

小烏帽子の山頂で、おいちゃんが来るのを待つ。
烏帽子岳は独りで行って来いって、記録用のGPSを渡された。
じゃ、オレはここで待ってるから。

 小烏帽子の登り             ▲ 小烏帽子のピーク

一人でササッとピストンするつもりで、おいちゃんを置いて行く。

 誰かうしろを追ってくる。
あんた大丈夫なの。

登りは心臓が厳しいけど、下りならまかせろ
やっぱり付き合わなくっちゃな (^^

 寒そっ
 角間山が見えます           ▲ 烏帽子岳まで近いです

かくして、二人で山頂に立てました。
きょうは人が少なくて、会ったのは千葉の単独男性と若いカップルさんともう一人♂だけでした。

残念ながら、展望は湯の丸山と角間山だけ。
千葉のお兄さんと立ち話して、一番最後に山頂をあとにする。

凍って危なそうな所もあったので、はらっぱだけ軽アイゼンを付けますね。

 烏帽子岳山頂       ▲ 軽アイゼンを付けて山頂をあとにする

新雪の下はガチガチに凍ってるけど、表面の雪のおかげで余り滑らない。

ちょうど下り始める頃に、意地悪なガスがどんどん押し寄せて来ます
そのガスは黒い雲の塊になって、急襲して来るのでありました。
やめてよ

帰り道で輝く霧氷の写真を撮る楽しみにも、暗雲がかかり ・・・

 ガスというか、雲というか             ▲ 逃げるように下る
 烏帽子よさらば              ▲ 小烏帽子岳へ
 夜になってきました              ▲ 地蔵峠方面

風が強くないのが救いですが、にわかに暗くなって来ました。
太陽もお隠れになったまま。
たまに見えても、白い満月に変身していました
ある意味、ファンタスティック。

小烏帽子の山頂にて、ポーズとってるお気楽隊。
もう皆んな帰ってしまって、稜線上には二人しかいないのであります (^^

 小烏帽子の上に白いパール         ▲ パールの正体は烏帽子の太陽
 小烏帽子山頂         ▲ 何処にでもできるエビの尻尾

 コガラ雪中図                ▲ シモツケ
 マツムシソウは寒そっ               オヤマボクチ
 イタドリきらきら          ▲ 湯の丸山に向かって下山

 中分岐にて青空回復           ▲ 湯の丸山も姿を見せる

本日の湯の丸捲き道は単調で、何気に飽きてきた。

ようやく中分岐に着いて、ゆっくり休憩しましょう。
きょうは、山上で落ち着くタイミングがなかった。
せっかく持ってきたおしるこだもの、ここで作ってぬくぬく暖まる。
おせちとお稲荷さんの残りも美味しいよ。

いつの間にか回復した天気。
湯の丸山が綺麗に見えていたけど、天辺に雪はなく悲しい雪山だ (^^;

 野うさぎさんかな
 暖かい陽射しを浴びて おしるこ休憩          ▲ 湯の丸山のてっぺん無残
 籠ノ登山は帽子を被っている               ▲ ただいま〜

ヘリが上空を旋回している。
そして、低い機械音が絶え間なく響く。

スキー場の人工降雪機がフル回転していました。
今シーズンは11月に初雪があり、スキー場は安泰と思われたのに。
まさかの雪不足

 やじうま
                        ▲ 雪が降る 虚しい夢 このゲレンデは閉鎖中

余裕の帰宅なので、碓氷バイパスを走ることに。
いつもの野菜屋さんは、シーズンオフで閉店中でした。

浅間サンラインから見える浅間連山は、どこもかしこも黒々として。
この時期に、こんなに雪のない浅間連山は初めてかも
昨年もそうだったかな。

 浅間連山を眺めて帰宅