2017.09.03 (日)   K2Couple No.0583 

飯盛山
めしもりやま(長野県)
1,643m
追悼登山、水上俊彦君を偲ぶ会

コース最大標高差 : 195
コース累積標高差(+) : 220
コース累積標高差(−) : 220
コース沿面距離 : 4.5 km
行動時間 : 2'10"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 飯盛山頂を目前に井戸端会議
 三日月山荘 5:35 = 道の駅こぶちさわ(作戦会議)= 6:20 天女山

 天女山 (天女山ピストン)6:50 ... 7:05 天の河原 【BF】 7:50 ... 8:00 天女山

 天女山 8:05 = 8:20 川俣川東沢吐竜の滝

 吐竜の滝 8:25 ... 8:40 吐竜の滝 8:45 ... 9:15 撤退ポイント ... 10:00 吐竜の滝
 吐竜の滝 10:05 = 10:20 清里散歩 11:15 = 11:35 平沢峠 12:45 獅子岩 【L】
 平沢峠 13:25 ... 14:05 平沢山捲道休憩ポイント 14:15 ... 14:30 飯盛山 14:40 ... 15:00 休憩ポイント 15:10 ... 15:35 平沢峠
 平沢峠 15:45 = 16:15 おいしい学校 20:00 = 佐久 = 内山峠 = 下仁田IC/上信越道/藤岡IC = 22:10

    飯盛山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

おいしい学校  (¥4,000 )


きょうはOB会の初日です。
お昼過ぎに、平沢峠に集合することになっています。

早朝の三日月山荘、外気温12℃。
茅ヶ岳組の二人は、下山後に集結予定なので5時半に出発します。
家の鍵頼むね って言われたのですが、面倒いので私たちも同時スタート。

しかし私たちの行先は決まってない訳で。
取りあえず、ここからほど近い道の駅「こぶちさわ」で作戦会議です。

 三日月山荘の朝

亀な私でも午前中だけで登れる山は ・・・ 思い浮かびません。
そうだ 昔権現岳から下ったとき
【REPO の天の河原で、朝食にしようぜ。

天女山pに着いてみたら、天女山が気になって。
魅惑的な名前のその山は、駐車場から100m下った所にあり。
山と言うより尾根の一部ですけど (^^;
後学のために偵察しますね。
ちゃんとした看板や石碑もあり、トイレや東屋もありましたが
イマイチぱっとしないの。

 天女山駐車場
 天女山標識              ▲ 天女山石碑

唯一開けた南の空に、薄い影を浮かべる富士山がぽつんと。
二人して手を合わせる。

マルバハギ マツヨイグサ ノハラアザミ
 富士山

そうそう、駐車場に着いたとき、思いがけないバッタリがありました。

遅れて入ってきた車を見るなり、突然はらっぱが興奮気味に声を上げる。
まきまきさんに似てるよ。
えっ
まきまきさん も気がついて、車の窓から手を振っている。
停まった車を良く確認してみると、確かに群馬ナンバーです。
天女山でお話したら、まきまきさんpartyは権現岳ピストンとのこと
健脚ぞろい

 出発するまきまきさんparty
ノコンギク フジアザミ ネジバナ
イタドリ イブキジャコウソウ ヤマホタルブクロ ミヤマモジズリ


 天の河原でモーニングブレーク 

7年前の記憶どおり、わずか15分の登りで絶景展望スポット。
正面に南アルプスや富士山が見えて、素晴らしい場所なのです。
ここで、まきまきさん達とお別れ。

ひとしきり展望を楽しんでから、ベンチに腰掛けてコーヒーの準備です (^^
殆んど人も通らない最高の朝食タイムでした
下りはのんびり10分だしね

 またもや富士山登場      ▲ ここが目的地だなんて誰も思わないよね
                      ▲ 目の前に展開する南アルプスを飽くことなく眺めて
 南アの盟主、北岳              ▲ 甲斐駒ヶ岳
                       ▲ 八ヶ岳の最南端、天の河原(1620m)で朝食を


 川俣川東沢渓谷 

さて次はどうしようか。
紅葉で有名な川俣川東沢の散策も悪くはないかも。
一度は行っておきたいしね (^^

八ヶ岳高原道路は自転車ロードレースの開催日らしく、各交差点に係りの人や警察官が立って交通規制をしていました。
私たちは早かったので無事通過。

 通行禁止じゃん             東沢渓谷は紅葉名所

吐竜の滝駐車場から歩きます。

爽やかな樹林帯を沢音を聞きながら。
歩を進めると沢沿いに出て。
小海線軌道を潜り橋を渡って間もなく。
それらしき滝が現れました。

ここが吐竜の滝です。

 爽やかな歩道

滝の規模は高さ10mくらい、横15mくらいで。
そんなに驚く程のものではありませんが、美しいのです。
なるへそ、紅葉した時期の美しさが容易に想像されました。

数箇所にわたって糸のように筋を引き、涼しさを醸し出しています。
何と滝周辺にはオタカラコウがいっぱい咲いていて、彩を添えていますね。

一見の価値あり。

 吐竜の滝            ▲ 白糸を飾るオタカラコウ

観光客はここまでですが、本日の私たちはささやかな脱観光客。
渓谷美を脳裏に浮かべて先へ進みます。

人の気配はなくなり。
道は岩ごろだったり崖っぷちだったり。
怪我をしないように慎重に進みます。

 大岩ゴロゴロ

転倒注意だけではありません。
お決まりの熊注意

ビビリ性のおいちゃんは、笛を吹きながら退散体勢でリードしますが
道は崩れてるし、崖は落石注意の標識。
リボンや赤ペンを頼りにルートを探って、登ったり下りたりへつったり。

いくら紅葉が綺麗だって言っても。
観光客には危ないかもしれない荒れようでした。

 訳わからん
 釣り人発見              ▲ 鉄階段で高捲く

行けども行けども変わり映えなく、気味悪ささえ漂う渓谷を行く。
飽きてきたと言うよりは、ちょっと嫌な感じになってきた訳で。

この先期待も持てないので、撤退の合意成立。
君子危うきに近寄らず 降参します (^^
そうと決まれば、悪路を楽しむ余裕も出てきたK2隊

 崩落のため通行禁止らしい
 苔むす岩をすり抜け              ▲ 大岩小岩を渡り
 ヒョングリの滝に眼を覚まし

           ▲ 吐竜の滝に戻って来た

ようやく吐竜の滝まで戻ると、明るい空にホッとして。
観光客に早変わりしちゃいますね。
ゆっくり景観を楽しみ、帰ることにしましょう。

吐竜の滝は素晴らしかったのですが。
川俣川東沢渓谷、聞くと見るとでは大違いという認識です (^^;

 ご覧くださいこの渓谷美            ▲ 滝中段の苔むした岩
ユウガギク イヌタデ ツリフネソウ ミズヒキ
シロヨメナ キハギ キツリフネ イブキボウフウ
オオバセンキュウ ゴマナ ハキダメギク ミズヒキ
ヤマブドウ(紅葉) オタカラコウ キンミズヒキ カメバヒキオコシ タマアジサイ
モミジガサ フクシマシャジン ヤクシソウ ルイヨウショウマ(実) ダイコンソウ
ヘビイチゴ ヤマアジサイ ヒヨドリバナ ノブドウ カメバヒキオコシ



 水上君追悼登山(飯盛山)
【参加者】 8期 7人 中里、根岸、前田♂♀、三日月、相原♂♀
9期 8人 石野、伊藤♂♀、富川♂♀、原田、藤中、桃谷
                                      ▲ 平沢峠より八ヶ岳全景

時間まで清里の町を徘徊し、集合場所の平沢峠に向かいました。
皆んなが集合するまで、私は近くの山道で花探しですよ。

ぞろぞろと賑々しく、中学生(東京大田区)の集団がやって来ました。
そして、チラホラとOBメンバーも集結。
仙台組2名(松島&女川)は、清里駅まで前田さんに迎えに行ってもらって。
定刻までに集まった総勢13名。
(伊藤♂♀は宿直行)

 獅子岩から八ヶ岳          ▲ 大田区から来た中学生の塊
 男山と天狗山                ▲ 金峰山
 まずは獅子岩で腹ごしらえ       ▲ 八ツの稜線は雲に隠れて残念でしゅ
                       ▲ 八ツをbackに、中学生と同じように記念撮影
サルナシ クサボタン タムラソウ マツムシソウ シロヨメナ
アサマフウロ ツリガネニンジン ノコギリソウ コウゾリナ イブキボウフウ
ワレモコウ ヤマハッカ ナンテンハギ アキノキリンソウ ヒヨドリバナ
クルマバナ ユウガギク オミナエシ ハナニガナ タムラソウ
ツリガネニンジン(白) クサボタン メイゲツソウ ホタルサイコ ガマズミ(実)

平沢峠の花たち

ダンコウバイ(実) ツリバナ(実) マユミ(実) タチフウロ

 最初からバラバラ            ▲ ちゃんと登りもあるよ

日差しが強いので、木陰の道はホッとします。
途中で80代の女性が下って来られました。
その元気印にあやかりたい。

我がメンバーの皆さんは、足の運びよりも口が滑らかに動くので。
単調な登りも、何気に楽しく短く感じる。

平沢山の捲き道で視界が開け、ユウガギク咲き乱れる好適地に出る。
一挙に開放されてドリンク休憩です (^^

 ユウガギクの群生地で一本

ここからは飯盛山の天辺が小さく見えました。
まだあんなに遠いのかよ、などと嘆く年寄り集団。
往年の猛者も形無しです。

秋の陽をいっぱいに受けて、夏の残り花が咲いています。
若い頃は眼もくれなかった花々に、心を寄せる歳になりました。

先に登った中学生が、山頂から下っているのが見える。
こんにちは攻撃のスライドを心配しましたが、清里に下ったらしい

 平沢山の捲き道
 ヤマハハコ咲く登山道             ▲ はらっぱの花授業
 いよいよ飯盛山頂へ           ▲ 八ツには相変わらず雲が

最後の斜面を登って、見通しの良い山頂にとうちゃこ。

浅間方面、奥秩父や富士山、南アや八ヶ岳などの展望の山ですが。
残念
目的の富士山は姿を見せてくれませんでした。

八ツ稜線の雲も取れないし。

まきまきさん達は、そろそろ権現岳に着くころ。
雲の中でしょぼくれているんじゃないかと、他人事ながら心配です。
 ( 後日まきまきさんのREPOを拝見したら、まあまあの天気に恵まれたらしい

 飯盛山に王手
ウスユキソウ タチコゴメグサ オトギリソウ シモツケ アサマフウロ
ミツモトソウ シロヨメナ シモツケソウ シモツケソウ ユウガギク
カワラナデシコ キアゲハ ヒョウモンチョウ 元メッチェン

 遠く小川山と金峰山           ▲ 清里から見えた富士山
                                ▲ 山頂に全員集合

山頂から富士山を望むことができなかったのは、慙愧に耐えない
でも、皆んなの気持ちは水上君に届いたと思う。

山頂集合写真を撮って、往路を戻ります。
下りは皆さん足早で、アッという間に例のユウガギクの群生地へ。
ここで一息入れて、駐車場に帰って来ました。

4台の車に分乗して、今晩の宿泊地「おいしい学校」に向かいます。

 ダッシュ下り
 八ツを正面に            ▲ 吹き抜ける風が気持ちよく


 北杜市「おいしい学校」 で 

「おいしい学校」ですって
変わった名前の宿泊施設に、興味津々のはらっぱ。
まだ名残惜しいし、美味しい料理を食べずに帰る訳にもいきませんしね。

部屋で歓談後、皆さんと一緒にお風呂に入ってさっぱりします。
男性陣はすでに宴会モードに突入。
前田さんの差し入れは (^^
「おいしいがっこ」 に掛けて 「いぶりがっこ」
(秋田名物ですよん)

幹事の原田さんがススキを採ってきて、十三夜の支度をしましたが
お月さんは雲にお隠れになったままでした。

法事で遅くなったケンチヨ♂♀さんも到着しまして、お久しぶり〜

食事は普通の座敷の宴会場。
皆んなで水上君を偲んでビールの杯を重ね。
美味しい食事と共に話は尽きず。

それでは、申し訳ないですけど。
皆んなに見送りされて、宿をあとにする後ろ髪引かれ隊。
特別な思いで臨んだ今年のOB山行は、皆さまに入笠山をプレゼントして。
最後まで付き合えませんでしたが、無事終了しました。
水上君さようなら、またな。

 おいしい学校の駐車場
 今夜の宿に到着           ▲ 学校の勉強机、懐かし〜



 そして翌日  (写真提供:Y.Maeda )

翌日はどんなスケジュールで行動したのか、知る由もありませんが。
朝食後に入笠山に向かい、山頂ピストンしたようです。

おそらくゴンドラ利用でエゾリンドウの湿原を歩き、ワイワイガヤガヤと御所平のお花畑を楽しんだことでしょう。

届いた写真を見る限り、山頂からの展望は雲優勢のように見えますが。
結果的に二日間で、飯盛山と入笠山のピークを踏めて良かった。

ではでは来年のOB山行まで、皆さま ごきげんよう

 おいしい学校のエントランスに集合
 入笠山の山頂で          ▲ 花の百名山、楽しめましたか

  レポ作成に当たり、前田さんから提供された画像をたくさん使用しています。 この場を借りてお礼申し上げます