2019.05.11 (土)   K2Couple No.0638 

篭山 東尾根
あかぎ かごやまひがしおね(群馬県)
1,470m
アカヤシオの偵察に、赤城山リタ〜ン

コース最大標高差 : 500
コース累積標高差(+) : 640
コース累積標高差(−) : 640
コース沿面距離 : 5.8 km
行動時間 : 5'40"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 アカヤシオに背中を押されて東尾根を登る 
  5:20 = 伊勢崎 = 6:15 道の駅くろほね= 6:40 利平茶屋森林公園

 利平茶屋森林公園 6:50 ... 7:40 P1207 7:45 ... 8:00 崩壊地 ... 8:30 アカヤシオ 【L1】 8:50 ... 9:30 駒ヶ岳分岐 ...

 9:45 篭山 ... 10:00 鳥居峠 ... 10:10 林道分岐 ... 10:35 アカヤシオ 【L2】 10:50 ... 11:05 軌道クロス ...
 12:00 ふれあい広場 12:20 ... 12:30 利平茶屋森林公園 【L3】

 利平茶屋森林公園 13:05 = 14:30


   篭山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


                          ▲ 伊勢崎市田園地帯から今朝の赤城山

アカヤシオ咲く深田百名山と言えば赤城山 (^^
篭山の状況を偵察がてら、ちょっとおまけのつもりで利平茶屋から入る。
篭山北から派生する東尾根も、アカヤシオが多いのだ。

このルートを初めて登ったのは7年前で、笹薮と岩の登りが楽しかった。
5年前にも登って、きょうは3回目。

八重桜のアクセス道をゆるゆる走って、利平茶屋の駐車場へ。
いつ来ても、綺麗に手入れされた駐車場で気持ちが良い。
トイレは未だ施錠されていた。

 利平茶屋森林公園駐車場は素晴らしい
 駐車場のヤマツツジ             ▲ アプローチのミツバツツジ
ヤマツツジ ミツバツツジ タチツボスミレ シハイスミレ
管理棟のシャクナゲ ヒトリシズカ カキドオシ セントウソウ
ミツバツチグリ ハルトラノオ アマナ

管理棟の前のアズマシャクナゲを眺めて。
対面にある広場から登山道に入るのですが。
しゃがみっぱなしの人がいるので、待たされて立ちんぼ (^^;

尾根取り付きから、ちゃんとした道になってございます。
この辺は、前からこんな感じだよね。

新緑も控え目で、どちらかと言えば冬枯れちっくな雰囲気です。

 登山道入口で相棒待ち
 尾根取り付き              ▲ ヤマツツジは蕾

ヤマツツジは未だ完璧つぼみ。
天気は上々、無風爽快。

待望のアカヤシオさん登場するも、痛んだり落花したりで。
この辺りでは既に時期を逸しているが、シロヤシオが見当たらないなぁ。

以前は独占ルートだったけど、二人♂♀連れや単独♂2名様に道を譲り。
何か前と違くないって違和感を感じながら、ちんたら登った。

 二人連れに追い越され            ▲ 何かちょっと違う感じ
オオカメノキ アカヤシオ 時々しゃがみっ子 フイリフモトスミレ
 崩壊地通過              ▲ 道らしくなってるし

P1207から崩壊地を過ぎて1250mくらいまでは、尾根が痩せている。
ルートは限られるので、踏み跡も限定的。
その後も踏み跡はしっかりしていて、ピンクリボンまで付いている。

アカヤシオが少しずつ増えてきました
見上げる花の密度が濃くなってるのに、青空に広がる薄雲が憂鬱な訳で。
でも期待以上の華々しさ

 しばらくの間、ヤセ尾根を行く

尾根が広がりを見せるポイントで、正面に大きな岩が登場。
ここは笹薮を分けて、急斜面を左によじ登る楽しい遊び場の筈だったけど。
ちゃんと道になっとるし。
5年間の空白に呆然とし、浦島太郎さ〜ん
自然破壊と言うほど大げさなことでもないし。
こうやって道ができれば、皆んなが楽しめるので悪いことではないよね。

 ちゃんと道になってる               大岩は左に捲く

大岩を越えれば、岩の楽しさと笹の長閑さのミックスエリアですよん
おまけにこの時期は、アカヤシオの素晴らしさが迎えてくれる。

確かな登山道が出来上がっているので。
このルートを選択する登山者が、増えた訳がわかった。
今後、メジャーなコースになるに違いない。
それだけの魅力を備えている。

静かなヤブ歩きができない寂しさはあるけど 。
自分家の敷地じゃないしね (^^

 笹を登り
 アカヤシオを撮り               ▲ 岩に混じって
                           ▲ 高いところから見下ろすアカヤシオの海
 岩稜帯再突入           ▲ アカヤシオ帯にも再突入
 ピンクの天井だし           ▲ 天気に恵まれて良かった
                           ▲ 8:30 早過ぎるアカヤシオランチ 第1弾

余りにも素晴らしいアカヤシオの世界に飛び込んで。
ほどほどに気持ちの良い汗もかいたし。
いつものアカヤシオランチ広場はもう少し上だけど、ランチタイムにした。

薄雲を透かして、暖かい5月の陽射しが届き。
吹く風もそよそよと涼しさを誘う、極上のランチプレイス。
何よりも、人の気配を感じない山の中ってことが一番の安らぎ

 何 撮ってんの            ▲ 利平茶屋 撮ってんの

 いちに〜のよっこらしょ             ▲ やっとこ登ってるし

5年前にも腰掛けた想い出の岩に出て ・・・
無理やりやらされる、リバイバルポーズのはらっぱdesu。
これで5年は若返ったはず。
以上 ・・・ 高齢者の気休めの極み
( 演出 : おいちゃん )

標高1400付近から、徐々に蕾も目立ってきた。
たった400mの標高差なのに、散り始めから蕾までの様子が見られる。
まさに、自然のなす業であります。

 あれだよあれ (令和元年版)
 絶好調だし                ▲ 楽しいな
 励ましてちょうだい             ▲ 長七郎山方面
 アカヤシオ見納めのドリンク休憩        ▲ 左から皇海山、右に行って袈裟丸山

駒ヶ岳篭山稜線の分岐には、枯れ木を置いて通せんぼしてある。
これは通行禁止という意図ではなく。
不案内な人が、間違って利平茶屋に下らないようにとの配慮なのだろう。
そのために、分岐にもちゃんとした道標を立てて。
( 分かりずらい表示だけど )
と、勝手に思ったりした (^^;

▲ 道は出来てるけど通せんぼ      ▲ 分岐標識 (駒ヶ岳から下りて来た人が見る)

篭山まで笹稜線の優しいプロムナード。
今でこそ、多くの方が利用する便利な登山道になっているが。
一昔前には薄い踏み跡で、笹の中を気持ち良く歩いたものだ。

篭山の斜面がアカヤシオ色に見えた。
もう咲いているようだ。

▲ 篭山に下る
▲ 山桜はまだ咲いていた         ▲ 遮るものがなく、開放的な笹道

篭山に登る
ほんとは登んないけど (^^;

おいちゃんは篭山中腹をトラバースし、私はもっと下の方を徘徊。
アカヤシオは七分咲きのご様子ですが。
満開と言っても許されるくらい咲いてたような感じ

▲ 駒ヶ岳               ▲ 凛として優しく
ヒメイチゲ アカヤシオ(蕾) アカヤシオ 覚満淵
                             ▲ お決まりの構図で今年も一枚

篭山も鳥居峠もそれなりの人出で。
観光客に混ざって、登山姿も多く見受けられる。

あれから一年、あっという間の一年だった。
こうやって山を眺める幸せに感傷しながら、お店を廻り込んで林道へ。
お店の名前は、赤城山頂駅記念館サントリービア・バーベキューホール。
長すぎて覚えられないってば (^^;

 鳥居峠と篭山

林道から御神水の標識に従って山道を下る。
この道はジグを切る急斜面です。
一昨年、駒ヶ岳の帰りに、はらっぱが転げ落ちた因縁の場所なの (^^;

その原因になったのはシャクナゲ。
今年は咲いてなかったので、落っこちずに済んだ (^^
蕾が数個あるだけで、派手に咲かないつもりのシャクナゲさんなのだ。

途中で、東に伸びる顕著な尾根にアカヤシオの匂いを感じたので (^^
ちょっと下りてみたら、やっぱりアカヤシオ満載の展望スポットに当たった。

 林道から山道へ
 のどかな尾根を下り          ▲ 対面の篭山東尾根をズーム

森林公園の昔の遊歩道なのだろうか、踏み跡はずっと下りている。
この道の先に惹かれるが、地形図ではかなりの急斜面で。
このまま下りるのは無理だと思われる。

登って来た対面の篭山東尾根の様子が、手に取るように見渡せ。
アカヤシオが密集しているエリアも一望。

斜面にシャクナゲの木があったので、美味しくゲットしました (^^

 アズマシャクナゲを撮りに下りる              ▲ アズマシャクナゲ
 あたし帰ろうかな                 帰るポーズ
アズマシャクナゲ (蕾) 咲きそう ハルトラノオ タチツボスミレ

 御神水へ(寄らないけど)               ▲ 軌道をクロス
ニオイタチツボスミレ エイザンスミレ ハナネコノメ バイケイソウ
フデリンドウ ヤマエンゴサク ハシリドコロ ツルキンバイの道
 ツルキンバイだらけ              ▲ ごちゃ混ぜな訳で

いつものことながら、御神水はスル〜して。
新緑の瑞々しい山道を下る。

登山道はメンテされてる様子はなく。
いたるところで崩壊が進み、決して歩きやすい道ではない。
石や岩混じりの道で、蹴躓きながらも花探しに集中するはらっぱ。
ツルキンバイの道が終われば、次はヒトリシズカの道だ。

 記憶にあった大岩               ▲ 新緑よりも花
ウスバサイシン エイザンスミレ ワチガイソウ ニシキゴロモ
コガネネコノメ ツルネコノメ ハルトラノオ ヒトリシズカの道
ヤブレガサ ヤマブキソウ みどり

まだそう遅い時間ではないので、登ってくる人とスライドあり。
ガタガタ道に飽きたころ、ようやく森林公園のふれあい広場に下りた。

吊橋を渡ったところに、ヤマブキソウがいっぱい咲いてたよね
山中では一輪見つけただけなので。
滝見の前に、群落を楽しんでいこう。

ところが、群生していたヤマブキソウが全然ないじゃありませんか
数えるほどしか見つけられず、あの集団は絶滅しちゃったのかな。
ショックで山崖の滝に行く気力がなくなった

 山崖の滝に行く吊橋
メギノキ ハウチワカエデ コハウチワカエデ セントウソウ
ヤマブキソウ フデリンドウ マルバスミレ ヤマエンゴサク
ムラサキケマン ミズバショウ アマナ キランソウ
すみれ サワハコベ カテンソウ モミジイチゴ
 駐車場に戻って来た          ▲ 車に乗る前に付近でだらけよう

ブレイクハートのはらっぱは、とぼとぼと寂しそうに駐車場へ。
池に水芭蕉の残り花があったけど、傷心癒えず。

駐車場に着いても、車に乗る素振りも見せない。
沢辺の斜面にひざまずいて、小さな花と対話してるはらっぱ。
ちょっとここでのんびりしてから帰ろうか。

ニリンソウの花を眺め、岸辺に陣取ってランチの続きをしたりして。
春の小川はさらさら行くよ

きょうの偵察行は幸運にも、ピチピチのアカヤシオを観賞できて良かった。

 そっとしておくしかなさそうだ
 沢音を聴きながらモグモグ        ▲ 静かな昼下がりを過ごしたのだった
ニリンソウ ミツバツツジ 街道沿いの八重桜