2019.06.13〜14 (木金)   K2Couple No.0640 

安達太良山
あだたらやま(福島県)
1,700m
梅雨の晴れ間に くろがね小屋訪問

コース最大標高差 : 790
コース累積標高差(+) : 500
コース累積標高差(−) : 890
コース沿面距離 : 12.1 km
行動時間 : 10'15"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 安達太良稜線 牛の背 にて

  5:45 = 高崎玉村SIC/北関東道東北道/二本松IC = 8:45 あだたら高原

 あだたら高原p 9:00 ... 9:10 《あだたらRW》 9:20 ... 9:30 薬師岳展望台 9:50 ... 10:30 仙女平分岐 10:40 ... 11:30 【R】 11:35 ...
 12:00 安達太良山 【L】 12:45 ... 13:05 牛の背分岐 ... 13:15 矢筈森 13:30 ... 13:35 牛の背分岐 ... 14:00 峰の辻 14:10 ...
 15:00 くろがね小屋(泊)
 くろがね小屋 6:30 ... 6:40 塩沢分岐 ... 6:50 金明水 ... 7:30 勢至平レンゲツツジ 7:55 ... 8:05 八の字 ...
 9:10 烏川橋(あだたら渓谷自然遊歩道入口)... 9:20 見返橋 【L】 9:50 ... 10:25 滝見橋 ... 10:45 奥岳の湯

 奥岳の湯 11:45 = 11:55 岳温泉みうらや(昼食)12:50 = 二本松IC/東北道・北関東道 14:50出流原PA15:45/前橋南IC = 16:40



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔) GARMIN と YAMAP DATA の併記です


  標高map は KASHMIR 3Dで作成しましたが、烏川橋以降はGARMIN 電池切れのため YAMAP DATA (渓谷遊歩道のため格安中華スマホ GPS 軌跡
  が不安定)を使用しました。そのため、累積標高差と沿面距離は出来る範囲で補正しました
 

地図表示 安達太良山の場所

くろがね小屋 (¥6,320)

                            ▲ 好天に恵まれた安達太良山


 今年3月新潟に雪割草を見に行ったとき、同行した赤城隊と安達太良山に行こうと約束していた。
 来年の春、登山基地くろがね小屋の建て替えが決まっていたので、TUWV懐かしの小屋にもう一度泊まってみたいし。
 安達太良山は深田百名山であると共に花の百名山でもあるので、6月頃がいいかなと漠然と考えていた。
 そして季節の移ろいは早く、いよいよ「ゆとり登山ツアー」催行日を迎える。
 我が家に赤城隊のフォレスタをデポして、若干の不安も抱きながらも快調に北関東道から東北道へ。
 

 あだたら高原駐車場               ▲ 奥岳登山口

平日にも拘わらず、あだたら高原の駐車場はそこそこの車があり。
不安定な天候のことを考えると、明日の天気は保障できない。
安達太良山の風はハンパないしね。
きょうは風もなく絶好の登山日和なので、時計回りで周回することにした。

あだたらエクスプレスRWに乗り込む。
阿多多羅山のほんとの空に浮かぶ白い雲が、絶好のアクセントになって。
楽しい一日を約束してくれているようだ。

 楽ちんなRW は登りで利用しよう
 早くおいでよ        ▲ 緑濃い斜面を見ながら、標高を稼ぐ

RWは10分足らずで、400mも持ち上げてくれる。
山頂駅で登山届を投函し、先ずは薬師岳展望台に向いますね (^^

展望台から山頂を眺めて。
このときは雲ひとつないほんとの快晴。
皆んないつもより荷物が多いので、ここで少しでも食料減らし作戦断行。
ちょっと軽くなったような気がする訳で。

 「この上の空がほんとの空です」             ▲ 薬師岳展望台の祠
 メンバー紹介(♂)             ▲ メンバー紹介(♀)
 タニウツギは咲き乱れ          ▲ サラサドウダンもあちこちに
ベニバナイチヤクソウ ツマトリソウ ハイマツ ミネカエデ

この先はしばらくの間、歩きやすい木道が整備されている。
樹間に山頂を望みながら、足元や頭上の花を探すのが仕事です。

しかしこの人たちは、どうやら真面目に歩く気がなさそうです
何だか、おしゃべりしている時間が多くて。
安達太良に何しに来たのか。
多分忘れてる。

 熟年カップルさん          ▲ 三人で 病気の話かな
 仙女平分岐の手前で一本立てる             ▲ 仙女平分岐標識
ゴゼンタチバナ ムラサキヤシオ アカミノイヌツゲ 石楠花
サラサドウダン ウラジロヨウラク ミヤマザクラ オオカメノキの実

皆んな下ばかり探しているので、木の花に気付かないこともあり。
うえ見てみっ上。
わ〜 綺麗やね〜。

時々ムラサキヤシオの優しい色が眼に留まる。
その下に立ち止まって、写真に納まる熟年モデルさんたち
ときどき単独♂氏に道を譲りながら。

 彩やかなムラサキヤシオにあやかりたい        ▲ いつの間にか木道が階段になってた
 ムラサキヤシオ             ▲ やっちゃった
 みどりのおじさんもいるよ          ▲ 青空に向ってガレた道を登る
 吾妻方面は雲の中            ▲ 可愛いケルンもあり
                              ▲ のんびりまったり行きましょう
 コイワカガミ           ▲ ミネズオウが群生してた
ムラサキヤシオ オオカメノキ コナラ ショウジョウバカマ
ミネズオウ ハイマツ おそ松イヤミ 山頂めざして
 山頂が見えないので張り合いが悪い             ▲ ちょっとザック重くねっ
                                  ▲ そして、突然姿を見せる安達太良稜線

きょうのスケジュールを立てるにあたって。
【ゆとりタイム】 = 【標準コースタイム】×2 で計画した。
ほぼほぼ計画通りで、奥岳登山口から3時間で登って来た。
おそっ (^^; de iinoda
薬師岳展望台からは頑張って、2時間くらいだったんだよね。
景色を楽しみながらランチしたいけど、何気に雲量が増してきたね
標柱で写真を撮ってから、乳首に上がります。

 何気にエンジン全開            ▲ 山頂標識でピース
                             ▲ 安達太良山頂 乳首を見上げて

乳首の裏側に廻って、ランチ場所確保。
朝は素晴らしい青さだったのに、すっかり雲が増えて残念な展望だ。
まあ、風がないのは嬉しいけど。

持ち寄った食べ物をシェアしていただきま〜す。
久しぶりに、山らしい山に登ったプチ満足感。
とめどない話が続く。

 梯子は任せろっ      ▲ 山頂西側に陣取ってランチタイムオープン
 撮影隊長 遠望叶わず残念              ▲ 会津磐梯山
 百名山ゲット               ▲ 下りましょう
 コメバツガザクラ               ▲ 下山ポーズ
 登りは梯子、下りはクサリ            ▲ クサリを下りて廻り込み

 牛の背ポコポコ歩き隊           ▲ 緩やかな稜線歩きは最高ね
 どんどん行っちゃうはらっぱ              ▲ まとまりがないし
                           きょうのハイライト 沼の平を見下ろして

沼の平を間近に見下ろす。
凄いね。
色も形も匂いも、善良な市民を圧倒する迫力です。

安達太良山塊は箕輪山、鉄山、安達太良山、和尚山の火山群からなっており、その中心の沼の平火口は1996年に水蒸気噴火があり立入禁止になっている。
その翌年、道に迷って入り込んだ4人の女性が、硫化水素ガス中毒で命を落とした。
同様に、くろがね小屋から鉄山への登山道も閉鎖されている。

矢筈森もピストンしよう。
花の宝庫だし、くろがね小屋も見えるよ。

 この世のものとは思えない凄絶な光景
 矢筈森をめざして登る              ▲ 矢筈森の岩塔
 何撮ってんの            ▲ イワカガミさん撮ってんの
 くろがね小屋が見えた        ▲ 今夜の宿、くろがね小屋は300m下
                          ▲ 矢筈森側から見る沼の平火口中心部
 もう一度覗いて行こう       ▲ いつまでも座ってるとガスにやられるぞ

矢筈森はコイワカガミだらけだった。
崖の上をウロウロして、くろがね小屋を俯瞰するのも気分爽快です。

再び牛の背の分岐まで戻って。
篭山に伸びる支尾根を乗っ越すポイントまで下ることになる。
そのポイントを峰の辻と言う。
そして、峰の辻からくろがね小屋までの下りは、ザレて歩きにくいらしい。

記憶にないけど (^^;

 月の砂漠のピラミッドみたい          ピラミッドの頂点にカラスが2羽
 安達太良山方面も雲優勢で        ▲ 牛の背分岐をくろがね小屋に下る

 比較的歩きやすく            ▲ お花もいっぱい咲いてて
 イワカガミ ばっか            ▲ ミネズオウばっか
 ミネズオウの道      ▲ 沢の対岸には山頂から峰の辻に下る道
 峰の辻とうちゃこ(休憩しよう)      ▲ 篭山の尾根を乗っ越すポイントが峰の辻
クロマメノキ ミネズオウ 何んじゃこりゃ  ▲ ベニサラサドウダン(花の百名山のシンボル)
イソツツジ アカモノ タニウツギの蕾 ごちゃまぜ
 岩ゴロのトラバースちっくを経て           ▲ 絵に描いたようなザレ斜面
 くろがね小屋がすぐ下に見えた            ▲ やめてよザレまくり大会
 岩の上に願掛け           ▲ やっとザレから脱出しました
ミヤマヤナギ ミネズオウ アカモノ(蕾) ベニサラサドウダン
ウラジロヨウラクの苞が破れて花が咲くまで

 マイヅルソウ群落が祝福  岳温泉の源泉エリア(もちろんくろがね小屋の温泉もここから)
小屋のイソツツジ 小屋のウラジロヨウラク タニウツギ(蕾) ナナカマド

くろがね小屋にとうちゃこ。
中の様子は変わってませんが、管理人さんが若返っていた。

4人揃って同室(部屋じゃなくて仕切りですけど)で気兼ねなし。
外で靴を洗って、2Fの部屋に持ち込むシステムです。

男女別の風呂なので、真吾さんと一緒に速攻入りに行った。
湯の花たっぷり、もちろん源泉懸け流しの白濁硫黄泉で疲れを流す。
少しうめないと熱いくらいの湯加減です。

 くろがね小屋で風呂入ってビール
 一階、食堂兼談話室             ▲ 二階は2段の寝所
定期便飛行コース お月さま 二階&プチ三階 夕食はカレーのみ


 夕食はPM 5:30から、昔から変わらないカレー専科。
 他に食べるものと言えば福神漬とらっきょうくらいなので、全員黙々とカレーを食べる人になってた (^^;
 食後は部屋に戻って団欒。
 宿泊客は15人くらいだったけど他との交流はなかったので、いつもの4人で深堀話が弾む夜だった。


夜空の様子が気になって、外に見に行ったりしたけど。
月が明るすぎて、星の瞬きはイマイチだった (^^;
その度に冷えた身体を風呂で温めること3度に及び、硫黄臭い身体に

はらっぱは皆んなが寝静まった頃、外に出て満天の☆ を堪能したらしい。
の数が多過ぎて、天の川らしきものだけが土産話になった。
星座なんか描きようもないくらい、漆黒の夜空にはただただ星屑だらけ ・・・

 安達太良の
  峰を仰いで
  夜の垂れ衣
   小屋の薄灯に
   満天の星    ♂osomatu
(^^;

 もちろん裏山の源泉掛け流し

   ☆ レポ作成に当たり、赤城隊から提供された画像をたくさん使用しています。 この場を借りてお礼申し上げます。


翌日の記録に続く