2019.07.27 (土)   K2Couple No.0643 

志賀高原
しがこうげん(長野県)
1,912m
バス利用で、志賀山周辺の池めぐり

コース最大標高差 : 350
コース累積標高差(+) : 525
コース累積標高差(−) : 655
コース沿面距離 : 11.2 km
行動時間 : 5'30"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 四十八池と志賀山
  22:30 = 藤岡IC/上信越道/信州中野IC = 0:25 道の駅「北信州やまのうち」(車中泊)5:40 = 5:55 清水公園 6:05 =

 6:15 丸池スキー場 6:25 = 6:30 志賀高原山の駅 (蓮池広場)6:40 《長電バス》 6:53 硯川(ほたる温泉)

 硯川 7:05 ... 7:40 前山 7:50 ... 8:00 渋池 ... 8:25 志賀山分岐 ... 8:50 四十八池東屋 【L1】 9:05 ... 9:25 四十八池テラス 【L2】 9:40 ...
 10:45 大沼池 10:55 ... 11:15 池尻 11:20 ... 12:00 林道登山道分岐 ... 12:35 大沼池登山口(清水口)
 大沼池登山口 12:55 《長電バス》 13:01 志賀高原山の駅 (蓮池広場)13:05 = 13:10 大沼池登山口 13:15 =

 13:50 万座温泉豊国館 14:25 = 万座ハイウェイ = 16:00 道の駅くらぶち 16:10 = 17:10


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

万座温泉 豊国館 ( ¥500

梅雨前線が北上し、関東甲信の梅雨明けも間近い。
昨年同時期にホタルを見に行った志賀高原に、また行ってみることにした。

過去には、四十八池から志賀山を廻ったことがあるし。【2000年6月】
大沼池から赤石山をピストンしたこともあります。【2005年6月】
今回は、両コースを繋ぐ空白部分を埋めることにした (^^

霧雨の中の前夜発で、車中泊計画。
週末と言えども金曜夜なので、働くトラックに囲まれての長野行きだった。

 交通量は多く 特にトラックが目立つ

道の駅「北信州やまのうち」の駐車場がお気に入りで、よく利用している。
今回も車中泊する人は少なく、殆んど貸し切り状態です。
隣にはセブンがあり、至極便利なのです。

一夜明けて   ・・・ 16℃。
寝不足のまま目覚めたけど、薄曇りで何気に青空が透けて見える
高崎と比べれば気温も低く、爽やかな高地の風が心地よい。

下山口の清水公園を偵察したのち、丸池スキー場で花の観賞を少しだけ。
長電バス始発便に間に合うように、山の駅バス停に急ぐ慌しさ

 道の駅から志賀高原方面
 清水公園の前で       ▲ 幾筋もの小滝を演出している清水公園
ヒルガオ ヒメジョオン メマツヨイグサ ヤマシグレ
クサフジ オニノヤガラ チダケサシ クロヅル
ニッコウキスゲ ノアザミ コナスビ コオニユリ(蕾)
オオバギボウシ ウツボグサ ハクサンフウロ ヤナギラン

山の駅駐車場には一番乗りを果たしたが、準備やトイレで余裕なくなり (^^;
早朝の山の駅は営業前なので、トイレ探しに奔走するはらっぱ
そんな相棒にイライラが募るおいちゃん。
このバスに乗り損なえばさぁ、次便は1時間半後だよ
心を落ち着かせて天を仰げば、いつの間にか広がっている青い空です

バスに揺られて終点の硯川までには、8箇所のバス停があるけど。
その13分の間、他に乗客はなかったので余裕の貸し切り。

そして、めでたく硯川にとうちゃこ (^^

 懐かしい蓮池を眺めて
 志賀高原山の駅にお迎えの長電バスが来た        ▲ 硯川バス停の一段上で GPS のセット

前山リフトの営業は 8:45 からなので、スキー場ゲレンデに迂回するよ。
振り返ると笠ヶ岳がいつも見えるし。

リフト乗り場と同じ高さまで登った広場に、立派な標柱が立ってまして。
曰く、「志賀山登山道池めぐりコース入口」
^^)w きょう予定しているコースそのまんまじゃん。
標高1680m。

 硯川の登山口から入山

斜面に咲くニッコウキスゲの上には、蓮池で見たのと同じ青い空に白い雲。
but 未だ眼が覚めきれない朝のゲレンデ登りは、ズッシリ身体が重いです。
懲りない寝不足隊

でも歩いたおかげで、ゲレンデに咲く花が多く見られ。
背の高いミヤコグサが延々と続いて、はらっぱを喜ばせるのでありました。
リフトに乗らなくて良かったね ・・・ 動いてないけど (^^

 立派な標柱             ▲ 何気に意気揚々
 見上げればニッコウキスゲが広がり      ▲ 足元にはミヤコグサの大群落が素晴らしい
ミヤコグサ ブタナ
 笠ヶ岳を背負って スキー場ゲレンデを登る
ノハナショウブ ノイバラ アカツメグサ ヤマハハコ
シラタマノキ クロモジ ヤマブキショウマ オニアザミ
ニガナ ホソバノキソチドリ アカモノ(イワハゼ) イタドリ
                           ▲ 前山リフトトップに向う道から 志賀高原のランドマーク笠ヶ岳

前山直下の乾いた前山湿原。
遊歩道はないので、遠くからニッコウキスゲやワタスゲを眺めるだけです。

前山リフトトップが山頂で。
ベンチがあったり横看板があったりして、これってサマーシーズン用だよね。
しばらくウロウロして、北ア等の山岳展望を楽しむ。

ベンチがあれば座りたがるおいちゃんは、一人でのんびりドリンク休憩。
年寄りは熱中症に配慮して、こまめに水分補給している。
はらっぱは辺りを徘徊しています。

 前山リフトトップが山頂
 お休みベンチの誘惑に負ける            ▲ ニッコウキスゲの斜面
 たまには山岳風景も気になるけど           ▲ 花があれば嬉しいはらっぱ
 白馬鑓ヶ岳を中心に      ▲ フムフム ・・・ 志賀山と鉢山の間を歩く訳ね

前山から少し歩けば渋池に出ますが。
昔の記憶(写真)とは、雰囲気が様変わりしているような戸惑いがあり。
当時は湿原の中に渋池の案内板があったのに、あの湿原はどしたの

記憶と現実が一致しないままに、渋池をあとにするのだった。
かつての記憶は曖昧だけど。
今この現実も、そのうち曖昧な過去の記憶になるんだし ・・・ まっいっか

 19年ぶりの渋池              ▲ 渋池と笠ヶ岳
 浮島がアクセントに         ▲ ニッコウキスゲの彼方に志賀山
若かりし19年前 ワタスゲ ワタスゲ ニッコウキスゲ
ネバリノギラン ミヤマウラジロイチゴ コバノイチヤクソウ
ヒメウスノキ ゴヨウイチゴ

渋池を離れると、笹が主体の樹林帯になり。
広い道は突然殺風景になりますが、暑さしのぎの快適さはあります。

とは言え濡れた場所も多く、丸木を並べた上はよく滑るので要注意。
志賀山への分岐を過ぎても状況は変わらず。
言葉少なくただ歩く訳で。

 何処にも花はないし
 何にも咲いてないっ               ▲ 志賀山分岐
 ときどき濡れた木道             ▲ 四十八池が見えてきて

左に四十八池が垣間見えれば、草津峠への分岐点に至る。
分岐にはトイレ棟がありましたが。
糞尿処理が大変なので、緊急時以外は使用しないでくださいの貼り紙 (^^

分岐を直角に少し下ったところが、四十八池の入口だった。
立派な東屋があり、簡単なランチを済ませながら。
標識で四十八池の学習。

青空の下、超開放的な湿原をゆるゆると歩く嬉しい時間。
散りばめられた池塘の存在が、湿原の価値を高める気がする。

 緊急避難的トイレ棟
 四十八池の知識いただき〜       ▲ 湿原入口の東屋で ミニミニランチ part1
                              ▲ 四十八池湿原に入ります
                   ▲ おいちゃんは、私が失敗したときのための保険的な花カメラマン
 しゃがんでばっか          ▲ 期待してなかった青空が嬉しい
 ツルコケモモとモウセンゴケ          ▲ 池塘にはミヤマホタルイ満開
                            ▲ トキソウがいっぱい咲いてて夢みたい
                             ▲ 浮島が瀬戸内海ちっくで
カラマツソウ モミジカラマツ マルバダケブキ(蕾) イワナシ(実)
オトギリソウ キンコウカ咲き始め モウセンゴケもいっぱい トキソウ群生してた
ツルコケモモ コバノトンボソウ トンボ イワショウブ咲き始め
マルバシモツケ ウラジロヨウラク 昨年のワレモコウ

四十八池湿原をゆるゆると堪能して。
今度こそ忘却の彼方に埋もれないように、脳裏にしっかり焼き付ける。

10人くらいの賑やかな団体さんの声が背後に迫り。
やり過ごそうと、オープンデッキで再びのミニランチ休憩に入る。
姿を見せたのは。
大人♀2人と子供♂2人、たったの4人さんだったとは (^^;

結局彼らと一緒に、賑やかなデッキで楽しいランチになった。

 オープンデッキで ミニミニランチ part2


 大沼池へ下ります 

 分岐 (鳥居を行けば志賀山です)       ▲ おニュ〜のザック (古稀祝プレゼント)
 大沼池が見えてきた               ▲ 150m の下り
ミズバショウ ゴゼンタチバナ ツルアリドオシ アカモノ
タニギキョウ ギンリョウソウ エンレシソウ エンレイソウ(実)
タケシマラン(実) オガラバナ サンカヨウ(若い実) サンカヨウ(熟年の実)
オククルマムグラ キツネノボタン コバノイチヤクソウ キバナハナショウブ

大沼池へは150mの下りですが、きょうのコース中では急下りの道です。
雨に濡れていましたが、階段道なので滑る心配はなかった。

背後から迫る学校登山の集団がチラチラ見える。
そして下からも小学生の集団が登ってきて、波状攻撃ちっくなスライド。
こんちは〜の連呼が、最終的に7クラス分も続いて参ったぜよ

トータル百人は軽く超えている (^^;

最後のクラスを見送って間もなくのこと、大沼池に到着。

 大沼池を見下ろすおいちゃん

 レストハウス 「エメラルド大沼」 は暇そうで         ▲ 志賀高原で一番大きな大沼池

大沼池の広場でも、黄色い歓声が湧き上がっている
こんな筈じゃなかった大沼池の風情。
気が付けば青空は何処へやら、ポツポツと雨が落ち始めるのだった。

落ち着く場もなく、大沼池をスル〜気味に退散することにした。
次はいつ来るのかな。

 コバルトブルーはどしたん
 こちらは 深谷市立小5年生        ▲ 落ち着かないので広場をあとにする
オオバミゾホウズキ オオバユキザサ ベニバナイチヤクソウ ハクサンチドリ
ノリウツギ エゾシオガマ オオヤマレンゲ(蕾) オオヤマレンゲ
ヨツバヒヨドリ ヨツバヒヨドリ アヤメ 若き女性ランナーたち
ノウゴウイチゴ ハナニガナ シロバナニガナ
 小学生が占拠中          ▲ 水没する赤い鳥居は大蛇神社
 池周りの観光道路            ▲ 徐々に青みがかってきた

小学生の波状攻撃を逃れて、今度は雨の波状攻撃
ザ〜と来たかと思ったら、止んでみたり小雨だったりでめまぐるしい。
一瞬陽光が射し込む水面が、ようやくコバルトブル〜らしくなったよ

池尻に着いた時にも運悪く雨にたたられ、水面は深い色に沈んでいた。
とりあえずの記念撮影。

花の写真でも撮りながら、傘ブラで帰ろうか。
そうしよ そうしよ (^^

 陽が射して、ようやくコバルトブル〜
 池尻で大沼池とお別れ             ▲ 雨の林道を帰ります

下山口である大沼池入口(清水口)のバス時刻は12:55。
それを逃せば次は2時間後だ。
あるいは、徒歩で山の駅まで帰る手もなくはない。

時間に臆病(慎重)なおいちゃんは、先に行って一人でバスに乗るという。
車を回収して迎えに来るとのこと。
だから遅れてもいいからゆっくり歩いて来い。
は〜い

 凄い生命力の木やね〜          ▲ 何気に林道が長いわ〜
 ゴゼンタチバナ群落の中に ベニバナイチヤクソウ             ▲ マタタビの木も多く
 トコトコとおいちゃんを追いかける               ▲ 下山口ゲート

はらっぱを残して何気に急ぎ足だけど、写真も撮りながら来た。
で〜、バス停に着いてみれば、20分もの余裕じゃありませんか

ランチの残りやおやつを食べながら、バス停で沈。
そしたら何のことはない、バスが来る5分前にはらっぱが来た
はらっぱなりに急ぎ足だったらしいけど。

当初の予定通りはらっぱを残して、一人でバスに乗る。
そして迎えに来れば、微々たるもんだけど一人分のバス代が浮くよ。
ささやかすぎる節約に満足する小市民でした

 大沼池入口(清水口)バス停

 食料はおいちゃんが背負ってっちゃったので、おいちゃんが迎えに来るまで付近の花散策です。
 大沼池への下りで追いかけて来た小学生たちが、ゾロゾロと帰って来たのでまたまた賑やかなお祭り騒ぎです (^^
 きょうは奥志賀で楽しい泊まりだそうだ。
 いいなあ。

 追いかけて来た学校登山も帰ってきた     ▲ 子供たちはバス2台に分乗して、奥志賀へ向う

山の駅バス停に戻り、朝見る余裕がなかった蓮池のヒツジグサを観賞。
尾瀬などで見るより大きな花で、数は少なかった。
池に浮かぶ姿が神秘的。

 ふたたびの蓮池         ▲ 蓮池に浮かぶ ヒツジグサ(睡蓮)

大沼池入口バス停に取って返し はらっぱをピックアップ。
便の少ないバス利用の旅も、何とかうまく乗り切れた (^^

帰路は志賀草津ルートを草津に走り、温泉で汗を流して帰ろう。
あまり汗をかく行程ではなかったけどね。

標高を上げるうちに、山の中はガスガスで。
万座三叉路で規制線に引っかかり、万座温泉への下山を余儀なくされる。
火山観測は肉眼(望遠鏡)で行っているので。
視界の利かない日は、万座三叉路から草津温泉間は通行規制するらしい。

草津温泉より万座温泉が好きなおいちゃんは、喜んでたけどね〜(^^

 志賀草津ルートはガスガスで
 万座三叉路で草津方面は通行規制           ▲ 万座硫黄泉でまったり