2019.09.29 (日)   K2Couple No.0652 

浄土平湿原
じょうどだいらしつげん(福島県)
1,740m
TUWV卒業50周年OB山行 第20弾
単独で鬼面山偵察のあと、全員で浄土平

鬼面山 浄土平湿原
コース最大標高差 : 305 170
コース累積標高差(+) : 320 205
コース累積標高差(−) : 320 205
コース沿面距離 : 4.2 km 4.1 km
行動時間 : 2'20" 2'05"
* 鬼面山の距離と累積標高差は GARMIN GPS data です
* 浄土平湿原の散策は KASHMIR 3Dによる概算値です
 全員揃ってないけど、浄土平湿原徘徊記念
  20:50 = 前橋南IC/北関東道/21:55 出流原PA 23:15/北関東道・東北道/23:35 大谷PA 2:45/東北道/宇都宮IC = R4 =
 矢板IC/東北道/二本松IC = 7:10 岳温泉 = 7:40 野地温泉ホテル 【BF】
 野地温泉ホテル 8:00 ... 8:15 土湯峠 ... 8:40 標識 8:45 ... 9:00 鬼面山 9:20 ... 10:00 土湯峠 10:05 ... 10:20 野地温泉ホテル

 野地温泉ホテル 11:50 = 妻スカイライン = 12:25 吾妻小舎 【L】

 吾妻小舎 14:25 ... 14:40 浄土平湿原入口 ... 15:35 鎌沼分岐手前 15:45 ... 16:15 桶沼 16:20 ... 16:30 吾妻小舎(泊)

         鬼面山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

野地温泉ホテル (¥800)    吾妻小舎

【参加者】 8期 7人 美恵子、守護、三日月、前田♂♀、根岸、相原
9期 5人 石野、ケンチヨ♂♀、富川奥♀、原田

今年のOB山行は、昨年から吾妻小舎に決まっていた。
そして幹事から、初日の集合時間が午後12時半という連絡があった。

山は鬼面山にしようと提案した責任感から。
初日の午前中に偵察することにして、前夜の出発になった。
仕事を終えて9時に出れば、日付が変わる頃には安達太良SAに着く計算。
そこで車中泊した朝、おもむろに登山口の野地温泉に向うつもりだった。

ところが
車中泊予定の安達太良SAに着いたのが、嘘でしょの朝 6:45 (^^;
眠いし疲れたしで、出だしをくじかれた。

何故こんなことになっちゃったのか、話せば長くなりますが ・・・
事故のため、宇都宮IC-矢板IC間が閉鎖されてしまったのだった。
あとで知ったことだが。
2台の事故後にワゴン車が炎上し、通行止め解除は9時間半後の翌朝6時だった。

北関東道走行中の道路情報によって。
宇都宮ICで通行止めのため、渋滞35Kmの混乱と知る。
東北道の混乱を回避するべく、出流原PAで様子見を決め込んで1時間半。
痺れを切らし、閉鎖解除に期待して東北道に入ったが状況は変わらず
大谷PAには待機の車が溢れていたけど、ここでしっかり寝ることにした。

路肩の車中で3時間程の仮眠に挑戦したが、前のトラックの音がうるさく。
東北道を諦めて一般道で繋ぐことにした。
R4に向うも高速を降りた車の渋滞に嵌り、矢板ICに入ったのが 5:50。

 車中泊のつもりだった安達太良SAの朝
 東北道で車両火災発生( netnews より )
 道の駅「つちゆ」から箕輪山         ▲ 箕輪山の先に鬼面山が見えてきた

早朝のガラ空きの道を、岳温泉経由で野地温泉へ。
天気は良いとは言えない中で、安達太良山や箕輪山は見えていた。
雨は降ったり止んだりで、降っても細かい。

下山後にお風呂に入るので、温泉ホテルの駐車場に停めさせてもらう。
泊り客の車はそこそこあった。
コンビニで調達した朝食を摂ってスタート。

 野地温泉ホテル

 ホテル横の登山口       ▲ 安達太良まで縦走する元気が欲しいよ
 ブナの道を登り          ▲ 土湯峠から鬼面山と箕輪山

ホテル横の登山口は、安達太良連峰の登山口で。
根っこの張り出したちょっと滑りやすいブナの道を登る。

すぐに土湯峠まで到達。
相棒がいないので、休む気にもならずスル〜。
笹原の中にポツポツと紅葉が目立って、次第に綺麗になっていく。
ちょっと急なところは、紅葉景色を俯瞰する回数が自然と増えて。
あとはせっせと登る、久しぶりの単独行ペース (^^ です。

 中間標識地点まで50mの急登            ▲ 息を整えて振り返る
                         ▲ 土湯峠を見下ろせば、こんな景色が展開する(東吾妻山方面)
 オヤマリンドウ         ▲ 北側断崖の紅葉も始まっている
 中間標識地点(左は崖)            ▲ 松の木も曲がり放題
アキノキリンソウ ヤマハハコ シラタマノキ オヤマリンドウ
ヤマアジサイ オニアザミ ウスユキソウ ウメバチソウ
まっかっか アカミノイヌツゲ アザミ カタツムリさん
                          ▲ 天気が悪い中で、精一杯に輝くナナカマド
 地味に素晴らしい安達太良方面             ▲ 鬼面山頂に人はなく

風の稜線だったので、霧雨が本気を出すと横から降るようになった。
僅かだった太陽光さえも失った稜線でも、紅葉は頑張っている。

登山口から独りっきりだったけど、山頂にも人影はなく。
山頂もスル〜して、箕輪山への登山道が見下ろせる場所まで下ってみる。
笹と紅葉が稜線を分けて、見事な紅葉が始まった斜面が広がっている。
クッキリ見えたら、さぞかし素晴らしい景色だろうと思えた。
傘のおじさんは、箕輪山斜面の色合いにしばし黙す ・・・

気が付けばザックがびしょびしょなので、カバーを付けて下山の準備。
磐梯山に登ると言ってた三日月君に するも不通だった。

 こんなに広いのに誰もいないのはもったいない
                          ▲ 山頂から下って箕輪山に至る登山道
 雨に急き立てられて撤収            ▲ 隠れた場所に三角点

 ガスで展望も霞み         ▲ 調子に乗って風も強くなってきた

下山してたら、熊鈴の音が聞こえたような気がした。
ビックリさせないように、こちらも熊鈴を思いっきり鳴らして待機する。

茨城からみえた同年輩♂の方で、挨拶というかエールを送る。
昨日は良い天気でしたと言っておられたが、何処の山だったか忘れた (^^;
言葉を交わしながら、靴を脱いでカッパのズボンを履いた。
自分は箕輪山を確認できたが、あのおじさんはガスの中だったろう。

土湯峠に戻り、山頂で撮り忘れたセルフショットする間の悪さかな (^^;
何んだかな〜。

 土湯峠にてセルフショット

でっかいブナの木の下で、下山間近の安らぎの時間を過ごした。
はらっぱとの山行に久しく慣れすぎて、一人遊びの勝手が分からず (^^;
彼女は、別口の研修旅行の日程と重なったため今回は不参加です。

温泉ホテルで白濁湯に浸かり、身奇麗にしてから皆んなに会おう。
見た目は万座温泉と似てたけど、ちょっと色が薄く香りも少ない印象。

湯上りの休憩室で横になったら、ちょっと眠ってしまったらしい。
集合時間ギリギリで目覚めるところは、我ながら案外しっかり者です

ホテルから出て車に戻ったら、三日月君から返信 が届いていた。
磐梯山から下りて、野地温泉に車を走らせているとのこと。
合流しても時間が合わないので、先に吾妻小舎に行くと告げてお終い。

スカイライン走行中に前田君からも あり、お互いの居場所を確認。
それでお終い (^^;
雨のスカイラインを、皆んなが待つ吾妻小舎へ急いだ

 大きなブナの木の下で一人遊び     ▲ 白濁湯でグダグダ(野地温泉ホテルhp より)
 雨の吾妻スカイライン         ▲ 集合時間通り吾妻小舎に到着

兎平p から吾妻小舎前の駐車スペースまで乗り入れる。
吾妻小舎は、鄙びた昔のままの佇まいで迎えてくれるのが嬉しい (^^

外階段から2階に上がると、石野君を除く全員の笑顔が待っていた。
石野君は、単独で土湯から桶沼に登り上げるつもりでいたらしいが。
古き良き登山道は廃道と化し、撤退を余儀なくされて土湯温泉で沈没

ケンチヨ車が救援に走った

全員揃ったところで、浄土平湿原の散策に出掛けることにした。

 足慣らしに浄土平湿原に出撃
 雨止まないな〜     火山噴火規制のため、一切経ルートは進入禁止
                   ▲ 雨の中でも鮮烈に浮かび上がる黄葉が主流の蓬莱山を激写

一切経山の大穴火口から吹き上がる噴気音が、ゴ〜ゴ〜と聞こえてくる。
浄土平湿原からシラタマノキの道を進むと、周辺はカラフルになり。
シャクナゲの緑の中に、ミネカエデやダケカンバの黄色。
ナナカマドやオオカメノキの赤の競演が、実に豪華な蓬莱山の斜面です。
嬉しい紅葉ゾ〜ン

懐かしき姥ヶ原まで登り隊と、そろそろ引き返し隊にプチ分裂 (^^
登り隊が先行し、後続の引き返し隊を言葉巧みに誘惑すれど反応なく。
ここが潮時と決めて、全員仲良く浄土平湿原に戻るのだった。

 吾妻小富士
                           ▲ 蓬莱山の南面をほぼ登りきったポイントから引き返してきた
キツネノカミソリ シラタマノキ ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ

次は、小屋に戻るルートをめぐって。
桶沼に寄り隊と車道を戻り隊にプチ分裂再び。
散策のような徘徊のようなことですから ・・・ 好きなルートで帰りましょう。

桶沼に寄り隊は、スカイラインをクロスして桶沼まで少し登ります。
その桶沼は、小雨に煙って神秘的な佇まいを見せていた。
植生は蓬莱山に似て、緑の中に赤や黄が彩やかに浮かび上がっている。

 桶沼に寄り道
 桶沼に寄り隊メンバー             ▲ ナナカマドの前で
 浄土平ビジターセンターhp の画像に加筆
                        ▲ 徘徊したルート(赤線)

5:30 の食事まで、おしゃべりや酒盛りであっという間の1時間が経ち。
1階の食堂で豪華な夕食テーブルに着く。

今夜の小屋は他に宿泊客はなく。
貸し切り状態だったので、遠慮なく好きなように過ごせた (^^
乾杯して、それぞれが旧交を温める時間が流れて。
都合が付かず参加できなかった仲間の分まで、賑やかだった。

夕食はさっと切り上げ、2階に場所を移して盛大な二次会に突入。
旧友と過ごす楽しい夜だった。

 ご飯だご飯だ
 食前のかんぱ〜い

     ▲  豪華メニューでしたが、食べ散らかし中

きょうは皆んな疲れたろうし、明日のこともあるので。
消灯時間(自家発電)に合わせて、適当な場所の布団に潜った。
消灯後のランプの温もりがいざなう昔の記憶。
TUWVを卒業して50年、長くて短い半世紀か。
夜半にトイレ。気になったので外に出てみれば、素晴らしい星空だった
まさしく満天の星 ☆☆

外階段に座り、しばらく吾妻の星を眺めて。
明日はどんな一日になるのだろう。
そんなことを漠然と思いながら、再び深い眠りに落ちるのだった。

 ランプのぬくもり

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