2019.10.20 (日)   K2Couple No654 

地蔵岳
あかぎ じぞうだけ(群馬県)
1,674m
台風の影響はどうかな

コース最大標高差 : 325
コース累積標高差(+) : 465
コース累積標高差(−) : 465
コース沿面距離 : 8.3 km
行動時間 : 5'20"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  山頂肩のケルンから、小沼外輪
  7:55 = 前橋 = 9:20 大洞
 大洞 9:35 ... 9:45 句碑の道入口 ... 9:55 秋櫻子句碑 ... 10:20 見晴山p分岐 ... 11:10 新坂平p分岐 ... 11:30 地蔵岳 11:40 ...

 11:45 地蔵岳の肩 【L1】 12:15 ... 12:40 八丁峠 ... 12:50 小沼周回(反時計廻り)... 13:35 展望所(長七郎分岐)13:45 ...

 14:05 鳥居峠 ... 14:20 覚満淵ベンチ 【L2】 14:35 ... 14:55 大洞

 大洞 15:10 = 前橋 = 16:30 慈眼寺 16:45 = 17:00

   地蔵岳の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


近年にない超大型台風が、関東地方めがけて来るという。
我が家でも珍しく対策をして備えたのだが、無事に通り過ぎた。
結果的には、東日本の広い範囲で猛威を振るったことを報道で知る。
15号は風台風だったが、今回の19号は雨による被害が甚大だった。
今後は、わが身のこととして覚悟しなければならない時代が来るだろう。

被災地の現状を目の当たりにすると、山に行く気分にはなれなかった。
生活道路の被災や、山岳地域の土砂災害の心配もあるし。

一方はらっぱは1ヶ月も山から遠ざかっていたから、その心は複雑で (^^;
何処っか行きたいという、ささやかな思いが募っていた。

 赤城山も秋の装い
 いつの間にか紅葉も始まっている                 ▲ 黒檜山

赤城道路の登りで何時になく車が多いのは。
紅葉シーズンを迎えたからだろう。

特に歩くコースも考えずに来てみたけど ・・・
きょうは控え目に、「句碑の道」を尋ねてみることに決める。
文学に造詣が深いK2隊ではないので、ちょっと不釣合いなコースですが。
秋を味わうには、近道のような気がする訳で (^^

久しぶりの秋晴れの日曜日です。

 大洞駐車場
                                ▲ お月さまも見ている
 大沼越しの黒檜山                ▲ 赤城神社

我が家にしては遅い行動開始なのに。
大洞駐車場でもだらけまくって、時間がどんどん経ってゆく。

赤城少年自然の家の前まで車道を戻る。
紅葉が綺麗だ。
で、入口標識があったので散策開始ですが。
道は荒れ放題で、文学的な情緒は何処にも感じられない

実はもう一つ入口があって、そこに水原秋櫻子の句碑があった。
こちらから入るのが正解のようだ。

 マユミ
 相葉有流の句碑
生きて芽吹きて風倒の楢霧まみれ
             ▲ 水原秋櫻子の句碑
        
 啄木鳥や落ち葉をいそぐ牧の木々

水原秋櫻子の句碑から入ってたら、そこそこ感じの良い情景だった。
句碑の道らしい趣があった。
しかし、遊歩道は何度も大雨に曝されて掘れてしまったとみえる。

岩に刻まれた句を読んでみるが、いずれも難解でシックリこないもどかしさ。
芭蕉さんなんか、もっとストレートに心に入ってくる気がするんだけど。
「惨たるや 降られて掘れた 句碑の道」 なんちゃっておじさん一句
アホか 惚れてフラれぇた〜でしょよ 季語もないし (^^;

 句碑の道は完全に流されて掘れている             ▲ 俳句をひねり出し中
 富田うしほの句碑
迅雷や黒檜の肩のうるし雲
            ▲ 大友華亭の句碑
          
 山咲う牧場の柵を繕える
                       ▲ 雨風に 堪えて白樺 秋の雲 by はらっぱ
 あたしゃ、俳句よりハイク                ▲ 御意
 二人してデタラメ俳句の遊歩道     ▲ 青空にメグスリノキや眼に冴やか(拍手〜)

 俳句の道も終わり          ▲ 本格的に地蔵岳ハイクの道
 紅葉や さて紅葉や 赤城山 ... もう止めなよ      ▲ 緊急時連絡ポイント(前橋市消防局)

句碑の道は、見晴山駐車場まで続いているらしいけど。
見晴山pの手前で、地蔵岳の登山道に分岐する。
見晴山がらみでは近すぎるので、地蔵岳にしよう

地蔵岳への道は、しばらくポコポコ道ですが。
やがて本気で登るようになっています。(標高差 250m)
その登り途中で、新坂平駐車場からの道を合わせる。

ようやく登山モード

 新坂平からの道を合わせ
 掘れた急登をシコシコ頑張り           ▲ 山頂近くは葉っぱがないっ
オオカメノキ ツリバナ コアジサイ ヤマアジサイ
メギ ヤシャブシ リンドウ アザミ

あっさり山頂に着いて、はらっぱはアンテナの下へ花探し。
今どき、花なんかありっこないよ

はらっぱを好きなようにさせて、山頂に行くと。
何でこんなにいっぱいいるのよ。
大勢の方々が、それぞれに陣取って山ごはんを楽しんでいた。
もうすぐ正午だ。

はらっぱ抜きでテキトーな山座同定
上州武尊と尾瀬の至仏や燧ヶ岳 ・・・

 山頂に着いた
 山頂の電波塔                ▲ メギ
                                ▲ 大沼と黒檜、駒ヶ岳
                             ▲ こんなに人が多い山頂は初めて

はらっぱが来るのを待って、小沼側の特等席に移動します。

ちょうど同年輩のカップルさんが、食事を終えて立ち上がったところだった。
「ここが最高ですね」 とご挨拶。
貸し切りです (^^

明るいパステルグリーンの水を湛えた小沼や、外輪の様子が一望できる。
先端に陣取って秋の陽射しを全身に受け、いつものカップラーメン etc 。

 山頂からマイランチ場所へ               ▲ ここは最高
                             ▲ この景色を眼下にランチタイム
 小沼駐車場でしょ            ▲ 八丁峠駐車スペース
                               ▲ 小沼に下りまっす

さてさてどうやって車に戻るか。
せっかくだから、小沼の紅葉を確認して行きたいよね。
そうしよ そうしよ (^^

小沼側の登山道は、新坂平側と比べて格段に歩きやすい。
まだまだ大勢の方が登ってきます。
八丁峠からの地蔵岳は、まさしく県民市民の山としての存在感がある。

 こちら側の道は良く整備されている             ▲ 八丁峠から小沼へ

車道から適当に小沼ルートに入る。
誰にも会わないマイナーなルート取りになっちゃって (^^;
石垣をよっこらしょっとズリ下りた。

小沼の岸に出ると、対岸には大勢の人が見えた。
対岸の紅葉もカラフルで、今まさに見頃を迎えているのかもしれない。
早くあの中に行ってみたいな。

小沼周回、反時計回りです。
1ヶ月前にも同じことしたよね (^^; きょうのが綺麗で華やかだ。

 小沼に遊ぶ人たち
                            ▲ 陽射しを受けて小沼湖畔は炎上中

小沼湖畔を周回して鳥居峠へ向うのに、車道まで戻るのは遠回り。
踏み跡を見つけてショートカットを試みるが、トレースが消えた。
笹薮に突入やむなし (^^;

 この辺から直登できるんじゃない           ▲ トレースなくなっちゃったよ
 展望所でドリンク休憩              ▲ 鳥居峠に下るよ
 鳥居峠も車がいっぱい            ▲ 鹿避けクランク通過
                                ▲ 草紅葉の覚満淵
 句碑の道で拾った木の枝をずっと杖代わり              ▲ 高層湿原エリア

きょうは一日中風もなく、覚満淵の湖面も穏やかだった。
暑くもなく寒くもない、何をするにも最高の季節です。

いつものベンチで、クロワッサンと非常食のアーモンドチョコを食べた。
のんきに歩いた秋の一日。
落ち着いた覚満淵は、秋の日のフィナーレを飾るに相応しい場所だった。

今般の台風被害は、赤城においては特に見受けられなかった。
赤城山の貴重な自然をいつまでも。

 散策を楽しむ人が絶えない
 終日、良い天気に恵まれた          ▲ 下る車も登る車もひっきりなし