2020.01.11 (土)   K2Couple No.0662 

赤城 鍋割山
なべわりやま(群馬県)
1,332m
マイ初日の出  Mission Impossible

コース最大標高差 : 310
コース累積標高差(+) : 515
コース累積標高差(−) : 515
コース沿面距離 : 6.1 km
行動時間 : 4’20”

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 期待に反してガスガスの鍋割稜線
  3:35 = 前橋 = 4:20 姫百合
 姫百合 4:45 ... 5:05 ふれあい十字路 ... 5:25 荒山風穴 ... 5:40 荒山高原 5:45 ... 6:10 火起山 ... 6:20 竈山 ... 6:30 人面岩 ...
 6:45 鍋割山(日の出待)7:05 ... 7:15 【BF】 7:40 ... 8:00 火起山 ... 8:20 荒山高原 ... 8:45 ふれあい十字路 ... 9:05 姫百合
 姫百合 9:30 = 前橋 = 10:35

     鍋割山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


 激走!富士山一周 156キロ ウルトラトレイル・マウントフジ (UTMF) の再放送をTVで見た。
 累積標高差が8000m近いという、体力の限界に挑むトレランだ。
 昼に次いで夜も眠らず走り続ける市民ランナーの気概は、感動なくして見ることができない凄まじさだった。
 ランナーの数だけドラマが生まれる。

それに触発されて、「暗い時間帯にヘッデン点けて登ろう」 と言うおいちゃんの提案に乗ることにした。

明日は天気が良さそうだから、鍋割山頂で初日の出を拝むってのはどう。
「元旦でもないのに初日の出はおかしいでしょよ」 となったが。
そこは 「マイ初日の出」 と言うことでお茶を濁した (^^;

2時間ほどの仮眠をとり。
3時に起きて慌しく家を出るとき、何故か星がひとつも見えなかった
姫百合駐車場では雲間から月が覗いてたので、少し期待が持てる。
思ったほど寒くはなく、マイナス4℃。

 前橋市街もこの時間帯はガラガラだ
 姫百合駐車場に一番乗り          ▲ 雲が切れてお月様が微笑む

登山口の積雪は殆んどないが、ガシガシに凍っているのでゆるゆる登る。
ヘッデン歩きは何回か経験しているから、特に不安はないけど。
自然と足の運びが速いような (^^

夜間のカメラワークは余り経験がなく。
オートの設定なのでシャッタースピードが遅く、ボケまくり大会です。
ストロボを使うと雰囲気が壊れるので、そのままでOKにする (^^

ときどきストロボ

 ふれあいの十字路

ふれあいの十字路を過ぎると雪道になり、やや歩き易いか。
今年は雪が極端に少ない。
が、こういう年の春先に豪雪になったりする異常気象が油断ならない。

頼りない月の光も届かず、真っ暗闇は即ち景色がないということで。
ただただ歩きに専念しますよ
二人のヘッデンの光が、木々に交錯して面白い。

 たまにお月様が照らしてくれる        ▲ ふれあいの十字路の上は雪道になり

岩ゴロを過ぎ傾斜が緩やかになると、荒山高原は近い。
最後にたっぷり雪の道を上がれば、静寂感が押し寄せる広い高原に出る。
風音もなく、ジ〜という耳鳴りだけが聞こえる (^^;

ちょっと休むことにした。
甘くて美味しいどら焼きを半分こして、ドリンクタイムです。
風は全くないのに、暗闇に紛れて高原の冷気が忍び寄ってきた。
お化けが出そうな暗闇

 静寂の荒山高原に着いた            ▲ この木の横で一休み

 鍋割稜線に上がります             ▲ 動物たちの世界
 光臨を発するおいちゃん菩薩            ▲ いつの間にか火起山
 ヘッデンのLEDで色が変わるよ              ▲ 一隅を照らす
                               ▲ 幽玄で神秘な霧氷
 緊急時連絡ポイント (前橋市消防局)      ▲ 竈山もスル〜して、のっぺらぼうの人面岩

鍋割稜線に上がってから。
天候回復どころか、ガスがだんだん濃くなってきたような気がする。

繊細な霧氷が眼に映る場面多し。
ヘッデンの光の中に、何か白いものがキラキラ舞い降りてゆく。
雪じゃないし、ダイヤモンドダストほど冷えていないし何だろっ。
綺麗だ〜。

ぼんやりと周囲の景色が見えるようになって、夜明けが近いことを知る。

 キラキラ光る不思議なものが
                         ▲ 繊細な霧氷林に引き込まれちゃいそう
 ずっと見ていても             ▲ 飽きない美しさ

霧氷の素晴らしさに眼を奪われている内に、山頂に着いちゃった (^^
もちろん二人だけの世界ですが。
若干風が冷たい。

6:45 山頂着
6:55 赤城山の日の出時刻
計算どおりのドンピシャタイムだったのはいいけど、日の出が
無駄と知りながら、未練たらしく 「マイ初日の出」 を待った。

ガスさえ消えれば、絶対晴れてる筈なのだ。

 鍋割山頂
 山頂の仏さま          ▲ 暖かければここに寝転がって
 待てど暮らせど出ないお日様                鍋割標識
 エビの尻っぽ                ▲ サンゴ礁

山頂をウロウロして、30分くらいなら待とうと思った。
このまま撤収したら、初日の出ミッションは未達に終わってしまう
しかし、きょうのガスはそんな簡単には取れそうにない。
岩の隙間に設えられたベンチに座って様子見するも、寒くなってきたし。

これじゃ、いくら待ってもキリがない。
来年は元旦に来ることを心に誓って、帰る事にする。
予報が完全に裏切られたというか、山の天気は人任せにするなってこと。

 霧はあるけど

         ▲ キリがない なんちゃって


  下山です

 登山道の雪は斑ハゲで           ▲ 霧氷を観賞しながら撤収

山頂から下って登り返しに脇道があり、東の展望が良さそうなので。
カップ麺でも作って、もう少し未練の時を過ごそうと思う。

ザックを下ろしたら、白いものがいっぱい付いていた。
拡大してみると、トゲのような形をしている。
そうか、上からキラキラ降っていたものの正体がわかったよ。
超軽い霧氷のカケラが、ハラハラと舞っていたのだ (^^

 ガスを吹き飛ばしたいおいちゃん           ▲ 雪のように降っていたのは             霧氷の断片だった
 楽しい一日だった     ▲ それって、期待外れの時の最近の口癖だよね
 雪庇無残          ▲ 火起山でも何でも全てスル〜
 いつまで待ってもガスガスでやる気しね        ▲ 雪庇も厳しさや美しさがなくボヨ〜ン
 展望無残         ▲ 楽しかったよね〜 ダメ押し

ガスが薄くなることを祈りながら、遂に果たせぬままズルズル荒山高原着。
楽しい鍋割山だったが、ちょっと残念な稜線だった
ここもスル〜。

カモシカ山行は、冬より夏の暑いときの方がいいんじゃないかい。
夜間にここを歩いたら、納涼効果あるよきっと。
御意。

 最後のお遊び          ▲ 往路で撮影 (ストロボ発光)
 足元の悪い岩場の途中で荒山風穴             ▲ 風穴入口の温度計
 私は素敵な霧氷に会えて良かったよ          ▲ 姫百合駐車場は未だ暇そう

本日鍋割に登るにあたって、おいちゃんが心に秘めてきたミッションは。
山頂から 「マイ初日の出」 を観賞することだったが。
予期せぬガスに妨害され、為す術もなく結果的に遂行不可能となった

トムクルーズには、絶対なれないってことだよね。

姫百合駐車場に下山したら、kazu様 がお迎えに来てくださいました (^^
じゃなくて、これから鍋割山に登るのだそうです。
天気はこれから回復基調 ・・・ 日の出は終わっちゃったけど楽しんでね

 赤城のkazu様とバッタリ