2020.06.07 (日)   K2Couple No.0675 

三国山
みくにやま (群馬県・新潟県)
1,636m
谷川連峰の南端に位置する階段山

コース最大標高差 : 555
コース累積標高差(+) : 760
コース累積標高差(−) : 760
コース距離 : 6.1 km
行動時間 : 6'25"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 大源太山の奥に平標山、仙ノ倉山とエビス大黒の主脈稜
  3:15 = セブン食料調達 = 高崎玉村SIC/関越道/月夜野IC = 三国隧道トイレ駐車場 = 4:45 上越橋 【BF】
 上越橋 5:05 ... 5:10 三国山登山口 ... 5:45 大般若塚分岐 ... 5:55 三国峠 6:10 ... 7:10 お花畑 7:15 ...
 7:25 捲道ポイント@ ... 7:50 三国山 7:55 ... 8:10 捲道ポイントA ... 8:45 撤収 ... 9:05 捲道ポイントA ... 9:25 捲道ポイント@ ...
 3:30 お花畑 【L】 9:55 ... 10:35 三国峠 10:40 ... 11:30 上越橋
 上越橋 11:45 = 月夜野IC/関越道/高崎IC = 13:00


群馬県は5/30をもって、
コロナウイルス感染症対策ステージを、3から2に引き下げた。
ステージ2では、50人以下のイベント開催が可能となり、県境を越えた移動自粛も東京など5都道県を除いて解除するとのこと。
とりあえず、県境ギリの線で攻めてみよう (^^

三国峠から大源太山のピストンでもしてみるかね
ちょっとちょっと、どう考えても今のヘナチョコレベルでは無理でしょよ
じゃあ、三角山までということで。
もう一声
う〜んP1597までなら、頑張れば何とかなるか  yowaki

『三国山を越えてから考える』 という、超曖昧な話で交渉決着


三国山の場所

この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである
(経緯度線は20秒間隔)
        ▲ 天国に続くらしい階段から苗場山

昨夕は、前橋伊勢崎で猛烈な雷雨になり雹も降ったようだ
幸い高崎では、ちょっと強い雨だな程度で済んだ。

県境稜線に上がるので、余裕の正午下山を目論んで早出する。
山のカミナリ様は怖いからね。
3時に起きて15分で慌ただしく出発 。

新三国トンネルは、2年後を目途に工事中です。
上越国境を結ぶ唯一の一般道だけに、重要な位置付けになっている。
関越道開通以前、子供を連れてスキー場に通った懐かしいルートだ。

 未だ暗い中、三国街道を走る
 トンネル手前のトイレ付駐車場に寄りSOUNDIN       ▲ 新三国トンネルは再来年の春開通予定

駐車場には一番乗りで、コンビニサンドを食して上越橋を渡った。
昔大源太山までピストンした記憶が、断片的に思い出される。【REPO】
過去の記録を見たら、大源太ピストンなど無理は承知な訳で (^^;

トンネルから三国峠までは、沢に沿った樹林の道なので暑さ知らず。
と言うか、まだ早朝5時で気温も11℃程度です。

初めソロソロ中ポッポ (^^;
峠まで標高差200ちょっとの登りです。
100kmに及ぶ群馬県境稜線ロングトレイルの一部でもあります (^^

 上越橋を渡り
 歩き出しは素敵な林間を行き          ▲ 徐々に傾斜を増してザレてくる
ハルジオン ホトケノザ(蕾) カキドオシ ツルシキミ
早速登場 マイヅルソウ ミツバツチグリ サワハコベ タニギキョウ
ハナニガナ シロバナサギゴケ ムラサキサギゴケ ガマズミ(蕾)
トチノキ 大般若塚分岐 ミヤマハタザオ ニガイチゴ
三国峠の石仏 エチゴキジムシロ ニョイスミレ エンレイソウ(種)
ベニバナウツギ サワフタギ(蕾) 三国山の蝶ちょ

三国峠は霧の中にひっそりと情緒豊かで、古の賑わいが嘘のよう。
御坂三社神社には、上野赤城、信濃諏訪、越後弥彦の三明神が祀られているらしい。

越後と上州を結ぶ三国街道の要の峠で、難所中の難所と言われた。
谷川岳を中心とする三国山脈は、中央分水嶺で気象の変化が激しい。
夏季の降水量や冬季の降雪量が、非常に多い地域である。

神社の中を見学したり、周囲の花を撮ったりして何気にのんびりする。

 ガスの御坂三社神社(三国権現)
 三国峠から上は木の階段が始まる                ▲ チゴユリ
 ウラジロヨウラク         ▲ 静かな霧の中で階段だけが続く
ウスバサイシン ウラジロヨウラク チゴユリ ヤマツツジ
エチゴキジムシロ オヤマボクチ(咲柄) とにかくスミレさん

周囲の霧がサ〜っと切れて、振り返れば雲海ちっくな展望が広がる。
下界には、山際を縫うR17三国街道がクネクネと見える。

遠くには、県境トレイルの白砂山稜線や残雪の苗場山が一望できた。
雲が滝のようになって低い山稜を流れ落ちている。
その美しさに足を止めて、登ることを忘れる二人。
無風無音、静か過ぎる贅沢。

 三国峠を飲み込む雲の流れが速い
 稲包山方面に滝のように落ちる雲             ▲ まだ残雪の苗場山

気分を良くして登りにかかるが、何処までも続く階段トレイル。
山頂直下まで続くことくらい知ってるもん

昨夜、山選びの交渉中に思ったけど。
私の苦手で大嫌いな階段の山を提案するなんて、どういうこと
巷では、天国に続く階段って言うらしいよ。
でもさ、私にとっては地獄の階段だよ

君の好きな花がいっぱい咲いてるよ (^^; これ、おいちゃんの殺し文句!

 上空のガスは消えて三国山ぽっかり
                         ▲ お花畑のベンチでドリンク休憩&衣類調整
笹の花(区長さんへ) フモトスミレ ナエバキスミレ ウラジロナナカマド
 三国山捲き道分岐@               ▲ ヨレ初め

捲き道を見送り直登すると、例のザレた瓦礫斜面の階段登場

三国山の階段、ステップ数を数えた人はいるのだろうか。
いね〜だろうなぁ ......... 多すぎて数えきれないもんね

それでも背後に迫る山岳展望に気を良くして、登り続けるのです。
えっちらおっちら、その心は ......... 歳とったなぁ。

 昔の階段は壊れたままに新しく整備されている
                        ▲ 鼻歌を口ずさみながら無心に登るのが秘訣
 天国に続く階段に思えてきた       ▲ 階段脇のシラネアオイが慰めてくれたし
 ムラサキヤシオもいらっしゃいませ〜      ▲ この階段整備も気の遠くなるような事業だ
 山頂とうちゃこ     ▲ 錆び付いた幸福の鐘を控えめに3回鳴らす
シラネアオイ ムラサキヤシオ オオカメノキ(ムシカリ) ノギラン(蕾)
ミネカエデ コヨウラクツツジ ショウジョウバカマ マイヅルソウ

 稜線分岐に戻り大源太山へ         ▲ 平標山や仙ノ倉山が見えてきた

三国山周辺から先に進むと、ムラサキヤシオさんがいっぱい。
ややお疲れの花も多いが、中には蕾混じりの新鮮な花もある
今シーズン初見のムラサキヤシオが可愛い。
先週の八間山では一輪しか咲いてなかったし。

山頂から50mちょっと下がれば、分岐Aで捲き道と合流。
県境稜線トレイルの整備で、どの標識も新しくて気持ちが良い。
ここまでは、さながらムラサキヤシオ街道を歩いているようだ。
そして初夏の花たちが、笑顔を見せるようになる。

 いっぱい咲いてたムラサキヤシオ
 捲き道分岐A 真新しい標柱           ▲ アカモノも咲き始めました
コイワカガミ アカモノ わんさか咲きのエチゴキジムシロ
独りぼっちのシラアオイさんもいたし イワナシ ユキザサ
                            ▲ 谷川連峰の展望はイマイチすっきりしないけど満足

三国山から下って大源太山まで、いくつかのコブを越えることになる。
その最初のコブを、ワラジカケマツノ頭(1620)と言うらしい。
当初の目的地P1597までは、それほど遠くはないけど ...... 。
あたしゃ行かないよ

先週の八間山での黒渋の頭と、全く同じパタ〜ンの再現だ (^^;
はらっぱをワラジ頭に残して下ってみたけど、帰りを考えて撤収

 平標山と仙ノ倉山のコル(笹穴沢)           ▲ 大源太山に続く緑の稜線
 三国山にガスがかかり       ▲ 通りがかりのおじ様に花のレクチャー
ツルアリドオシ スミレサイシン タチツボスミレ ツバメオモト

はらっぱに合流して三国山捲き道に入ったら、はらっぱが見つけた
捲き道から少し下った藪の中に、お花おてんこ盛りの株をゲット。
諦めかけていたので、喜びもひとしおです

ここに来るまで所々で見かけたけど、皆んな花が落ちてたもんね

もう思い残すことはない
あとは登ってきた階段の道を帰るだけですね。

 ツバメオモトの豪華版        ▲ お花畑でまったりランチを楽しんで
 車が待ってるし            ▲ 階段も待ってたけど

はらっぱには階段地獄で可哀そうなことをしたが、無事に帰着。
計画通り、三国山を越えてから考えた結果、P1597には届かなかったが。
グレグレ歩きながらも、予定通り午前中に下りることができた。
三国峠から下は、春ゼミたちの狂ったような大合唱が続くのだった。

『 この山は今回が最後だろうな 』
最近は、何処の山に登ってもおいちゃんが口にする言葉だ。
コースタイム的に厳しかったり、転倒滑落の心配があったり色んな理由。

これからは、天国に続くらしい花咲くなだらかな丘を探さなくっちゃね
そうだ そうだ (^^

 階段の夢見そっ