2021.05.02 (日)   K2Couple No.0713 

谷川岳沢巡り
たにがわだけ(群馬県)
900m
雪解けの旧道はイワウチワ三昧

コース最大標高差 : 160
コース累積標高差(+) : 215
コース累積標高差(−) : 215
コース距離 : 11.0 km
行動時間 : 4'50"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

一ノ倉沢出合の雪壁

  6:30 = 高崎玉村SIC/関越道/水上IC = 7:30 谷川岳RWベースプラザ

 谷川岳RWベースプラザ 7:50 ... 7:55 登山指導センター 8:00 ... 8:10 西黒尾根登山口 ... 9:05 送電鉄塔 9:15 ... 9:30 マチガ沢出合 ...

 10:10 一ノ倉沢出合 10:20 ... 10:45 幽ノ沢出合 10:50 ... 11:10 一ノ倉沢出合 ... 11:35 マチガ沢出合 ... 12:40 谷川岳RWベースプラザ

 谷川岳RWベースプラザ 12:55 = 沼田・前橋 = 15:00 慈眼寺 15:10 = 15:25


  谷川岳の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


                            ▲ 赤城山(高崎市郊外から)
                          ▲ 榛名山(関越道駒寄PA付近から)
 獅子岩を従える子持山               ▲ 上州武尊山

前の晩に、谷川岳のイワウチワが話題に上がり。
私も反対ではないけど、午後は天気が不安定になるらしいよ。
午前中に、ササッと行くことになった。
この時期の訪問は3度目 (^^

関東平野部は青空が広がり、まさに「五月晴れ」って言うのかな。
天候不順な近年は、昔の言葉は死語になりつつあるけど。
水上に近づくと谷川岳が見えるようになり、雲たちの遊び場みたいな
まあ嬉しくはないけど、基本的には晴れということ。

 ちょっと怪しい谷川岳(水上から)


 谷川岳ベースプラザ(BP)の地階スペースに入場したが(¥500)、客足鈍く何気にガラガラ空きだ。
 水上方面は青空ながら、谷川岳方面は動きの速い雲が濃淡織り込んで彷徨っている不安定な状況です。
 湯檜曽川を挟んで谷川連峰に対峙する朝日・白毛門方面は、素晴らしい青空なのにね。
 BPの前には桜が咲き、RWは既に動いていた。

                           ▲ 谷川岳RWの行く先は雲行き怪しい
 登山指導センターに登山届を出してる間に      ▲ はらっぱはもう規制線またいじゃってるし
 青空に新緑           ▲ 空気は冷たく気持ちがいい
ソメイヨシノでしょうか ヒメオドリコソウ モミジイチゴ
ゲンジスミレ スミレサイシン オオタチツボスミレ アオイスミレ

前後を歩く人が誰もいないので、速いのか遅いのか分からん (^^
遅いに決まってるでしょよ
歩くよりも、立ち止まる時間の方が多い人たち。

熊出没注意の警告板を見て、念のために熊鈴を出すおいちゃん。
心配性です。

 昔登った西黒尾根登山口            ▲ 岩間にお花さん見っけ
 落雪の直撃も怖いよ            ▲ あちこちにコブシ咲く
 山側斜面にイワウチワ大群落          ▲ フリルが可愛いイワナシの花
ムシカリ イワナシ コブシ
キクザキイチゲだらけ ときどきアカバナエンレイソウ
ショウジョウバカマも咲き乱れ イワウチワはもっと多い 白いイワウチワ
 ショウジョウバカマ群生        ▲ トウゴクミツバツツジは今にも咲きそう

アズマシャクナゲの尾根に取付きまして、送電鉄塔まで急登する。
石楠花越しに朝日岳方面を眺めて。
足元に広がるイワウチワを改めて可愛がる (^^
iikoiiko

天気は下り坂の気配で、ちょっと気分もグレ〜です。
送電鉄塔の基部から、湯檜曽川源流の稜線を一望することができる。
この馬蹄形稜線を日帰りする猛者たちに脱帽。

 アズマシャクナゲの尾根に取り付き           ▲ 朝日岳方面も青空喪失
 イワウチワもいっぱい咲いてて        ▲ アズマシャクナゲの群生にほれぼれ
 アズマシャクナゲ応援団      ▲ 送電鉄塔にとうちゃこ(きょうの最高点)
                         ▲ 湯檜曽川源流 馬蹄形ライン (西黒尾根送電鉄塔より)
アズマシャクナゲ 足元にはイワウチワ コブシも多い

マチガ沢出合には雪がなかった。
勢いよく流れる雪解け水は、谷川岳の頂から流れ落ちて来る。

マチガ沢には、その昔宿泊施設が何軒か建っていて。
越後から清水峠越えしてくる旅人らが利用したとされる。
夕暮れ時にマチガ沢の宿を眺めて、宿場町があると言ったので。
町があるマチガ沢と言われるようになったとか

 マチガ沢出合から谷川岳主峰        ▲ 青空があるうちに一ノ倉沢に急ぐ
カエデ フモトスミレ ニオイタチツボスミレ アカバナエンレイソウ
 オオヤマザクラ  ▲ 石垣は明治国道8号の名残りで(現在は国道291号)
キブシ オオルリ ♂ 幼鳥 武能岳
                             ▲ 一ノ倉沢出合は雪の回廊

一ノ倉沢出合は、この時期に来れば雪の回廊になっている。
今年の高さは、背丈の倍以上にもなっていた。

谷川岳東壁には、名だたる沢が規則的に刻まれていて。
南から順に西黒沢、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、芝倉沢etcと並ぶ。
その中でも、谷川岳東尾根と一ノ倉尾根に挟まれた一ノ倉沢は流域面積が圧倒的に広く、大量の雪が出合に押し出される。

 雪壁しか見えないでしゅ        ▲ 振り返れば白毛門が見えるけどね

雪の回廊内で、雪を攀じ登ったりして遊んでいる内に。
雲間から青空が少しずつ広がって来た。

青い空と白い雪壁に挟まれた、素晴らしい岩壁が見られるかも知れない。
じっと待って良い子にしていたが、青空は空しくかき消されてしまった。
未練タラタラ先に進むことにして、帰るときに期待しよう。
( 帰りは青空どころか、雷雲が発生して雨になった )

 待てば海路の日和あり              ▲ 束の間の喜び
                                納得と未練の景色
                                    ▲ 幽ノ沢までピストンしてこよう
 ここから先は未舗装路で         ▲ 雪に押されて道幅が狭くなる
 尾根筋には雪がない              ▲ コブシ咲く春
 幽ノ沢の流れ激しく             ▲ 雪上歩行になる
                          ▲ 幽ノ沢出合から一ノ倉岳堅炭尾根

幽ノ沢出合では、コンクリ舗装上を流れる雪解け水の勢いが激しく。
何気に渡渉する気にはなれない。
下流側の雪渓は対岸から離れていて、今にも崩れそうな気配です。

ここまでのつもりで来たので、様子だけ確認して撤収する。
細かい雨が降り出していた。

遅れて来るはらっぱに して、一ノ倉沢に戻るように指示したが。
はらっぱは、一ノ倉尾根の出合分岐から新道に少し下りたらしい。
イワカガミを見つけたと喜んでいたけど。
勝手に動くな

 崩落しそうな幽ノ沢出合

アブラチャン イロハカエデの新芽 イワカガミに会えた

一ノ倉沢出合ではらっぱと合流。
雨は降ったり止んだりで、細かい雨だった。
濡れて行こう的な春雨。

一ノ倉尾根の末端で、短パン姿の外国人♂に会った。
RWと一ノ倉沢の間では、数人と出会った。
マチガ沢出合を過ぎると、雨が本気を出してきたので傘歩きになる。

 仲良しの大樹           ▲ 豪雪地帯に生きるたくましさ
 マチガ沢テン場              ▲ 雨のマチガ沢
 イワウチワ ありがとう    ▲ マチガ沢出合の練習岩に咲いていたタチツボスミレ
カンアオイ ダンコウバイ イワウチワ
エイザンスミレ ひょうきんなアカゲラ ヤマネコヤナギ
 イワウチワ楽しみました         ▲ 予想より早い降り出しだったよ

 オオヤマザクラ

               ▲ オオルリ

 ベースプラザに戻っても人の気配はなく、コロナの心配もないと思って食堂へ。
 温かうどんを注文しようとしたらその人は調理人ではなく、何も提供できないと拒否られてしまった。
 館内放送が流れて、RWゴンドラが止まっていたのは雷雲の発生によるものだと知る。
 雷様に会わなくて良かった
 結局ランチを食べ損ねて持ち歩いただけなので、帰りの車中で (^^;

 ベースプラザに戻って         ▲ 客らしい人は誰もいなかった