2021.11.06 (土)  K2Couple No.0730 

大峰山
おおみねやま(群馬県)
1,254m
全てを忘れて燃える晩秋

コース最大標高差 : 280
コース累積標高差(+) : 490
コース累積標高差(−) : 490
コース距離 : 7.1 km
行動時間 : 5'00"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です ▲ お気に入りの稜線はきょうも青空

  6:35 = 高崎玉村SIC/関越道/水上IC = 7:30 道の駅みなかみ「水紀行館」 諏訪峡散策 8:45 = 9:10 大峰沼登山口P

 登山口P 9:20 ... 9:35 古沼 9:45 ... 10:10 大峰沼 10:20 ... 10:55 大沼越(偵察)11:10 ... 11:30 プチ岩場 【L1】 12:10 ...

 12:20 大沼越 ... 12:35 大峰沼 ... 13:15 伐採地折返点 13:20 ... 13:40 大峰沼 【L2】 14:00 ... 14:20 登山口P

 大峰沼登山口P14:30 = 月夜野IC/関越道/高崎IC = 15:35


   大峰山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


                                 ▲ 上州武尊山
                                 谷川岳主脈稜線


 昨年に続き大峰山に行ってみることにしたが、ついでに猿ヶ京の赤谷湖か、水上の諏訪峡を見学することにする。
 山帰りでは観光客も多いと思われるので、充分な日射しが望めないのを承知の上で山登り前に寄り道する。
 どちらも昔訪問した淡い記憶が残っているだけで、どんなところだったのか思い出せない (^^;
 諏訪峡に行ってみれば、何気に今年の紅葉はもう終盤を迎えている風情でしたけど ...

▲ 紅葉橋から道の駅みなかみ方面             ▲ 逆光の笹笛橋
                                  ▲ 谷川岳

8時前の道の駅みなかみ水紀行館に車を置いて、遊歩道に出てみる。
お散歩風情のおばさまと挨拶するくらいで、目立って人の姿は少ない。

利根川の流れは緩やかで、諏訪峡も落ち着いた朝を迎えていた。
特にこれと言って目当てはないので、ただ道なりに朝の空気を満喫した。

観光用の笹笛橋を渡り、とりあえず諏訪峡大橋下まで足を伸ばして戻る。
帰りは紅葉橋まで草花を愛でつつ、車に戻った。

▲ 諏訪峡大橋を見上げてUタ〜ン      ▲ 利根川の流れ 小規模な甌穴が見られる
                               ▲ 紅葉橋上流の彩り
シロヨメナ キクザキイチゲ ノコンギク ヒメジョオン

諏訪峡のぶらぶら歩きで、1時間半ほど過ごしたので。
おもむろに大峰山に向かって車を走らせる。
至近の距離です。

今年の紅葉タイミングは、掴みどころがないような気がしていた。
しかし、移動する山道の紅葉もそこそこ綺麗だったので良かった。
現地に来て初めてわかる博打みたいなもん (^^

▲ 月夜野の山奥に向かう      ▲ 広い駐車場に10台くらいだった気がする

 大峰沼に向かう途中にある、古沼の様子を確かめに行ってみます。
 特に見所のある沼ではないのですが、県指定天然記念物 大峰山モリアオガエルの繁殖地になっています。
 最近の渇水により、古沼そのものが干上がる寸前の有様で。
 カエル君はどうしてるのかな。


▲ 青空に向かって         ▲ 古沼の水は干上がっていた
▲ ときどき紅がアクセント         ▲ 誰もいないこのエリアが大好き
                          ▲ 柔らかい太陽と紅葉が降り注ぐ秋の日
コアジサイ ツルリンドウ ゴマナ シラヤマギク
マルバフユイチゴ メグスリノキ コマユミ モミジ
 紅葉に溶け込んでゆるゆると             ▲ 大峰沼が近いぞ


 登山口から大峰沼までの距離はおよそ2Kmで、標高差は130mほどのチンタラ登りです。
 出だしこそ鬱蒼とした感じですが、すぐに自然林に変わって黄色や赤や緑の葉っぱを付けた木々が空高く伸びています。
 この道の紅葉はとても美しく、ブナやミズナラを中心にモミジやカエデ類が多い。

 黄色く染まった葉が多い中で、ときどき真っ赤なモミジに出会う。
 モミジ葉は個々に繊細で鮮烈で、引き締まった緊張感さえあって実に美しい。
 それに比べてカエデのオレンジ色は全体に雰囲気を醸し出していて、個々の葉が主張する感じではない。

 そんな中を小1時間も掛けて、ゆるゆる歩く超贅沢な時間 (^^
 誰にも会わない貸切りアプローチは、熊鈴の音だけが道連れです。

 大沼池は静かすぎる佇まいで、風もなく鏡のような水面に映り込む紅葉景色が綺麗です。

カラマツの落ち葉が降り積もったテーブルでドリンク休憩して、沼を取り囲む大峰山稜線に向かう。

昨年は、キレット手前のP1179 でランチして折り返すチョンボだったけど。
きょうの目的地は、更にその手前という超チョンボ行 (^^;
稜線の紅葉を満喫して帰るつもりです。

▲ 大沼池キャンプ場広場も貸切り         ▲ 国内最大級と言われる浮島
            ▲ 湖面を埋め尽くすジュンサイと共に、大峰山稜線のスカイラインが湖面に映し出される
ウバユリの 種が弾けて飛んだ いつもの場所でツルリンドウ カエデ落葉 タラの実
マタタビ カニコウモリ クルマバソウ モミジガサ カエデ

▲ 稜線まで100mのなんちゃって登り              ▲ はらっぱも
                       ▲ この上は両側が急で、やや細い稜線になっている
▲ 岩の上は日射したっぷり           ▲ 大沼越(峠)にとうちゃこ

コース中唯一の急登
大沼越と言われる峠に上がると、紅葉が見事に輝いてた (^^
コースの反対側の林が逆光線を浴びて綺麗だったので、ちょっと偵察。
しかし全く踏み跡がないくらいだから、特に綺麗なエリアでもなかった。

すぐに戻って夢の稜線漫歩。
木々の隙間に山が見えるので、山座同定に興じるはらっぱです。

▲ あの山は何処かしら              ▲ 日光白根山
▲ 至仏山と小至仏          ▲ 稜線の反対側には浅間山
▲ 紅葉のないところはない       ▲ 何処までもずっと続くよ赤黄のトンネル
                                ▲ 気狂いそっ
▲ 目的のプチ岩場に着いた     ▲ 見上げてもいいしね、寝転がってランチにしよう
                             ▲ 紅葉ご飯いっただっきまっす
▲ 記念のツーショット          ▲ もう一度紅葉稜線を帰るよ
                             ▲ 見てみっ 大峰沼が見えるよ
                              ▲ 秋の日のルンルン下り
 たんたんと秋思      ▲ たったかたったか( 急ぐ旅でもあるまいに )

ランチタイムを含めて、1時間半ほどの紅葉稜線を楽しめた。
スタートが遅かったために、山上での出会いは一組のカップルさんだけ。
駐車場にあった車は、大峰山と吾妻耶山の二山を周回する人たちだろう。

大峰沼の広場に戻ると、数組の人たちが寛いでいた。
梢からの山岳展望に不満が残るはらっぱは、ちゃんと確かめたいらしい。
で、広場はスル〜。

 紅葉稜線から大峰沼へ          ▲ 落ち葉に隠れて滑りやすい道

昨年は、大峰沼ヒュッテの裏から藪を漕いで展望をゲットしたおいちゃん。
でもはらっぱはヤブ漕ぎ嫌い。
昔、REIREIと来た時 【REPO に下った道まで行けば見えるんじゃない

国土地理院の地形図からその道は削除されているけど、分岐があった。
展望台方面遊歩道に入ってみると。
そこを下山して来る人もいたので、稜線まで行けるらしい。

 昔下った道へ行ってみる
 稜線に上がる道の分岐標識      ▲ 最初は緩やかに登って、稜線直下は急登


 緩やかに登って行くと、きょう初めて味わう解放感、いきなり開けた伐採地に出た。
 気持ちいい〜。
 陽当たり抜群で、小さな花も咲いている。

 ここからの山岳展望は植林が邪魔をしてるので、もう少し登らないと見えない。
 実はあまり気が進まなかったおいちゃんでしたが、伐採地に出た途端に解放感に浮かれてドンドン登る。
 杉だか檜だかの植林の上に、はらっぱが見たいと思っていた山が並んで見えたのだった (^^
 樹間から断片的に見るのと違って、こうやって並んでいれば位置関係がはっきりして、山座同定はやりやすい

 パノラマにしてみたけど、画面に収まらないのでボツ

                          ▲ 開放的な伐採地がいきなり広がった
                                   ▲ 谷川岳
▲ この斜面も紅葉がキレ〜        ▲ 少し登ってみたら、遠くの山が見えた
▲ 笠ヶ岳&朝日岳
▲ 尾瀬 至仏山&小至仏               ▲ 上州武尊山
▲ 赤城山                 ▲ 皇海山
穴あきカエデさん アザミ トネアザミ タチツボスミレ ハナイバナ
ヒメジョオン ベニバナボロギク ノコンギク ムラサキシキブ マムシグサ

大峰沼の広場に戻ったら、もう誰もいなかった。
気持ち良くベンチに店を広げて、秋の終りを噛みしめるのだった (^^
終日好天に恵まれて、ゆったり過ごすことができた。

昔のことは知らないけど。
かつてはこの広場も、キャンパーたちで賑わったに違いない。

 今は訪れる人も少ない大峰沼で

珍しく足早なはらっぱを追って
紅葉を愛でるでもなく、花を探すでもなく、一目散に駐車場へ。

駐車場に残されていた車は、仲良く隣り合わせた2台だけ。
朝に比べて雲も広がり始めていた。
今年もあと残すところ2ヶ月を切り。
1年経つのはあっという間だ。

 ではまた来る日まで ごきげんよう               ▲ ただいま〜