2021.11.20 (土)   K2Couple No.0732 

裏妙義 紅葉谷
もみじだに(群馬県)
673m
紅葉納めは今年もやっぱり裏妙義

コース最大標高差 : 235
コース累積標高差(+) : 320
コース累積標高差(-) : 320
コース沿面距離 : 5.0 km
行動時間 : 4'25"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

▲ 陽射しが届かず感傷の紅葉谷
  6:40 = 安中 = 7:40 国民宿舎裏妙義P
 国民宿舎P 8:05 ... 8:15 登山口/巡視道 ... 8:40 馬頭観音 8:50 ... 9:25 紅葉谷 【L】 10:55 ... 11:35 馬頭観音 ...
 12:00 中木川原 12:15 ... 12:30 国民宿舎P

 国民宿舎裏妙義P13:10 = 安中 = 14:30


  紅葉谷の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)



 そろそろ妙義の紅葉シーズンを迎える。
 来週末の好天は保証できないので、本日決行の運びとなりました。
 紅葉を追って大峰山、アプトの道、紅葉谷と転戦するのは、昨年と全く同じパタ~ンで (^^;
 歳を重ねる毎に山選びもマンネリ化というか手抜きというか、勝手知ったるフィールドで遊ぶのが一番気楽な生き方。

 上毛かるたで 『紅葉に映える妙義山』 と詠われるくらいだから、古よりその美しさには定評があったのだろう。
 山登りを始めた頃は、表妙義の中間道で綺麗な紅葉に目を奪われ。
 裏妙義を縦走するようになってから、縦走路や三方境からの下山路で予期せぬ紅葉ゾーンに歓喜したことが懐かしい。
 ここ数年はグループ登山であったり、徐々に足元がおぼつかなくなったりで、三方境下の紅葉谷が最終目的地になった。
 今回もまた、紅葉遊山のフィナーレを飾るに相応しい紅葉谷で、有終の美を堪能して来ましょう (^^

余談ですが、昨日の夕方6時頃。
2Fの窓から、月が地球の影に隠れる月食を見た。

国立天文台によると。
今回は月の直径の97.8%が影に入り込む、ほぼ皆既の部分月食らしい。
このため、皆既月食のように月が赤黒い色(赤銅色)に見えるという。
ほんとだ微妙な色合いで、素晴らしい天体ショーだ。

限りなく皆既に近い部分月食が、全国で見られるのは140年ぶり
月食の継続時間は、過去300年で最長レベルだと言う。

 限りなく皆既に近い部分月食 17:56

                            ▲ R18松井田町より 今朝の表妙義(左)と裏妙義(右)

7時半過ぎに駐車場に着いてみれば、想定外の車の多さに驚く。
県内より他県NOの車が目立ち、紅葉時期の妙義も全国区になったようだ。
一段上のテニスコート跡の空地は、未だガラガラで余裕があった。
初めての車は、このpがあることに気付かない様子です。

支度を整えて歩き出したら、早速さくら隊 と出逢う。
そこには、chiakiちゃん やyasioさんご夫妻 もスタンバイしていて。
ご挨拶のあと集合写真を撮って、それぞれのコースに別れた。
さくら隊は、皆んなを送り出してしんがりを務める。

 国民宿舎駐車場は見事に満杯
 敷地内の見事なモミジの木            ▲ スタート前にご挨拶
 標識も整備された        ▲ 初めは杉の植林地をシコシコ登る

さくら隊に先行した私たちは、巡視道を辿って紅葉谷直行。
ちょっと見逃しやすい入口には、新たに標識が立っている。

今は花もないので、鬱蒼とした杉林をポコポコ順調に進み。
最後はやや登坂で、汗をかきつつ馬頭観音様の前に着く。
さくら隊の到着を待つ意味もあって、衣類調整&ドリンク休憩です。

きょうの天気予報は完璧晴れだと思ったのに、薄雲が少し広がっていた。
もともと陽当たりの良いコースではないので、余り気にはしなかった。

 馬頭観音前で一息入れるのはいつものこと
クサギ キツネノマゴ ムラサキシキブ ジャノヒゲ

さくら隊とはいずれ一緒になるので、先行することにする。
馬頭観音から先は、ずっと風穴尾根のトラバース道が続くので楽勝
植林帯を言葉少なく登る。
先行する若いカップルさん は、楽しそうに笑いながら同じペースだ。

やがて植林帯を抜けて、尾根上の木々が朝日を浴びて輝いている。
紅葉ゾ~ンの始まりです。
透けて見える空は期待通り青いようだ。

 トラバース道をポコポコ
                        ▲ 登山道の尾根側は光が射し込んで綺麗
 谷側は陽射しがなく落ち着いた紅葉風景        ▲ メグスリノキは鮮烈な色彩を放つ

ときどき朝日が届くものの、何気に弱々しく。
強烈な照り返しがないので、紅葉の彩りが落ち着いて写真向きかもね。
中木川に注ぐこの辺りの枝沢全体が、素晴らしい紅葉の核心部。

そこそこに急峻な枝沢の谷部を見下ろすと、今が紅葉のピークかな。
ひと昔前の若い頃なら、中木川からこの沢を詰めてみたい。
恐らく、素晴らしい紅葉の連続だろうと思う。
年寄りの戯れ言 (^^;

『人間も紅葉すれば解かりやすいのにな 』 おいちゃんの戯れ言。
確かに (^^

 黄色いモミジさん
                                 ▲ 紅葉谷序章
 再びの杉の植林帯も終り近く        ▲ 何箇所かきわどいトラバースもあるが

もみじ協奏曲も第二章を迎える。
妙義の紅葉は、陽射しの助けがなくても充分に見応えがあり。
何処を切り取ってみても安らぎに満ちている。

紅葉谷は何処ですかって、訊いてくるグループさんもあり。
初めての訪問と思われる方々が、「素晴らしい」 を連発している。

京都を連想させるモミジの美しさを、そのまま山に持ち込んだ景色。
自然の美だ。

 第二章
 紅葉の繊細な美しさ           ▲ しばし紅葉の林に身を委ね
 後続も次々と登ってくる      ▲ 目立たない紅葉さんにも目を向けてみよう
                           ▲ 紅葉谷メイン会場目前の紅葉舞台


 紅葉谷メイン会場直前に、絶好の撮影ポイントがある。
 はらっぱが紅葉の美しさに見とれる後ろ姿を撮影していたら、件の若いカップルさんも同じように写真を撮り合っている。
 二人一緒の写真を撮って上げましょうかと申し出ると、お願いしますと速攻の快諾。
 ずっと仲良くお倖せに



小尾根に上がると、いよいよ最終目的地 (^^
ちょうど誰もいなかったので、少し下ったところの立木を背もたれにして。
もみじランチタイムにする。

暖かいうどんを食べ終わってのんびりしていたら、さくら隊 の登場です。
待ってたよ~。
先週に続いて合同ランチ。

 紅葉谷にとうちゃこ           ▲ 続いておいちゃんも登場
                   ▲ 紅葉の彩やかさと表妙義稜線の険しさが絶妙のコントラストだ
 キレ~やね~         ▲ 紅黄緑に染まる色彩豊かなもみじ

なかなか陽が当たらないと思ったら、大きな雲が光を遮っていた
あの雲動く気配がないね。
同じ場所に居座って、何かどんどん大きくなってるし。

まあ写真撮るには、これくらいがちょうどいいなんて言いながら ...
たまに一筋の光が届くと、一斉に立ち上がってシャッターを切る (^^;
訪れる人も少しずつ増えてきた。

 豪華絢爛 紅葉谷の輝き          ▲ 今までで最高の人出だね
 シックなグラデーション        ▲ このままでもいいけど、光を下さい

そうこうしている内に、懇意の山仲間が次々と姿を見せる。
女道から周回して来られたFさん1953fkastumi) がお待たせって。

「紅葉谷」の名付け親でもあるインレッド様 とも同席し、感無量だった。
この夏に野反湖でお逢いして以来、今年2回目です。
静かな山を愛する孤高の人ですが、紅葉谷には賑やかでも来られる。
きっと、忘れ得ぬ想い出の場所なのでしょう。

満身創痍のnanaco隊 が気合を入れに来て、yasioご夫妻 も登場。

 先発のFさんが合流して         ▲ 先週に引き続きさくら隊とともに
 大好きなインレッドさんと           ▲ ゆうやけピースで仲良く
 さくら隊とnanaco隊とともに(Fさん撮影)    ▲ はにかみnanacoとアイドルさくらの二大スター競演
                         ▲ 雲間から陽が射した一瞬のシャッターチャンス

集まった皆さんは、それぞれに周回して来たかこれから廻る人たち。
雲は相変わらず居座って、眩しいほどの紅葉谷は期待できそうもない。
K2Cはここまでのピストンなので、ちょっと心を残しながら下山する。

また来年ね (^^
都合が付けば、子供や孫たちも連れて来たい紅葉谷です。

 紅葉谷2021の感動を振り返りながら下山する

私たち、何か悪いことでもしましたか
下の紅葉ゾ~ンに差し掛かると、谷筋に光が射し込んできた。
紅葉谷に残って、もう少し待ってみると言ったFさんは大正解。
おいちゃんは戻りたがったけど、ここで見るのと同じだから制止する。

キレ~だな~。
密な紅葉を眺めていると、もっと疎らでインパクトの強い紅葉が欲しい。
人間の心は、右に振れ過ぎると左に傾く。

 混然とした紅葉三昧        ▲ この谷の下流はどうなってるのだろう
 まだまだ続く紅葉の谷        ▲ 徐々に刺激的な色合いが薄れて
 尾根に上がってみると国民宿舎の建物が見える           ▲ ようやく心が落ち着く道


 馬頭観音の手前で、トラバース道から尾根に上がってみる。
 木を透かして木戸壁を眺め、下には国民宿舎が見えて、めいめいに勝手な動きをした結果迷子になる (^^;
 お互いに相手を探してコールするも返事が届かず。
 幻のはらっぱを追って馬頭観音からガンガン下ってみたけど、こんなに追い付かないほど速い訳がない。
  しようか戻ろうかと思案しているとこへ、はらっぱからの伝言を預かったFさんが下りて来た。
 妙義という山は間違って落ちたら大変なことになるので、はらっぱの無事を確認できて安堵して待つのだった。


 中木川に下りて、手や顔を洗う         ▲ 昔登った懐かしい木戸の岩壁
 星穴岳(星が落ちて岩を穿った穴)       ▲ 風穴尾根先端 鶴峯JP(バリルート)

駐車場に下りたのは正午過ぎだったので、未だいっぱい車があった。
Fさんが車のところで待っていてくれて、二人でゆっくり話すことができた。
山中でもバッタリ率が高いFさん です。

そんな中、女道を周回してきたnanaco隊がもう帰って来た。
低山からハードな山まで幅広いゆうやけさん も、何故か良く逢います。
事故の負傷を乗り越えて、早く全快されますように (^^

 表妙義最高峰の相馬岳を正面に駐車場へ          ▲ ちょんぼpartyはお早い帰着
 長いことFさんとお話できて良かった         ▲ 国民宿舎のモミジが青空に映える

 冒頭のタイムスケジュールに載せたように、歩きより停滞している時間の方が長かった
 こんな感じののんびりした山歩きが、最近は板について来たらしい。
 病気と闘っているはらっぱと後期高齢者入りを果たした今でも仕事に励むおいちゃんには、お似合だと思うけど。
 納得できるような できないような、ちょっと微妙に悲しい今日この頃です。

 きょうは大勢の仲間と遭遇し、楽しいひとときを過ごすことができた。
 皆さん ありがとうございました
 いずれまた。