2016.10.02 (日)   K2Couple No.0559 

本白根山
もとしらねさん(群馬県)
2,150m
花、紅葉、展望  しょぼくれ三重奏

コース最大標高差 : 470
コース累積標高差(+) : 570
コース累積標高差(−) : 570
コース沿面距離 : 7.3 km
行動時間 : 5'20"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  紅葉は落ち葉となって、登山道を埋めていましたよ
  4:10 = 倉淵 = 6:00 万座ハイウェイ料金所 = 6:10 嬬恋牧場「愛妻の鐘」 6:25 = 6:40 万座温泉バスターミナル
 万座バスターミナル 7:00 ... 7:45(R)7:55 ... 8:45 P2028 8:50 ... 9:25 展望ベンチ 【L1】 10:10 ... 10:20 遊歩道最高点 10:30 ...
 10:40 展望ベンチ 【L2】 11:20 ... 11:50 P2028 11:55 ... 12:55(R)13:00 ... 13:10 万座バスターミナル
 万座温泉バスターミナル 13:25 = 志賀草津道路 = 13:50 武具脱の池散策 14:15 = 草津温泉 = 倉渕道の駅 = 16:40

  本白根山の場所
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


9/10から入院してたお婆ちゃんがようやく退院できたので、久しぶりの出動と相成りました。
天気はパッとしないけど山遊びに行くよ

日によって気温もコロコロ変わる昨今ですから、紅葉の進み具合はさっぱり見当がつきません。
そんな中、去年行って気に入った本白根山のリピート山行です。
人が少なくて穴場的ルートの万座温泉側から登りますね。

 何処まで行ってもドンヨ〜り

万座へは万座ハイウェイ(有料)を通って行くことにしました。
6時半前にゲートを通過すればフリーパスなのだ。
逆算して家を4時過ぎに出発。

で、ゲートのおじさんがスタンバイする前に首尾よく通過 yatta〜
ささやかな喜び (^^

 万座ハイウェイの料金ゲート

  嬬恋牧場 愛妻の鐘にて

料金ゲートのすぐ上にある「嬬恋牧場」に寄り道しちゃいましょう。
天気が良ければ正面に四阿山、南には浅間山が大きく見える展望スポットなのですが、きょうは残念ながら雲に隠れてました (^^;

愛妻の鐘なるものがあって、旦那が嫁さんに愛を叫ぶ場所なのです
誰もいない早朝でしたが、照れくさくてそんな真似出来っこないし。

愛妻家テストの関門を、うつむき加減に5つつ潜って。
セルフ写真用のカメラ台にセットして、とりあえず写真だけ撮った

 愛妻の鐘 レストハウス           ▲ 愛妻の鐘 ハグマットで

 愛妻家五原則らしい

            ▲ 間違いなく E だし

 頑張って A&D くらいかな              ▲ 多分 B&C
イヌタデ ナギナタコウジュ コスモス コウゾリナ
セイヨウノコギリソウ ヒメジョオン エゾリンドウ アカツメグサ
ノコンギク アザミ キバナコスモス

まだ記憶に新しい、バスターミナルのだだっ広い駐車場に着いたのが6:40。
私たちより早い一番乗りの車(二人組♂)が準備中です。
ゆっくり、車の中でコンビニ朝食して。

駐車場奥の空吹と言われる硫化水素ガスの噴出は、本日控え目ですね。
綺麗なトイレ棟があります。

 駐車場の反対側に一番乗りの車あり
 それでは行きましょうかね             ▲ 登山口の案内板

  さて ようやく山登りモード

車の往来もなければ人の往来もなく、貸切ちっくな万座温泉です。
ときどき、硫黄の匂いが届きますね (^^

万座道路沿いに登るのですが、すぐに階段の登場です
このあとも、至るところで階段が出てきます。
いきなりの急な階段登りで二人ともペースダウン、ゆっくり登りましょう。

 取付きは万座ハイウェイに沿って
 階段不使用             ▲ やや滑るけど慎重に

このルートは適度にベンチが設けてあり、休むには便利になっております。
ただ、本日はベンチも濡れ濡れ。

光が乏しいせいもありますが紅葉は元気なく、木々の梢は坊主寸前。
かろうじて残った葉っぱも枯れ色。
紅く彩やかなのはナナカマドの実ばっかしな訳で。

足元は落ち葉のラッセル状態で、期待空しく意気消沈のスタートです。

 晩秋の風情漂う割りに暖かい             ▲ 地味な色やね
 苔は美しく元気だ           ▲ 笹も負けずに元気です

去年はいっぱいあったゴゼンタチバナやシラタマの実がほとんど無いのよ。
どうやら来るのが遅かったようです。
それでも上に行けばあるかも知れないと、淡い期待を捨て切れません。

う〜ん、紅葉がありませんね
僅かに岳樺の黄色い葉っぱが、茶色になりかけて残ってたり。
ナナカマドやオオカメノキの実も落ち始めてたりしてるし。

 すでに季節は落ち葉の散歩道              ▲ オオカメノキ
 根っこも滑るし          ▲ 木の階段はツルツル滑る

そして、登る前から心配してたことが現実となってしまった。
夜間に降った雨のせいで、木道がツルツル滑るのですよ。
なるべく木道を外して歩いたけど、外せない場所もあって怖かった。
ヌカルミに靴も埋もれるし、最低。

私は靴にベルトを巻き、おいちゃんは予備の靴紐を巻いて応急対策。
これは効果あり、何もしないよりましでしたよ (^^

 ここは最高に滑って踊りまくった        ▲ 靴に滑り止めの小細工をしますね
ゴマナ アキノキリンソウ ヤマハハコ アカモノ
マイヅルソウ ウラジロタデ コシアブラ 上州名物焼きまんじゅう
イオウゴケ コケモモ オオカメノキ オオカメノキの実

P2028の展望台から、本白根山の本体が見える。
ピークはガスってますけど。

そして激下りが待っていました、短いけどね
階段を歩くのは転べってことに等しいので、どんな達人でも絶対に無理。

ナナカマドやオオカメノキの葉っぱは、殆んど散ってしまっている。
かろうじて実は残っていますが、落ち始めてる木も多い。

 ここは絶対やばい
 滑り止めが外れちゃうのよね        ▲ ナナカマドの実ばっかし目立ってた
 ときどきサボる人         ▲ もう少しだから行っちゃうよ
ツルリンドウ ツルリンドウ(実) オンタデ シラタマノキ(実)
季節外れに咲いちゃった ゴゼンタチバナ(実) 実が落ちた状態 ゴゼンタチバナ(紅葉)
 腹減って歩けねっ         ▲ 歩き易そうに見えるけど滑るよ

整備の行き届いた木道を進むと、一気に右側が開けますよ
きょうは雲が多くて展望は無理だとは思ってはいたけど、やっぱり無理。

あの辺りに槍穂高が見えるはず、こっちには鹿島槍などなど。
全然見えませんでした。

ここの開放的なベンチで、腹減ったおじさんのために大休憩。
下界の雑事を忘れて45分も寛いだのち、重い腰を上げるのでした。

 万座温泉方面だな          ▲ 北アルプスが見えるはずもなく
 それでも最高に気持ち良い場所です             ▲ 楽しい宝探し
 ときどき草津側からガスが           たまには明るくなったりします
コケモモ(実) ガンコウラン(実) マイヅルソウ(実) クロマメノキ(実)

ここから先は木道がなく、ほぼ水平道です。
そしてちょっと登り上げたところが、いわゆる遊歩道最高点2150でした。

こんな日は誰もいませんね。
時間も早いし。

火口原の周りの山は見えてまして、良く見ればRW側から歩いてくる人が。
展望所のピークにも人影が確認できました。

 静かに忍び寄るガス 無風              ▲ 遊歩道最高点
 本白根山頂をバックに           ▲ ほらっ 人が歩いてるよ
                              ▲ 展望所にも人影あり
 あたしゃ帰るよ               ▲ 何処だろ?

万座温泉から登る人はほとんどいなくて、きょう山中で出会ったのは6人でしたが、ロープウェー駅から登って来る人はそこそこいたような。

何気に気分が乗らず、ここで引き返してさっきのベンチでまったり〜の?
そうしよ そうしよ (^^

同じ場所で最強ランチ第2ラウンドに突入です。
誰も来ないし展望もないし、食べ尽くすしかない静かな静かな です。
それでも第2ラウンドは、40分で切り上げました (^^;

 食べることしかやることない

帰りのツルツル木道が心配でしたが、朝に比べれば少しは乾いていた。
ビビるほど滑ることもなく。
慎重を期して、尻餅つかずに無事下りて来ました。

きょうは何処の山が良かったのかしらね。
何処も似たような天気だろうけど、本白根がハズレだったのは確からしい。

 満腹で歩けねっ         ▲ 見所なかったけど楽しかった
 プチ紅葉             ▲ だいぶ乾いたような

階段歩きも最終章。
とにかく階段、木道、板張りの廊下など、滑る道が多かった。
乾いていればルンルン道でも、一旦濡れると木製の道は油断できない。

階段で すると、木の角で頭打ったり腕折ったりするかもしれないしね。
舐めて掛かると痛い目に遭うよ。

 いっぽいっぽ静かに            ▲ P2028からの遠望

最後の階段を下ってガスの臭いが漂う頃、車の音が大きくなったら万座温泉バスターミナルが見えてきた。
陽の光を受けた万座の景色が眼下に広がって、最後を引き締める

思えば気楽な山行だった。
ただ山に登って、二人でブラブラ腹いっぱいして来ました (^^

 こんなんばっか           ▲ 最後のまったりタイム
                           ▲ 明るさを取り戻した万座温泉
 駐車場のマイカーが見えてきた           ▲ 青空が出ても閑散

けっこう汗をかく暖かい一日でしたが、駐車場の気温は21℃です。
さて、帰りは志賀草津道路経由で草津へ抜けます。
道中の紅葉が気になりますのでね。

万座から志賀草津道路に出ると、長野県側には青空も見える
やあ、秋の高原の雰囲気満点。

それとは対照的に、群馬県草津側はガスガスでした。
紅葉も冴えません。
と言うか、紅葉の時期は終ってるのかもしれません。

 この青空が山中で欲しかった
 逢ノ峰               ▲ 白根隠山
 ナナカマド広場で              ▲ 擁壁工事中

  武具脱の池(もののぐのいけ)にて

白根火山RWの山麓駅に駐車して、武具脱の池に寄り道します。
凝りもせずに紅葉の偵察です。

湿地の植物は既に枯れて茶色になり、冬を待ってるようでした。
わびしい。。。

草津温泉では、周囲の紅葉は早いのか遅いのか良くわからなかった

 武具脱の池入口

                       紅葉は終盤を迎え、静かに冬の訪れを待つ

オヤマリンドウ ヤマアジサイ リョウブ(実) アカミノイヌツゲ
赤とんぼ ウルシ ウルシ(実)

今年の紅葉は、余り期待できないのかもしれません。

季節の移ろいが不順だったし、いつまでも変に暑さが残った割りに日照時間が少なかった。
そして冷え込みも不充分だったので、木々の葉っぱもタイミングを逸し錦を飾る間もなく落葉しちゃうんじゃないかと心配です。

せめて一度くらい何処かで素晴らしい紅葉景色に巡り会いたいと願う、志賀本白根山の一日でした。

 長野原バイパスのモダン高架