2019.08.11 (日)   K2Couple No.0645 

小遠見山 (二ノ背髪)
ことおみやま(長野県)
2,007m
(1,954m)
気分は完全に花見観光客 (^^;

コース最大標高差 : 450
コース累積標高差(+) : 605
コース累積標高差(−) : 605
コース沿面距離 : 6.8 km
行動時間 : 4'55"
* 距離と標高data は前回(2015年7月)data による参考値です  白馬五竜テレキャビン、エスカルプラザにて
  5:15 = 藤岡IC/上信越道/更埴IC = 7:40 白馬五竜テレキャビンとおみ駅
 とおみ駅 8:05 《テレキャビン》 8:15 アルプス平駅 8:20 ...(高山植物園)... 9:20 地蔵の頭 9:25 ... 10:00 見返坂 10:10 ...
 10:30 一ノ背髪 10:35 ... 10:50 二ノ背髪 ... 11:05 一ノ背髪 11:10 ... 11:30 見返坂 ... 11:45 分岐 ...(自然遊歩道)...
 (高山植物園)... 12:40 アルプス平駅 12:50 《テレキャビン》 13:00 とおみ駅
 白馬五竜テレキャビンとおみ 13:25 = 14:10 みみずくの湯(温泉うどん)15:20 = 15:30 ローソン 15:40 = 16:05 黒菱 (車中泊)


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

小遠見山の場所
白馬五竜高山植物園

白馬八方温泉 みみずくの湯 (¥600 -100 NET割引券

 盆休みで激混みの上信越道           ▲ オリンピック道路で白馬へ

相変わらず続く35℃超の猛暑日や熱帯夜に、気分も身体も重い
こんな夏は、少しでも涼しい山に行きたくなるのが人情。
で考えたのは、4年前の遠見尾根と八方尾根の花旅をそのままコピー (^^;
つまりは、だるくて考える気がしないと言うこと。
過去記録から、時間もそのままコースもそのまんま
こんな楽チンなことはない。

白馬村では。
山は見えないけど、下界は文句のない晴れ間が広がっていた。
期待してもいいでしょうか

 まずは ESCAL PLAZA に入って

8時前の駐車場は半分ちょっとの入りで、まだまだ余裕だった。
エスカルプラザの2Fに上がり、ゴンドラ駅まで屋外をポコポコする。
いきなり花盛りです

ゴンドラに乗って、アルプス平の高山植物園まで運んでもらう。
下の白馬村は晴れているけど、ゴンドラの行く先はガスガス。
時間が経てばガスは晴れるだろう (^^

前回訪れた7月に比べたら、何気にお客さんが少ないような。
盆休みは、家でTVの守っこしてるのが正解か

 階段を上がってテレキャビンとおみ駅へ
 ゴンドラ駅まで花園散歩        このゴンドラに乗るのは今回で3度目


 アルプス平 高山植物園の花々 
  白馬五竜高山植物園の様子は前回と同じなので、写真だけの手抜きレポといたしましょう
  屋上展望台からの展望は360゜ガスで、近くの頚城や白馬連峰も見えない (^^;
  いったんリフトの起点まで下りて、あとは好きなように園内を歩きながらリフトトップまで束の間のフリータイムですよん。
  植物園はガスのため比較的涼しい筈だけど、ほぼ無風なので涼しさも遠慮がちで。
  基本的に上空は晴れていて。
  ガスの切れ間に、白馬や五龍岳が見えたりする瞬間が嬉しい。

  時期的には6月7月の方が瑞々しく若々しい花が多い気がしたが、この時期は紅色系の花の群生が目立っていた。
  ここの標高は1,500m程度なので、植物の垂直分布としては高地帯と亜高山帯の境界に位置する。
  いわゆる高山に咲く花は稀で、我が隊がよく登る山で見かける高地植物がごちゃごちゃに混ざって生えているのだ。
  孤高に咲く高嶺の花を愛でる岳人にとっては、まるで雑草の丘みたいで高山植物とは思えないだろうけど。
  花好きなご婦人方には、花に埋め尽くされた天上の楽園に映るのだろう
と思う

 ゴンドラ駅屋上展望台から見下ろす           ▲ 花に囲まれて言うことなし
                    ▲ ガスにぽっかり穴が空いて、青空の五龍岳が見えた瞬間
 ヤナギランの庭             ▲ カライトソウの群生
 あまりお客さんがいませんね          ▲ タテヤマウツボグサの群生
 リフト起点から 好き勝手に園内を登って行きます           ▲ シモツケソウの紅が広がり
 クガイソウの群生もあり               ▲ コマクサ
ユウスゲ ニッコウキスゲ ヤマルリトラノオ ヤナギラン
ヤマホタルブクロ 白花ヤマホタルブクロ タカネナデシコ ノリウツギ エゾアジサイ
オトギリソウ イワギキョウ ハクサンフウロ イブキフウロ ノハナショウブ
コオニユリ クルマユリ ヤマハハコ コウゾリナ アキアカネ
キバナノヤマオダマキ タテヤマウツボグサ 白花ウツボグサ シャジクソウ シラタマノキ
コバノギボウシ ナメルギボウシ コマクサ ウルップソウ ハクサンイチゲ
タカネバラ ミヤマアキノキリンソウ チングルマ ミヤマママコナ アカバナ
コキンレイカ イブキジャコウソウ オカトラノオ イワツメクサ ヨツバヒヨドリ
カライトソウ シモツケソウ ミヤマトウキ ツルコケモモ ワレモコウ
チダケサシ ヤマブキショウマ トリアシショウマ ルリシジミ
外来品種 

それぞれに小一時間のフリータイムを楽しみ、植物園内の最上部で合流。
東屋で一息入れる。

白馬五竜池に寄って白馬五竜岳にも登ってきたよ
もう帰ってもいいようなもんだけど。
まだ9時過ぎだから、小遠見山までピストンしよう うん (^^
簡単だもんね

 歩きやすい園内           ▲ リフトトップが見えてきた

オオコメツツジ オヤマボクチ キンコウカ ハッポウウスユキソウ
オオバギボウシ ハクサンシャジン

地蔵の頭(ケルン)には、そこそこの人たちが来ていた。
何処から湧いてきたのかと思ったら、リフトから家族連れさんが降りてくる。
ゴンドラとリフトを繋げば、地蔵の頭からの大展望が得られる。
きょうはガスガスで残念だね (^^;

我が隊も更に歳を重ねたいつの日か、リフトに乗ってここまで来よう
それほど先の話ではないらしい。

 散策する自然派ファミリー               ▲ 地蔵ケルン

地蔵の頭辺りから、ハッポウタカネセンブリが可憐な姿を見せる。
小っさい小っさい花なので、それに気付く人は殆んどいないね。
高嶺の花って感じがする。

周囲のガスが徐々に薄くなって。
後立山稜線が見えそうで見えないもどかしさ。
4年前の記憶を呼び戻して、小遠見山に向けて出発します。

 ハッポウタカネセンブリ
 ガスの穴に見えるのは雲の峰             ▲ 小遠見山に向って
ハッポウタカネセンブリ タムラソウ タマガワホトトギス オオカメノキ(実)
ミヤマホツツジ キバナノカワラマツバ ハクサンシャジン ミヤマコゴメグサ ミヤマママコナ
ノギラン ツルリンドウ モウセンゴケ シロバナニガナ アカモノ(実)
マイヅルソウ(実) ツルシキミ(実) ツルアリドオシ ツルアリドオシ(実)

地蔵の頭から一旦下って、湿原巡り池巡りの自然遊歩道分岐。
そちらは帰りに周回することにして。

階段の急登が始まります。
この頃から陽射しをもろに受けるようになり。
木々の茂りが風を完全にシャットアウト。

汗だくになりながら見返坂の広場に出ると、大勢の人たちが休憩中です。
ガスが上がり、下の景色が望めるようになっていた。

 急登の階段を詰めて見返坂まで来た
 見返坂でドリンク休憩             ▲ 地蔵の頭と白馬村

この蒸し暑さは何なんだ
何のために私はこんなことしてんだ
この暑さで戦意喪失と言うか、山岳展望は望めずアホくさくなってきた訳で。
一ノ背髪で休憩している人たちに混ぜてもらって、もう行かない宣言。

おいちゃんは私をデポして(お荷物かい)、独りで小遠見山まで行く宣言
お仲間とおしゃべり休憩している間に、30分くらいで帰ってきた。
上はガスガスで、やっぱりイヤになったらしいのだ (^^

 この先も急登が続く               ▲ サウナ気分
 一ノ背髪で、一息入れっぱなしになるはらっぱ       ▲ このまま登ってもガスは晴れそうにない

はい  そんな訳で潔く撤退し、暑い陽射しに曝されながら。
自然遊歩道に入って行くのです。
湿原の花は既になく、ただ単に地蔵の頭を捲くチョンボ道ちっくで。

足元の花はなかったけど、大空には滑空するパラグライダーの花がある。
気持ち良さそうだけど。
あれって結構疲れんじゃないのかな

 自然遊歩道に花は少なかった
 リフトトップまで歩きやすいスロープ            ▲ 見上げれば大空の花
 地上には絨毯ちっくな花園             ▲ リフトトップを過ぎて
 何処の谷だろ           ▲ この下が植物園ですよ
 白馬五竜岳 再登頂成功              ▲ チングルマの穂
パラグライダー ナナカマド アオヤギソウ オニアザミ
まだまだ撮る  ヤブジラミ リョウブ カラマツソウ
                          ▲ 明日行く予定の八方尾根とマツムシソウ
 園内の白樺帯にて         ▲ ようやく日陰に入り気持ちがいい
アサマフウロ マツムシソウ コケモモ(実) シナノナデシコ
ゲンノショウコ 白いコマクサ 白いアカバナ タケシマラン(実)
サンカヨウ(実) マイヅルソウ(実) ユキザサ(実)
ツバメオモト(実)

ゴンドラ乗り場の近くで、若者が管楽器の演奏をしていたが。
誰も真面目に聴いてあげようとしないので。
代表して聴くことにしたはらっぱ (^^

奏者はやりにくそうで、何気に音色が上ずってないかい
その訳は。
はらっぱが奏者の真ん前に立って、聴くというよりじっと見つめちゃってるし。
営業妨害で逮捕

 ちょっとおばさん、近すぎるんですけど
 ゴンドラを降りて花旅終了            ▲ ゆっくり花園を散策して
 それにしても暑い           ▲ よく見かける愛の鐘
黄色のオニユリ クサフジ 白いマツムシソウ ミゾハギ
キキョウ 白いキキョウ シナノナデシコ カクトラノオ
ノコンギク オミナエシ 舐める前に撮れよ


 お風呂にするか食事が先か。
 いつもの「そば神」 に行って見ると、店先に並べられた椅子に座って順番待ちじゃありませんか。
 予め日帰り入浴施設を調べて、八方温泉4湯を に入れてきたので。
 
 食事も出来そうな「八方の湯」 をナビったのだけど、行ってみれば駐車場にも入れない盆休みの恐ろしい混雑。
 それで次は、簡単な食事が出来そうな「みみずくの湯」 をナビって、分かりづらい道をクネクネした (^^;

こじんまりした日帰り温泉で、嘘のように空いていた。
風呂上りに温泉うどんを食べて帰る頃には、駐車場も満杯になったけど。

 みみずくの湯      ▲ 温泉うどん                    外の売店

白馬村のローソンでビールやツマミ、明日の食料を仕入れ黒菱平へ。
まだ遅い時間ではなかったので、案の定黒菱林道のスライドで苦労する。
3台繋がって登ったのが、かえって悪かったのかもしれない (^^;

取り込み中に があり、おいちゃんの友人が亡くなったとの知らせだった。
ハンズフリーとはいえ、頭が混乱して余計に疲れる黒菱林道のスライド。

黒菱平では、半分に満たない車の数。
陽射しは強かったが、風は爽やかでそれほど暑さを感じない。

時間はしっかり持て余した ・・・

 黒菱駐車場のカフェテリア黒菱

特にすることもないので、7時頃には寝る態勢に入る。
虫は全くいなかった。

18℃。
9時過ぎに、突然の雷雨第一波
うとうとして10時ころに始まった第二波は、雨も雷鳴も猛烈だった。
夏だね〜。

 明日お世話になる黒菱第3ペアリフト           ▲ 怪しいガスが下りて来た


 あとがき 
 今回の花旅を終えて、お互いの山レポをアップした中で、超ビックリニュースがありました
 かつて群馬にお住まいで今は四日市に戻られた、『風に吹かれて』 ばななさんご夫妻とのニアミスがあったのです。
 
 あれは7年前の五月連休のこと。
 藤内壁クライミングの翌日、御在所岳に登った帰りに彼女たちの家を訪問し、ご夫妻から歓待を受けた記憶が蘇ります。
 心のこもった美味しい夕食をご馳走になり、いろんな話に時間を忘れて遅くまでお邪魔しました。 
(その時の記録はコチラ)
 


 今回の詳細タイムチャートを作って並べてみると、なお更に残念で残念で
 亀足の私たちは見返坂に登る途中で追い越されたようですが、花に夢中で全然気付かず。
 ほんとに追い越されたの

 追いかける格好になったおいちゃんも二ノ背髪で一歩届かず、山頂をカットして帰って来ちゃったので会えなかった (^^;
 あのとき二人で小遠見山まで行ってたら、絶対お会いできて感動的な涙の山頂対面(^^ ができたろうに

 少なからず悔いの残る小遠見山になりました。

 また、山行後の温泉では奇しくも「みみずくの湯」を選び、絶対同じ空間を共有していたに違いない時間帯と思われます。
 会えそうで会えなかった神様のいたずら。
 ニアミスに終わってしまったけれど、ニアミスできたのも嬉しい思い出として胸にしまっておきたいと思います