2020.04.04 (土)   K2Couple No.0670 

仙人ヶ岳
せんにんがだけ(群馬県・栃木県)
663m
(575m)
チョンボ仙人ヶ岳のアカヤシオ

コース最大標高差 : 370
コース累積標高差(+) : 655
コース累積標高差(−) : 655
コース沿面距離 : 7.0 km
行動時間 : 6'40"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 岩切沢を下る

  6:20 = R50 = 7:35 岩切

 岩切 8:00 ... 8:05 登山口 ... 8:15 沢渡る ... 8:30 猪子岳南西尾根取付 ...(バリルート)... 10:00 猪子岳 10:05 ...

 10:35 維ノ岳 【BF】 11:00 ... 11:10 犬帰り捲き道 ... 11:50 宗ノ岳 ... 12:10 知ノ岳 12:20 ...
 12:45 熊ノ分岐 12:55 ... 13:40 生満不動 ... 14:20 登山口 ... 14:40 岩切
 岩切 14:55 = R50 = 16:25

   仙人ヶ岳の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)
 標高map by KASHMIR3D


残雪の浅間界隈か(♂)、咲き始めたアカヤシオの山か(♀)。
世の中の流れからしたら、アカヤシオでしょよ

朝早く起きちゃったので(あまり寝てない)余裕の出発、仙人ヶ岳へ。
石尊山の登山口、叶花集会所の駐車場も結構な車の入りで。
岩切駐車スペースに着いてみれば、想定外の車の多さだった

すぐに、はな2隊 の車が滑り込んできて。
「この山はダニが多いよ」って、はな2 さんが足元にスプレーしてくれた。
さくらちゃん用の (^^;

 岩切駐車スペースにて

おしゃべりに興じていると、旧知のネギさん が通りかかり。
車を停めて来てくれて、久しぶりの対面となりました。
きょうはお仲間と待ち合わせだそうです。

はな2隊と一緒にスタート直後、あずきちゃんとazukimick さん も。
昨年の仙人ヶ岳そのままに、続々と役者が揃いますね (^^ 【REPO】

猪子峠に向かう健脚はな2隊とは、橋のたもとで一旦の別れ。

 颯爽とはなはな隊見参            ▲ 岩切沢コース登山口
オオジシバリ サクラソウ カキドオシ オオヤマザクラ
カタクリしょぼ ヒナスミレ クサノオウ タチツボスミレ
コクサギ ミツバアケビ トウゴクサバノオ ヤマブキ

仙人ヶ岳は5回目ですが。
猪子峠から周回が1、逆回りが1、沢コースピストンが2ということで。
今回は猪子峠をカットして、猪子岳からの周回にしますね。

林道の終点手前から、南西尾根に取り付きます。
距離的には相当なショートカットになるバリルートなのですが。
時間的には全然ショートカットにならなかったという、残念な結果に

立派な橋が目に入ったので、そこから入山する。
通せんぼの斜め木に、猪に関する注意書きがあった。

 いらっしゃいまし〜風な立派な橋

橋を渡った先に続く営林トレースを辿っているうちに。
目的の尾根から離れていくので、修正しようと思ったけど沢が深い。
無理は禁物なので、戻ってやり直す。

トレースは全く見当たらないが、藪と言うほどの藪ではない。
疎林の隙間を縫ってシコシコ登る。
登山道と違って、等高線の割には急に感じるフカフカ斜面だった。
道がないと、目標定めて無意識に直登してしまう浅はかさ

 細かい枝がうるさい程度で            ▲ ヤマツツジは満開に近く
 石尊山深高山方面             ▲ ヤブじゃないじゃん
マキノスミレ ヤマツツジ ミツバツツジ 目を刺されないように気を付けて

標高320mくらいで、傾斜の緩い開放的な場所に出る。
朝飯食べてこなかったから、腹ペコちゃんでパワーしょぼしょぼだよ。
とにかく腹ごしらえしようぜ。
誰も出す物がない …… 持って来なかったの
食料一式全員が、今頃車の中で呆れて笑ってんじゃないの
慌ただしい駐車場で、朝飯食べ損ねて助手席に全部置いて来ちゃった。

 急登を終えて、幻の朝食タイム           ▲ ミツバツツジは食えないし
 ヤマザクラには手が届かない            ▲ 何だか急に腹減ってきた

非常食のウィダーとチョコで乾杯
おいちゃんが持ってるカップラーメンが、本日唯一の頼みの綱。
稜線上で食べることにする。

ポコポコ幸せ歩きが終わると。
すぐにまた登りが始まり。
やがて岩稜帯になったので、足元は格段に登りやすいね (^^

 腹の虫と一緒に登るんです             ▲ 柔らかくて美味しそう
                         ▲ せめて可愛いアカヤシオピンクに癒されよう

きょうの楽しみは。
アカヤシオ鑑賞と合わせて、このバリエーションルートだった。
思ったより薄いヤブだったので、拍子抜けだったけど。
お弁当忘れがおまけに付いたので、ちょうど手頃な尾根だった (^^;

岩稜帯を抜けて、猪子岳直下はザレの急登直登だ
心配する程のルートではなかったけど、山頂に着いてホッとする。

 最後の急登(メシ食わせろっ)

山頂では、ちょうど太田のネギさんparty が休憩中だった。
彼らは岩切からすぐに取り付き、猪子岳東峰に登り上げたらしい。
地形図を見ると、P428の西尾根のようだった。

彼らに先行してすぐに、ゆうやけnanacoチーム にキャッチされる。
正月以来の出会いです。
お二人とも首尾良く病を克服して、大いなる活躍が期待されます。

 山頂ではネギさんpartyが休んでた            ▲ ゆうやけさんとバッタリ
 まつだ湖俯瞰               ▲ アカヤシオ

この稜線を最後に歩いたのは6年も前のこと。
何となくイメージできるけど、細かい様子はすっかり忘れていて。
こんなに危なっかしい山だっけという印象。

孫なんか何回落ちるかわからないので、絶対に連れて来れない。
ヨレヨレ隊だって落っこちる心配あるよね
この山、今年で卒業かな (^^;

 この稜線は岩場のアップダウンが連続              ▲ アカヤシオさん
 維ノ岳で貴重なランチタイム        ▲ 大事なカップラーメン倒れないように

犬帰りの手前のピーク維ノ岳で、カップラーメンをありがたく消費する。
前後のペース配分を考えると、ここらが食べ時かと思って。
ろくに食べるものもないのに、30分近くだらけるやる気なさ
新型コロナ騒動から解放されるひとときを楽しもう。

さて、いつまでも休んでられないので行くか。
次は犬帰りの岩場だ。

 大岩の上で待機中のおいちゃん          ▲ 休んだあとは足がコキコキ

犬帰りの岩場は、ヨレヨレ様には危険が伴うので回避する。
「私は登るよ」 的なはらっぱを抑えて、捲き道に誘導するのだった (^^

前にできたことはいつまでもできると、安易に考えるのが人間の性。
跳べない走れない、家の階段でさえ上がれなくなるかも知れないってこと。

初めて捲き道を使ってみて、結構なまわり道であることを知らされた。
安全安心第一の古稀+α人生である。

 10年ほど前はノープロブレム            ▲ 捲き道も楽ではない
 ミツバツツジ瑞々しく          ▲ ヤマザクラはわんさか咲き

犬帰りの岩場を捲いて、宗ノ岳めざしてシコシコ登りしていると。
後方からハイトス隊ご夫妻 が追い付いて来られた。
やぁお久しぶりですね〜。

山と年齢の話をサラッと流して。
お二人は確かな足取りで、宗ノ岳斜面を登って行った。
あっという間に差を付けられる

若いな〜。

 ハイトス隊に先を譲り
 アカヤシオでも眺めて呑気に歩き隊            ▲ そうそう安全第一ね
 宗ノ岳は木が邪魔        ▲ ちょっと下れば松田川ダムが望める

展望に恵まれない宗ノ岳をスル〜して、前方の知ノ岳へ一旦下る。
稜線は南北に伸びているので、ときどき見える東の景色は同じだ。

かつては知ノ岳の山火事跡が痛々しかったが、今はその痕跡もなく。
緑の山になっている。

知ノ岳とうちゃこ。
山頂から、きょう辿った稜線を眺めてのんびりする。

 宗ノ岳の下りから次のピーク知ノ岳            ▲ 知ノ岳は展望が良い
                              ▲ 辿ってきた稜線一望
センボンヤリ ヤシャブシ(実) ヤシャブシ(花) ミツバツツジ
 背丈くらいのプチ松並木             仙人ヶ岳 まぼろし〜

仙人ヶ岳が正面ですが、まだ100m弱は登ることになる。
久しぶりに歩いて足は張ってるし、腹はしっかり凹んだままだ。
時間も折り返し頃だし。

今から行っても、食料なしでは皆んなに迷惑かけるかも知れないし。
下りで追い付いて来てくれるよきっと。
何気に山頂合流を約束したはな2 隊には申し訳ないけど、帰ろうか。
そうしよ そうしよ (^^

 熊ノ分岐まで一登り        熊ノ分岐の作戦会議で大チョンボ決定
 ヤマツツジ  マキノスミレ  男体山

 下りは重力に逆らわずダッシュ          ▲ 岩切沢は荒れてグチャグチャ
 登山道崩落で右往左往するよ                ▲ ユリワサビ

昨年の台風19号の大雨で、登山道が崩落流失してしまったらしい。
そんな訳で立入り禁止になってた。
(登山口に掲示してあった)
他所でも似たような状況を見かけるけど、ここは特にひどいよ。
元々沢に絡んで登山道が付いてたからね。

将来この道はどうなるんだろう
それでも、ちゃんとルートを示す新しい赤ペンキに頭が下がりますね。

 高捲き♀                ▲ 高捲き♂
たまに滑るし ニリンソウ ツルネコノメ ユリワサビ
モミジイチゴ ヤマエンゴサク マムシグサ トウゴクサバノオ

この沢下りも無駄に長いよね。
チームゆうやけ&初対面のはるさん たちが追い付いてきた。
山頂の様子を少し教えてもらった。
そして二人は、Gaaa って下って行った

我が隊は相変わらず花探しに余念なく、先を急ぐ気もない訳で。
最近めっきり日も伸びたしね (^^

 沢辺のニリンソウ               ▲ 生満不動様
 可愛いすみれさん          ▲ いっぱい咲いてたヤマルリソウ
 何度も渡渉を繰り返し           ▲ ルートは殆ど沢の中です
ちゃんと補修済み ニリンソウ 恥じらいのニリンソウ ヒトリシズカ
ミヤマハコベ タチツボスミレ ハナネコノメ

そして最後の左岸高捲きを過ぎれば、林道が近い。
夏季毎に大雨に見舞われれば、登山道の補修はままならないだろう。
特に沢沿いのルートは、維持が困難な時代になりそうだ。
荒れた沢でも、流れる水は昔と変わらずあくまでも澄んで奇麗だった。

花好きな者にとって、高原や高嶺の花と並んで沢は捨て難い。
カタクリ群生地は、標識だけが残って花は皆無だった。

林道に出てだらだらと。
一日を振り返りながら、会話もだらだらと弾む。
ちょっと期待したが、ゆうやけさん以降誰も下りて来なかった

ヤマルリソウ カタクリ群生地
 最後の高捲き
カタクリ開いてた キケマン マルバスミレ タチツボスミレ
エイザンスミレ ヒナスミレ レンゲ
ノジスミレ 我が家のシジュウカラ

 行くときは賑やかで気が付かなかった         ▲ さくらの駐車場で15分待つ未練
 桐生市広沢でトラック横転事故 (高崎方面車線封鎖)               ▲ 無事帰宅