2021.09.12 (日)   K2Couple No.0725 

双子山
ふたごやま(長野県)
2,224m
展望の双子山から、北八ツの森へ

コース最大標高差 : 255
コース累積標高差(+) : 410
コース累積標高差(−) : 410
コース沿面距離 : 6.6 km
行動時間 : 5'25"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 苔に癒される神秘の森は、岩歩きも楽しい
  5:30 藤岡IC/上信越道/下仁田IC = 内山峠 = 蓼科スカイライン = 6:50 美笹深宇宙探査地上局 7:00 = 7:15 大河原峠P 【BF】
 大河原峠P7:35 ... 8:10 双子山 旧三角点 【L1】 8:35 ... 9:10 双子池ヒュッテ 9:35 ... 双子池雌池TS ... 10:25 無名峠 ...
 10:45 亀甲池 10:50 ... 11:00 【L2】 11:20 ... 11:45 天祥寺原(分岐)... 13:00 大河原峠P
 大河原峠P13:10 = 蓼科スカイライン = 13:50 コスモス街道 14:15 = 内山峠 = 下仁田IC/上信越道/藤岡IC = 15:10

      双子山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


昨日9/11のこと。
きりえ作品展を観に行って、作者のご尊顔を拝してきました (^^

そして今日、北八ツの森を歩きたいおいちゃんに押し切られる
大河原峠への道は、内山峠を越えて佐久市に入ればほぼ一直線。
蓼科スカイラインを駆け上がって、標高2100m近くまで行ける。
大河原峠は、浅間の地蔵峠や車坂峠よりも高いのだ。

霧が発生しやすい佐久平にあって、蓼科スカイラインも霧の中だった
標高を上げると、嘘のように霧が晴れてホッとする

やがてJAXAの大型パラボナアンテナが出現したので、速攻寄り道です。
宇宙探査機との交信が行われるらしい。
併設の観光用駐車場からは、穂高や後立山などのシルエットが望まれた。

 きり絵作品展の案内状            ▲ 内山地区コスモス街道
 蓼科スカイラインは霧の中  JAXA美笹深宇宙探査用地上局の直径54mパラボナアンテナ
       (宇宙探査機とのデータ送受信設備)
                                  後立山連峰
                            穂高連峰(槍ヶ岳は雲の中だね)

花の少ない時季だから人も少ないだろうと、はらっぱの思惑だったが
駐車場の奥まで行っても空きはなく、戻って路肩駐車に。

大河原ヒュッテも峠のカフェも、この時間では営業していなかった。
持参の で少しお腹を満たして、スタートしますね。
佐久平の雲海の上に、四阿山や浅間連山が手に取るように見える。

殆どの人は、前掛山経由の蓼科山登山のようで。
双子山へのコースに入る人は、まずいないと言ってもいい。

 駐車場は満杯で路駐してトボトボ
 一番奥に大河原ヒュッテ            ▲ 大河原峠≒2090m
                         ▲ 大河原峠から雲海に浮かぶ浅間連山
 歩き出しは岩ゴロの道             ▲ 崩れた?ケルン
ハクサンフウロ オトギリソウ たまにアキノキリンソウ
きのこ

草原ちっくな緩やかな丘で、山頂らしからぬ双子山は絶好の展望地。
こんな天気でも、鹿島槍、五龍、白馬から頚城の山まで見える。
細長い頂上稜線は、ポコポコ歩きには最高です。

今回はここで日向ぼっこして、贅沢な時間を過ごすつもりだった。
ところが蓼科山や北横岳の山頂は雲に隠れて、しかも風があり肌寒い。
落ち着かないのでまったりタイムは諦めて、旧三角点の方に移動します。

 北横岳は雲にお隠れになって        ▲ 双子山山頂付近でウロウロする
                      ▲ 蓼科山と前掛山(手前)も生憎のガスに隠れている
                            ▲ イワイワの大岳はずっと見えていた
                  ▲ 気持ちのいい頂稜の南には奥秩父の山々(甲武信ヶ岳〜金峰山)
 山頂の祠        ▲ 北横と蓼科山の間に中央アルプス

                            ▲ 緩やかで草原ちっくな双子山頂上稜線
 双子山の旧三角点に向かう      ▲ 蓼科山にはガスがしつこく纏わりついたまま

旧三角点の岩陰で、まったりタイムに再挑戦。
お店を広げて、蓼科山や北横のガスが取れるのを待つことにする。

青空を掃くような秋の雲が爽やかに浮かび、ガスの流れをぼんやり眺め。
心配された天候も、まずまずの出来栄えに満足するひととき。
やがて流れるガスもちぎれ始め、蓼科山頂がしっかり見えた
三日月さん ゆかりの山頂ヒュッテを、カメラに納めて腰を上げる。

 旧三角点からガスが切れた蓼科山      ▲ 蓼科山頂ヒュッテと登山者(max zoom)
コケモモ またアキノキリンソウ ニガナ

深いクマザサの道を、双子池に向けて200mほど下ることになる。
笹が茂りすぎて、足元が見えない箇所がときどき。
そんな訳で、おいちゃんが先行する。
最近は何処の山に行っても、はびこる笹に辟易する。
いずれ日本の野も山も湿原も、笹原に変わり果てるかも知れない
遠目には芝生のように見えて綺麗だけどね (^^

 通るたびに気になる木            ▲ クマザサが生い茂り
サルオガセ 綺麗な苔

二人でブツブツ言いながら、笹に埋もれそうなヒュッテに着いた。
双子池には、大蛇伝説や悲恋伝説などの言い伝えがあるそうな ・・・

先ずは雄池に下りてみる。
ヒュッテでは雄池の水を飲料にするらしく、ザックを置いて空身で行く。
澄んだ綺麗な水だった。
カメラ置台があったので、ついその気になってツーショットを撮る。
足元悪くダッシュのおいちゃんがこけたので、3回挑戦 (^^;

小屋前のベンチで、おやつタイムにした。

 双子池ヒュッテにとうちゃこ
 途中でこけたセルフショット(雄池)           ▲ やや黄葉している白樺
壊れたトネアザミ シナノオトギリ ヒュッテを見上げる ナナカマド

で、雌池はどうかと言うと。
こちらは、ロープが張られて水際には下りられなくしてあった。

双子池の指定テントサイトは、雌池の北側に窮屈そうに散在していた。
止む無くテンパるならともかく、あまり楽しくはなさそうな場所だ (^^;
きょうは一張もなかった。

 雌池には下降禁止ロープ           ▲ 池に張り出すナナカマド


  双子池から亀甲池の間は本日一番の癒し系核心エリア、苔生す森のアップダウンが続くよ
   特に無名峠までの区間が苔ワールドの北八ツちっくな森で、好展望の双子山に続く本日の核心エリアです。
 
   おいちゃんが楽しみにしていたシッポリ濡れた森です (^^;


露岩を覆う苔だらけの、一見荒れた道に見えますが。
倒木も結構あったりして (^^; やっぱり少し荒れ荒れ感が目立つ。

苔の岩を攀じ登り、倒木を跨いだり潜ったりするのもまた楽しからずや。
ラジオ体操にはかなわないけど、結構な全身運動効果が見込まれる (^^

苔の上に座ってみるおいちゃん。
お尻をビショビショにして、苔の抜群の保水力を再確認する

無名峠に至ると、楽しい苔ワールドが終わる。
双子池から60m登って、ここから亀甲池まで60m下る感じです。

ここからは、ちょっと足元の雰囲気が変わって。
岩から根っこの道になる。
根っこの道は無駄に危ないだけで、岩場ほど楽しくはないらしい。

 苔のエリアともお別れ           ▲ 名無しの峠にある標識

第二のお楽しみ核心部を抜けると、亀甲池が近い。
池の西端にある砂利浜(石浜)で、いつものようにランチする段取りです。

あれ食べてこれ飲んで (^^ ゆっくりしたいな。

大河原峠では12℃だったけど、
今は何℃くらいかな。
暑くもないし寒くもない最高のコンディション

 この木の梯子はこけそうなので回避          ▲ 地面を占有する根っこたち

 ところが、池に近づいてみれば、水が多すぎて樹林帯まで迫っていたのよ
 やめてよ〜 
 座るところなんか全然ないじゃん。
 致し方ないので、天祥寺原に行く途中の広くて気持ちの良い場所まで行くことにした。


                        ▲ クマザサをかき分けて進むと亀甲池が見えた
 豊富な水をたたえる亀甲池           ▲ 広い場所は何処だっけ

ついにランチ適地に到着 (^^
おあつらえ向きの岩に腰掛けて、待望のお昼ご飯にする。
青空は既になく、くすんだ景色ながら。
気持ち良くだらける。

ここから見る蓼科山は高い。
昔はあちこち歩き廻った気がするけど、今はすっかりしょぼくれました。

双子山 大岳 北横岳 2002.9.22 2015.9.5
北横岳 蓼科山 2004.8.7
 蓼科山を眺める絶好の自然石で

 笹もこの程度なら気持ちいいけど          ▲ これじゃ茂りすぎでしょよ
かつては気持ち良く闊歩した天祥寺原までの道も、今は笹地獄 (^^;
笹に隠れた足元には、岩と根っこの障害物だらけ。
勘弁してよ。
本日前半の楽しい山歩きも、ここに来て台無しじゃん
 おいちゃんにトップを譲って
                         天祥寺原(滝ノ湯川渡渉点)から北横岳

笹道から脱出して、北横岳を垣間見る滝ノ湯川を渡渉すると。
天祥寺原の一角にある小広い分岐に出た。

天祥寺原分岐は、いつも決まって糠っている。
これは折り込み済みだけど、その後の登路も笹一色緑一色の役満

綺麗だけど飽きてきた。

天祥寺原分岐から大河原峠まで、ダラダラと120mの登り返しです。

 天祥寺原分岐(きょうの最低標高ポイント)
 双子山が見えてきた          ▲ あんた可愛いねえ お名前は?
 また笹かい            ▲ 大河原峠にとうちゃこ

休憩込みでコースタイムの2倍以上を掛けて、のんびり遊んできた (^^
駐車場は朝の混み具合そのままに、これでもかって停まってた。
ヒュッテもカフェも営業してたし。

最後にもう一度、峠からの山岳展望を確認して山を下りる。
車載の外気温計は、朝と同じ12℃を表示していた。

山が秋の色彩に染まり始めるのも、秒読みの段階に入ったらしい。

 全然減っとらん
 頚城アルプス            ▲ 四阿山と浅間連山
オヤマリンドウ コウゾリナ 濃いハクサンフウロ ヤマハハコ

帰り道で、内山コスモス祭りの会場をちょこっと歩いてみる。
朝よりも明るい雰囲気だったけど、昨年に比べて人出は少なかった。

野菜を少々仕入れて。
少しずつ秋の景色に彩られる信濃路をあとにした。

 コスモス祭り