2020.11.14 (土)  K2Couple No.0692 

アプトの道
あぷとのみち(群馬県)
690m
9thのんべ会は、碓氷湖から熊ノ平

コース最大標高差 : 165
コース累積標高差(+) : 180
コース累積標高差(−) : 180
コース沿面距離 : 6.4 km
行動時間 : 5'20"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data +地形図計測 です

 6号トンネル内部 (2ヵ所に5連の横坑)
  7:00 = 安中 = 8:10 めがね橋 8:15 = 8:20 熊ノ平偵察 8:35 = 8:45 碓氷湖
 碓氷湖 9:25 ... 9:50 めがね橋(碓氷第3橋梁)10:15 ... 11:00 熊ノ平 【L1】 11:40 ... 12:00 めがね橋 12:10 ...
 12:30 碓氷湖 12:35 ... 12:45 坂本ダム展望台 12:50 ... 13:15 夢のせ橋 【L2】 14:25 ... 14:45 碓氷湖
 碓氷湖 15:40 = 安中 = 17:00

   めがね橋の場所
 このmapは、安中市の観光パンフレット 「アプトの道」 に ルート を加筆しました 出典: https://www.city.annaka.lg.jp/kanko_spot/files/tougejiomote.pdf


 この距離チャートは、GARMIN GPS data を使用して、トンネルの距離的な位置関係を表しています。(個人的なものなので、正確ではないかも知れません
 ただし、トンネルの長さはGPSログに記録されていないので、パンフレット 「アプトの道」 を参考にしました。
 下段の目盛りは、×100m になっています。



のんべえば〜会と言っても、最近はアルコール抜きで
創立時の、11月(November)生まれの会の主旨に回帰しました (^^;
いつも幹事を引き受けてくださるkazu様 の号令の下、碓氷湖に集合。

朝方は若干風が気になる程度で、天気は上々。
お馴染みのメンバーですが、きょうは公式なコラボレーションなので。
いつもより気合が入りますよ (^^

 妙義白雲山と信越線

気合が入り過ぎて1時間も早く着いちゃったので、碓氷湖はスル〜します。
上を歩く予定のめがね橋の下まで行って、見上げてみることにした。
路肩の駐車スペースの500mくらい先に、立派な駐車場ができてた。

めがね橋は明治26年に竣工した、アプト式鉄道時代の名残りで。
国指定重要文化財になっている、日本最大のレンガ造りの橋ですよ。
その美しいフォルムは、訪れる人を魅了して止まない。

 何処から見上げても美しい         ▲ レンガ造りの4連アーチ鉄道橋

まだ時間の余裕がありそうなので。
行ったことがない熊ノ平を偵察することにした。

おいちゃんはお腹の調子が悪いので、車中でゆっくり朝ご飯。
はらっぱ独りで熊ノ平に通じる階段を登って行く。
公園風に整備されているとばかり思っていた熊ノ平は、工場みたいな。
北陸新幹線開通前までは、信越線の駅だったらしい。

 紅葉の旧道を更に進むと            ▲ 熊ノ平下の駐車場
 熊ノ平に上がる階段            紅葉だけが元気な廃墟
ハキダメギク ゲンノショウコ ノボロギク シロヨメナ

集合時間には、余裕で間に合った。
駐車場の最奥にはなはな隊 の車があり、さくらちゃん が待っていた。
ほぼ同時にkazu隊も到着して、話しているところにmichiho車 とうちゃこ。

ひとしきり話してから、
先にアプトの道を歩いてから、碓氷湖畔遊歩道を歩くことに決まる。
風がやや冷たく、まだ身体が慣れきれない寒い朝だった。

 碓氷湖駐車場             ▲ きょうのさくら姫
 碓氷湖周回はあとで          ▲ アプトの道に合流する標識

碓氷湖のアクセス道路に接するように、アプトの道が通っていた。
5年前の春に孫たちを連れて歩いたのに、この辺は曖昧な記憶な訳で。
【REPO】

紅葉はやや終盤ではあるが、鑑賞するにはまだまだ十分な美しさ。
おしゃべり優先で、紅葉はおまけみたいなオフ会なんだけどね。
適当にばらけたり、いつの間にかくっついたりしている。

ここから熊ノ平までは、ゆるゆるの登坂がずっと続く。
トンネルを3コ潜ってめがね橋、それから5コ潜って熊ノ平に至る。
碓氷湖から標高差165mの第9回のんべ会です (^^

 アプトの道に入る
 まだ碓氷湖が見える     ▲ 日陰の道は寒いので、皆んな着込んできた

2号さんと3号さんの間からアプトの道に入ったので。
最初は3号トンネルだけど短くて、次の4号さんが並んで見える。

この時間帯では、まだ歩いている人は少なく。
半ば貸し切りちっくなトンネル歩きだった (^^
二人だけの山行はノーマスクだけど、きょうは特別にマスクおばさま
迷惑かけちゃいけないからね。

 最初に潜るのは3号トンネル          ▲ 皆んなで入れば怖くない
ノコンギク ヤマゼリ アワコガネギク アザミ
シラヤマギク ゴマナ カニコウモリ トンネル内壁に草
 トンネルを2コ抜けて               紅葉が眩しい

4号トンネルは3号さんの続きみたいなもんで、青空を仰ぐ間もない。
5号さんに入る前に、束の間のささやかな紅葉を楽しむひととき。

5号トンネルは今までの倍くらいあるので、出口は見えない。
優しい光を放つナトリウム灯が、何気に良い雰囲気で。
声を出せば減衰しながら響く、子供心に味わったワクワク感も良い。
孫連れの時は雨降りで貸し切り、皆んなで大声を出して楽しんだっけ。

 5号トンネル   ▲ きょうのメンバは大人なので、大声を出して遊ばない
                      ▲ シンプルで美しいアーチを描くめがね橋(第3橋梁)

5号トンネルを抜けると、目の前に第3橋梁めがね橋がバ〜ンと。
しかし正面から見るとただの直線道路なので、左手に廻り込んでみよう。
美しい4連アーチを眺めるときに、初めてめがね橋になる。

それもいいけど、トンネル上の尾根が陽射しを受けて紅葉真っ盛りです。
我慢しきれずに登って行く♀二人とさくら姫
気持ちの良い紅葉シャワ〜を浴びて、さぞかし気分爽快だったろね (^^

 5号トンネル上部の尾根は紅葉グラデ          ▲ 紅葉が途切れるまで登りたい
 6号トンネルに向かって真っすぐ       ▲ 下には旧道が走っている(朝来た道)
 紅葉斜面にはアーチ橋の影が           ▲ 観光客が増えたみたい
 幟旗があるくらいの観光地           ▲ 行く気ある? あまりない

下の旧道から登って来たと思われる観光客様が増えてきた。
ベンチでさぼっているメンバは放っておいて、先に進もう

追いかけてくるさ。

次に控える6号トンネルは、アプトの道では最長の546mもある。
ここから熊ノ平までは1.2Kmらしいので、およそその半分近い長さだ。
その他にもトンネルが4コもあるので、モグラ遊歩道とも言える (^^;
暗闇ばかり歩いて、私たち何しに来たんだっけ

 6号トンネル入り口       ▲ 横坑から差し込む光が幾何学的で美しい

当時としては長いトンネルだったので、
天井に換気口が設けられ、側壁には芸術的なラインの横坑があった。
建築のみならず、土木事業にも芸術性は必要なのだ。

心和むナトリウム灯が照らすトンネル内に、いきなり眩しい自然光。
きちっと並んだ白い光の模様も、トンネル内部をエキゾチックな感じに。

トンネルの外の景色は、いつも山道で見るのと同じものだが。
山の斜面をトラバースするように掘られているから、すぐに合点できる。
浅いトンネルなのだ。

 光と影に踊りたい心地
 横坑から外を眺めてみると    ▲ 山道の景色だし、すぐ下にはR18旧道も見える
 ナトリウム灯と自然光の調和           ▲ 長いトンネルを抜けました
 第4第5橋梁とその間の切通しの案内に見入る           ▲ 紅葉さん、お久しぶり
 階段を下って第5橋梁を見てきた          ▲ 2×2 青空合コン風景

7号トンネルは短いが、そのあとの3コも100m前後と短い。
特に見所もなく、ちょっと飽きてきた。

トンネルの出入りが小刻みになり、瞳孔の開け閉めが忙しい
「急に明るくなるので、紅葉の美しさが際立つよね」 とkazu様が宣う。
御意 (^^

 7号トンネル75m に向かう         ▲ 飽きてきたって背中が言ってるし
 7号を抜けると、すぐその先に8号トンネル      ▲ トンネルに入る前に、束の間の娑婆の空気
 8号トンネル入場       ▲ 次は9号トンネルです、独りじゃ怖いよ〜
 若い女性は元気溌剌、9号トンネルに向かう        ▲ オーラス10号トンネルが見えてきた

最後のトンネルを抜けると、青空が大きく広がった。
旧国鉄職員の殉難碑にお参りし、駅構内を歩いてみるが規制仕切り多く。
熊ノ平公園という認識は、完全に打ち砕かれた (^^;

建屋や変電所らしき施設、赤錆びた線路や張り巡らされた高架線。
明治大正昭和に渡って苦闘した、信越線碓氷峠の姿を彷彿とさせる。
ここは観光地ではなく、温故知新の極みか。

 最後の10号トンネルですよ〜      ▲ で、トンネルを抜けても群馬県、熊ノ平だった
                              熊ノ平殉難碑と熊ノ平神社

熊ノ平殉難碑の説明文(高崎鉄道管理局)の要約
 昭和25年、山崩れのため被災した施設の復旧作業中に、さらなる大規模な山崩れが発生して作業中の職員とその家族50名が生き埋めになった。
 亡くなった50名の亡骸を末永くお祀りするために、国鉄職員からの浄財で建立された。

熊ノ平駅の変遷に関する説明文(安中市)の要約
明治26年 碓氷線(信越本線)が開通し、熊ノ平駅は碓氷線が単線であったため上下列車のすれ違いと蒸気機関車への給水・給炭の目的で設置された。
幹線鉄道でありながら、その急勾配のためアプト式という特殊運転方式を採用。
明治45年 我が国の幹線鉄道としては、初めて電気機関車が投入された。
昭和25年 駅構内で土砂崩落が発生し本線と突込線が埋没、その復旧作業中に再び起きた土砂災害により50名の尊命が失われた。
昭和38年 碓氷新線が完成し、アプト式の旧碓氷線が廃止された。
昭和41年 碓氷新線の複線化に伴い、熊ノ平駅は信号場に降格。
昭和62年 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅になる。
平成 9年 北陸新幹線(高崎-長野)の開通に伴い、信越本線(横川-軽井沢)の廃線と共に駅としての使命を終える。

 廃線路と古びた施設               ▲ 変電施設かな
 広いわりに自由度ないね               あそこでどうかな

広い構内の通路部分しか歩けないようになっていて、お休み処がない
どうしよ。

辺りを見廻して、ランチ場所を山側の防護壁の下に決める。
明らかに山崩れ対策壁の真下だけど、乾燥しているので心配ないだろう。
寄りかかれて楽チンだしね (^^
長居は無用の割には、30分もダラけたのであった。

 私の分はないの ?          ▲ 陽射したっぷりの崖下ランチ
           ▲ トンネルが4本並んでいた 左2本は上下新線(複線)、真ん中は旧線(単線)、右端のトンネルは旧線の突込線
ヒメジョオン モミジ カタバミ マルバノホロシ

 では帰りまっしゅ             ▲ 切り通しを通過
 5号トンネルまで帰って来た       ▲ トンネル抜けて紅葉がなお更に彩やか
 はい、帰りはサクサク、3号トンネルもクリアー          ▲ やっぱり下り坂は楽だったな〜


 後半は、紅葉が綺麗な碓氷湖畔の周回遊歩道(約1.2km)です。

 碓氷湖駐車場に戻って仕切り直し            ▲ 朝よりもクリアなような
 時計廻りでGO           駐車場付近は人と車が密

碓氷湖に戻ると、けっこうな人出で車も多い。
まだ周回したことがない、きょうが初めての湖畔遊歩道巡りです (^^

碓氷湖を堰き止めている坂本ダムの下に、展望台があるという。
谷に下りて展望台
何だ〜、ダムサイトそのものの展望台だったんだね。

水量は少ないものの、ダムのコンクリ壁を滑り落ちる水模様が面白い。

 重力式坂本ダムサイト          展望台で額に収まったさくら姫
                             ▲ 高い所から碓氷湖を眺める
山のカリン ヨウシュヤマゴボウ モミジ ヘビイチゴ
ハキダメギク ヤクシソウ カシワバハグマ コクサギ
 ほほえみ橋               ▲ 夢のせ橋
                           ▲ 枝から地面にハラハラと舞い降りる
 落ち葉が愛おしい              あっちにもこっちにも
 最終ランチで、のんべ会も無事に終わりそうな              さて撤収しましょう
赤とんぼ ▲▲ 帰り道も紅葉だらけだよん
                      ▲ kazu幹事様 今年もまたありがとうございました
 赤や黄や のんべ会のフィナーレ               最後まで楽しく

第1回 '12/11/03(晴) 榛名掃部ヶ岳 11/23(曇) 桜山・城峯公園
第2回 '13/11/30(晴) 足利両崖山・天狗山
第3回 '14/11/15(晴) 足利晃石山
第4回 '15/11/14(雨) 足利織姫公園
第5回 '16/11/26(晴) 裏妙義 紅葉谷
第6回 '17/11/18(曇) 足利織姫公園
第7回 '18/11/17(晴) 妙義 石門ルート&碓氷湖
第8回 '19/11/30(晴) 裏妙義 紅葉谷

皆んなで裏妙義紅葉谷に行ってから、あっという間に1年が過ぎた。
オフ会以外でも顔を合わせる機会が多いメンバーですが。
次回のんべ会まで、ごきげんよう

 碓氷湖畔遊歩道のログ

   ☆ レポ作成に当たり、皆さまから提供された写真を使用しています。 この場を借りてお礼申し上げます。